急なフットサルブーム到来による週2フットサル生活をしていた上半期。人生初めてのFPSをAPEXで経験し狂ったようにのめりこみ人生を捧げてしまい、仕事かAPEXか睡眠を繰り返す日々を送ってしまった下半期。ろくでもない人生を過ごしてまた今年も有馬記念を迎える時期になってしまいました。1年通して変わらなかったのは今年も週2~3でCoCo壱を食べ続けたことくらいかな。昨年書いた有馬記念の全頭考察のnoteが本命クロノジェネシスが1着で穴馬指名した11人気のサラキアが2着と好走してくれたりしたのもあり、思ったより多くの人から反応をもらえたので今年も書きます。でも今年はAPEXで忙しいのでちょっと雑に。各馬の特徴をつかむくらいの感覚で読んでください、はずれても責任はとれません！！！！

１．有馬記念（中山・内回り・芝2500m）の特徴

※半分以上は昨年の全頭考察からの引用

有馬記念以外だとなかなか使われない中山競馬場2500mコース。中山競馬場はゴール前に日本の競馬場で1番の急坂があって、それを2回通るコースで結構タフなコースレイアウト。それゆえ最初はスローペース寄りになりがちで2周目の第三コーナー（残り1000mくらい）からペースが上がって持続的な末脚がある馬が有利かな。ポイント①持続的な末脚勝負で強く、スタミナを兼ね備えた馬

この時期は中山の芝コースは、9月初旬の開催などとは違い、時計がかかるかなりタフな荒れた芝となりがち。スピード系ではなくパワー・スタミナ系の方が好走しそう。簡単に言うとスピードの要求される東京競馬場で活躍した馬とかは疑った方がいいよ、ってこと。一昨年のアーモンドアイもそう。彼女もスピード抜群の当時無敵だった馬だけどそれでも大敗するのだから。ただ昨年とはかなり馬場は違うと思う。昨年がむしろ特殊でレースの勝ちタイムも極端に遅くタフな馬場だったのだけど今年はそれよりはまし。とはいえ冬の中山競馬場はタフであることは変わりないけれど。昨年は外差しが有利な馬場だったけど今年は先週までの傾向としてはインを突いた先行馬に有利なトラックバイアス。ポイント②タフな馬場が得意な馬

あとは有馬記念はなんといっても3歳馬が有利。4歳以上の古馬と比較しても斤量（その馬が騎手の体重も含めて背負う重さ）が古馬（4歳以上の馬）より-2kg。来週からは2022年になって、3歳馬は古馬との斤量差ハンデがなくなるというのに、1週前のこの有馬記念は-2kgってすごい大きなハンデ。昨年の現4歳世代は世代のトップホースが出てこなかったので例外としても、一昨年はあまり強くない現在の5歳世代の牡馬が2,3着。3年前は3歳馬が優勝してると考えるとあまり侮れない。ポイント③3歳馬には若干割り増しした評価が必要

あとは何より今年は確実にレース展開が特にカギになる年だと思う。展開予想で詳細は後述するが逃げ馬のミドル～ハイペース逃げが濃厚。例年よりもかなりスタミナが要求されるレース展開になると個人的には思っています。（今年想定される）ポイント④スタミナ豊富な馬

２．出走馬全頭考察

評価はA+~C-の9段階で書いていきます

　2-1. 1枠1番 ペルシアンナイト

騎手：C.デムーロ　/　能力評価：B　/　適性評価：B+　/　総合評価 B+

昨年の有馬記念では12人気ながら7着。この馬の特徴は「右回りコースが得意で、最後に差してくる鋭い持続的な末脚はあるがエンジンのかかりが遅いタイプ（トップスピードは速いが加速に時間がかかるタイプ）」。昨年からこの印象は変わらない。人気はしないが毎回堅実に差し脚を伸ばしてくるし、少なくとも人気以上の走りは毎回してくれる馬なので好き。中山競馬場は右回りだし、適性は昨年のレースで証明しているわけだし、鞍上は超絶強化。この馬のストロングポイントであるインをスルスル器用に差して来れるのは今のイン伸び馬場ではプラスだし、あとは能力が足りれば馬券内の可能性もなくはないと思うけどな。「最後伸びてきたけど5~8着でした～惜しかった～」ってなる可能性の方がはるかに高いけどさ。笑　昨年のサラキアや一昨年のワールドプレミア枠（＝前がスタミナ切れで展開的恩恵があれば一発ある）には十分なりえる一頭。

　2-2. 1枠2番 パンサラッサ

騎手：菱田さん　/　能力評価：C+　/　適性評価：B-　/　総合評価 B-

　今回の有馬記念の予想は全てこの馬を中心で考えなくてはいけない。まさにペースメーカーになりえる。この2走はリステッドとGIIIではあるがハイペース逃げで連続1着を取っている馬。「ハイペースの逃げ馬」これ以上でも以下でもない。前走福島記念（GIII・2000m）では1000m通過ペースが57.3という失速必至の超ハイペースで逃げたが最後まで粘り切り2着に4馬身差の大差勝ち。今までのキャリアでは2000m以下で使われてきた馬なので、2500mの距離は未知だが、万が一スタミナが持った場合は1着まであるのは大逃げの馬のロマンだよなあ。今回はGIなので相手が超絶強化される＋距離不安もある＋今回もハイペース逃げ宣言をしている＋ウマ娘の影響でツインターボに被って人気するとあまり馬券的な期待値はどうだろうか。でも競馬の馬券って勝とうが負けようが逃げ馬の馬券は持っててハラハラするし一番楽しいよね。

　2-3. 2枠3番 モズベッロ

騎手：池添さん　/　能力評価：B-　/　適性評価：B+　/　総合評価 ：B

2020年の宝塚記念（GI・2200m・当日が雨でほぼ不良馬場）で3着。2021年の大阪杯（GI・2000m・当日が雨でほぼ不良馬場）で2着。この馬は言うまでもなく「雨が降った時に能力が5倍くらいになる、重馬場巧者」。雨が降ったら絶対に買わないといけない馬①。ただ今年は雨降らない予報なのよね。でもみんな見落としがちだと個人的には思うけど、良馬場だった場合も2200~2500mあたりの中長距離のタフな馬場では意外と好走している差し馬なので雨降れば買いってだけの馬ではないと思います。昨年の有馬記念は15着だけどこれは完全に馬の超コンディション不良なので参考外。今年はコンディションもまあまあ良さそうな追い切りだったし、休み明けとかよりレースに使い詰めして徐々にコンディション上げてくるタイプだと思うので臨戦過程もいいと思う。中団で競馬したいだろうし枠もいい。スタミナもちゃんとありそう。騎手はグランプリに強い池添さん。直近負けているのはスピード要求される東京競馬場でのレースが続いていたり、この馬が苦手な休み明けだったりって考えると、意外と買い要素はある馬No.1なのでは・・・？　あとはペルシアンナイト同様に能力が足りるかどうか。先週の馬場では能力負けすると思うけど、土曜には雨が降る予報なのでその影響で有馬記念がタフ馬場で行われるなら要検討してもいいと思う。14番人気とかだと思うけど、ギリギリ買えるラインの超大穴馬はこれだったか？　大きな懸念点としてはイン伸びの馬場で行われる今回のレースで、騎手とこの馬どちらにもイン突きのイメージがなく外差しの競馬が中心のことかなあ。この馬を即決で買えるほど勇気はないので、本当に買うかどうかはちょっと考えます。笑

　2-4. 2枠4番 メロディーレーン

騎手：岩田望来　/　能力評価：C-　/　適性評価：B-　/　総合評価 C

日本で一番かわいい馬。スタミナがえぐい。最軽量馬だし小さくてファンが多い。純粋にスタミナ勝負なら意外といい勝負はするけど2500mは短いかなあ。隣と馬体重が150kg差あるのか。自分がお相撲さんとマラソン大会やる感じ？なんか勝てそう

　2-5. 3枠5番 ディープボンド

騎手：和田さん　/　能力評価：B+　/　適性評価：B+　/　総合評価 B+

前走凱旋門賞で大敗を喫した同馬だけれど、大敗しすぎてまともな競馬をしていないのでダメージはそこまでないのかも。「スタミナ豊富のステイヤータイプで現役屈指のとびが大きい、ただしスタミナ・パワー寄りで脚が遅い馬」。ずぶいこの馬とパワフルに追ってくれる和田さんは相性はいい。好位の先行ポジションで競馬できるタイプだし、今回スタミナ問われそうな展開になると思っているのでそういう意味ではいいよね。ただ中山が2回走ってどちらも大敗しているので、小回りの中山にこの跳びが大きい馬が合わないかもとは世間では言われている。ただ負けた2戦は理由がはっきりしていて中山金杯はスピードが問われるレースだったことと最終直線での不利、皐月賞は伸びない内側を通っていたことだと思うので、参考外とすることはできる。個人的には想定よりもタフな競馬（上りが35.5~36秒くらいで足りそうな馬場・展開）になりそうなら是非とも買いたい一頭。

　2-6. 3枠6番 ウインキートス

騎手：丹内さん　/　能力評価：B+　/　適性評価：A-　/　総合評価 B+

今秋のオールカマーでは2着でめちゃめちゃ強い競馬ができていたし普通に通用してもおかしくない強い馬だと思う。3走前の札幌記念（9着）と前走エリザベス女王杯（10着）が何とも不可解な負け方をしているが札幌記念は馬体重の大幅増、エリ女は初の長距離輸送？と割り切ってしまえば、日経賞も超絶不利による大敗なので基本的に崩れない馬と捉えることもできる。（ただ多少条件がそろわなかったときにはすぐに負けてしまう馬ともいえる）　ゴールドシップ産駒はそこまで足が速くないけどパワー・スタミナはあるので有馬向けではあると思うし、この馬の中山成績も良いし、先行脚質なので枠的にもいい位置が取れそうだし、買い材料は多いのでなぜか全然人気していないので激走に賭けて絶対買っておくべき馬だと思います。だってみんなウインマリリンやレイパパレやグローリヴェイズが出てたら3人気くらいにはなるんでしょ？その馬にオールカマーで接戦だった馬だよ。

　2-7. 4枠7番 クロノジェネシス

騎手：ルメール　/　能力評価：A+　/　適性評価：A　/　総合評価：A

昨年の有馬記念の覇者。グランプリを3連覇中の絶対的女王。昨年本命にした馬で自分も大好きな馬。「どんな馬場でもどんな条件でもトップレベルにこなせる馬」だが、彼女にとって「稍重～重馬場の2000m~2200mのタフなレース質がおそらくドンピシャのストライクゾーンで、苦手なのはパンパンの高速良馬場で瞬発力勝負になり切れ味が求められるレース」。ただ後者のレース質でも馬券内に来るので死角が少ない。今回の有馬記念は昨年同様おそらく良馬場でタフなレース質ということで前者寄りの中間に近いレース質になると思う。ので、あまり死角は見当たらないように思うが、敢えてあげるなら距離と凱旋門帰りだということ。昨年は勝ったもののサラキアに最後は迫られていたし、彼女にとって2500mはギリギリの距離なのだろう。昨年と比較すると馬場的には軽いがレースラップはきつくなるのでそれがどうか。超タフだった凱旋門賞帰りのコンディションも気になるところではある。ルメールは実力超上位馬で直線短いコースだと前につけて4コーナーで捲っていく競馬をする傾向にはあるが、7番枠とはいえ、クロノが理想だったポジションであろう位置は隣の3枠の馬たちの方がとれそうなので一列後ろになるかもしれない。古馬（4歳以上の馬）の中では絶対に一番強い馬。あとは3歳馬との比較をどうとるか。

　2-8. 4枠8番 ユーキャンスマイル

騎手：藤岡（兄）　/　能力評価：B-　/　適性評価：B-　/　総合評価 B-

中長距離（2000m~3200m）を主戦場とする馬で自分的にも何度もお世話になった好きな馬だが、昨年の秋頃から顕著にスピード能力に衰えが出てきてしまっていそう。「後方から競馬を進めるスタミナタイプの差し馬」。めちゃめちゃスタミナが問われる展開で最後少し伸びてくることはあり得るのだが、今のイン前が有利な馬場で後方からの競馬しかできないのは致命的な弱点になりそう。鞍上も思い切ったことをやってくるタイプではないのでいつも通り最後方からのレースで最終的に9~12着あたりにいそう。好きな馬だったんだけどなあ。

　2-9. 5枠9番 ステラヴェローチェ

騎手：デムーロ（兄）　/　能力評価：A-　/　適性評価：A　/　総合評価 A

強い今年の3歳世代のクラシックで全レースで好走した強い馬。馬場があまり良くなかった皐月賞で3着、超スローペースからの瞬発力勝負だったダービーでも3着、前有利だった菊花賞でも後ろから4着。さらには不良馬場のGIIでも1着、マイルGIでも2着。どんな展開でも確実に末脚を使えて好走できるこの馬は強い。前走菊花賞の敗因は、2走前の不良馬場の神戸新聞杯でのダメージが残っていたことでのコンディション不良だと思うので、それで更に展開不利でも3着来れるのだからすごい。そもそも3歳有利なレースだし当日は3~4番人気にはなるでしょう。ただ懸念点も存在するのは事実でクラシックでは勝ち切れていない、少なくともエフフォーリアには3回一緒に走って全部完敗。（とはいえ今回の条件が4回目で一番彼に有利な条件な気がするけど）あとは今回イン伸び馬場になりそうだけど確実に後ろからのレースになる馬だということ。そして鞍上デムーロは今絶好調だけれど基本差すときは外差しするイメージが多いこと。本来馬自体はインをスルスル差して来れる馬なのでそれをやってくれないかな。

　2-10. 5枠10番 エフフォーリア

騎手：横山武　/　能力評価：A+　/　適性評価：A-　/　総合評価 A

今年1番のビッグレースだった天皇賞秋でコントレイル・グランアレグリアに完勝した、今年の強い3歳世代の中のNo.1ホース。能力だけなら今年のメンバーでは彼とクロノの2強。この馬は今までスローペースしか経験していなくスタミナが問われるレースは一度も経験していないので適性があまりわからないのが本音。天皇賞秋であんなに強いスーパーなレースをした馬なのだから本質は「高速馬場でスローペースからの直線でよーいドン」という瞬発力・切れ味勝負に強い馬であり、今回のタフな持続力勝負でも勝ったらそれこそ10年に一度のトップホースかもしれん。ただ菊花賞じゃなく天皇賞秋を選んだ理由は距離・スタミナ不安だと思うし、そういう意味では逆らうなら今回しかない気もするなあ。ただ血統的には父エピファネイアなのでスタミナに秀でてる可能性は全然あるよという細くはしておく。個人的には能力はトップだけど適性が怪しいという意味で昨年のフィエールマン（3着）に被る。この馬に適性があると判断するなら今回1着濃厚だろうし、適性がないならクロノやほかの馬に期待するのがいいかな。鞍上の横山武は少なくとも菊花賞馬タイトルホルダーよりこの馬を選んだんだということは忘れずに。この馬の十八番は好位からの一瞬のスピードによる抜け出しだが、個人的には枠も微妙（枠というより並びが微妙）だと思っていて、5枠10番というのは聞こえがそこまで悪くないものの、並び的には同じ先行したい勢のディープボンド/ウインキートス/クロノが内にいるのでいつもの3,4番手の位置取りが若干後ろになる可能性がある。あと基本いつもラチ沿いを走っている馬なので問題ないのだが、内に馬がいると折り合いが微妙になるような？今回は並び的にはその苦手条件の発動もありえるか。自分はこの馬を本命にはしないが、この馬が勝ったときは素直にスーパーホースの誕生を喜びたい

　2-11. 6枠11番 アリストテレス

騎手：武豊　/　能力評価：B　/　適性評価：B+　/　総合評価 B

うーーーん、この馬はファンが多いのか毎回実力以上の過剰人気しちゃうんだよな。自分は期待値的にも毎回買わない馬。ずぶい馬なので今回の鞍上の豊さんとの相性は悪そう。距離的には2000m~2500mあたりがベストだと思うし、中山でGII勝利実績もあるし、レースレベルは高くなかったとはいえ昨年の菊花賞2着馬とか買い材料はあるけれども。

　2-12. 6枠12番 シャドウディーヴァ

騎手：横山典さん　/　能力評価：B+　/　適性評価：C+　/　総合評価 B-

この馬はずっとマイル戦～1800mを中心に使われてきた馬で左回りが得意な馬。毎回必ず発揮する末脚は武器になるのだが、スタミナが問われるレース質の経験がなく、そのような展開でもいつもの末脚を繰り出せるかどうか。後方から進めていけば昨年のサラキア枠にはなりえる馬だが何をしてくるか全く読めない鞍上なので、不気味な一頭。

　2-13. 7枠13番 アカイイト

騎手：幸さん　/　能力評価：B+　/　適性評価：B+　/　総合評価 B+

今秋のエリザベス女王杯（阪神・2200m・GI）で大穴で1着をとった馬。ずっと追い込み一辺倒だったが、幸さんに乗り替わって捲り気味な戦法に変わったこと、後ろ有利の展開に恵まれたことなどがあいまったのはあるのだけど、強い競馬でGI馬になったこの馬も侮れない。タフなレース質だった今年のエリ女で勝っているわけなので今回人気するのも頷ける。個人的には幸さんがエリ女の戦法を再現してきそうな気がしている。そう仮定すると、そういう意味だと昨年のサラキア・一昨年のワールドプレミアのような馬は直線までギリギリまで追い出すのを待って弾けさせるのが大事だと思っているので、ちょっと追い出しのタイミングがアカイイトに関しては早くなってしまいそう。正攻法でどこまで勝負できるか。個人的に思うのはエリ女を10番人気で買えた馬をよりメンバーレベルが上がる有馬で6~7番人気で買うのはね、という気がしてしまいます。

　2-14. 7枠14番 アサマノイタズラ

騎手：田辺さん　/　能力評価：B+　/　適性評価：A-　/　総合評価 B+

3歳馬で唯一人気していない馬がこの馬。ただ今秋のセントライト記念（中山・2200m・GII）のパフォーマンスは強烈で今後GI獲るだろうと期待されているソーヴァリアントに完勝しているわけだから、ここで通用してもおかしくない。前走菊花賞は最後方から進めていたので展開的に前有利だったこともあり上がり最速9着は悪くない（でもこのレースはステラヴェローチェの方が高く評価できてしまうのは事実だが）。個人的には中団ちょい後ろくらいで進めてほしいが、田辺さんは最後方から進める気もするので最後届くところまで来るかどうか。中山実績もあり、人気もないのであれば、ハイペースで前崩れになる展開と読むならこの馬を買うべきでは？個人的にはペルシアンナイト同様に位置が後ろすぎて届かない展開にはなりそうな気もするが・・・

　2-15. 8枠15番 キセキ

騎手：松山くん　/　能力評価：B+　/　適性評価：B+　/　総合評価 B+

キセキはファンが本当に多い。毎回一生懸命走る感が伝わってくるので本当に好き。特徴としては「能力自体は現役馬の中でもかなり高いが、不器用でなかなか勝ちきれない乗り難しい馬」といったところか。逃げたら最後に差されちゃうし、差しに回ったら最後差し切れないみたいなレースが続いている。これは昨年からずっとそう。この馬が展開を大きく握っているのにかかわらず、スタートをまともに出るかもわからないし、逃げなのか差しなのかもわからないから困ったものだ。ちなみに陣営コメントを読む限りスタート決めれば先行するらしい。ただ有馬記念では2年連続出遅れ中。中山のゲートが苦手なんじゃないかな。最近は気性も落ち着いてきたのか暴走みたいなことは起きないけど有馬記念の2500mは若干長い気がする。タフな馬場での2000m~2200mあたりがこの馬の今のストライクゾーン。引退レースでオッズもそれなりに人気しているが、引退に花を添えることはできるか。

　2-16. 8枠16番 タイトルホルダー

騎手：横山和　/　能力評価：A-　/　適性評価：A　/　総合評価 A

今年の菊花賞馬。メロディーレーンの弟で、スタミナおばけ。おそらくこの馬が2番手でレースを進めることになるでしょう。中山実績も悪くない。今年の有馬記念はスタミナが要求される可能性が高いことを考えると適性は抜群かもしれない。大外枠を抽選で引いてしまった（過去の有馬記念における大外枠の馬の成績がまじで悪い）ことで想定よりも人気が落ちているが、個人的には並び的に12番~15番の馬が出遅れがちもしくは差し馬なので簡単に前につけられると思うし、これで人気しないならそれはそれでいいかな、と思う。これまで逃げたレースでしか勝てていないなかで、パンサラッサが逃げるのが濃厚なので、それがどうでるか。

3．展開予想

【隊列】大逃げ：2  /  番手：16  /  先行：5,6,7,10,11  /  差し：1,3,9,13  /  追込：4,8,12,14  /  捲り：15（13）

【ペースと展開】ハイペースでパンサラッサが大逃げ。離れた2番手にタイトルホルダー。そこからさらに離れてエフフォーリアやクロノジェネシスなどの先行勢。そのあとにステラヴェローチェなど差し勢がいるような想定。イメージとしては2019年の有馬記念のようなイメージ。パンサラッサが失速し始めて粘りだすのが3コーナーあたりでそのあたりからの持続的な末脚勝負に。ハイペースのレースになった時に求められるのはスタミナであり、スタミナ・持続力勝負に秀でた先行馬もしくは差し馬あたりを狙いたい。

4．最終結論

①3歳が斤量的にも有利なレースであること、②ハイペースでのレース展開でスタミナが求められそうなこと、③ただトラックバイアス的には前が有利で後ろからは届きにくいことを中心に期待値も含めて考えた結果、下記の通りとなった。

本命◎ 16. タイトルホルダー　（前日22時時点 4番人気）

エフフォーリアとクロノジェネシスに能力では劣る面はあるものの、①～③を考えると適性抜群と判断し、本命にしました。逃げられなくても離れた2番手でちゃんと自分のペースを守りながら進められれば問題はないのではないかと思う。3番手以降が牽制し合う展開でスタミナ不安で末脚のキレが削がれていけばこの馬の抜け出しをとらえきれない展開になりそう。今年の有馬記念はこの馬に馬券を託したい。

対抗〇 7. クロノジェネシス （前日 2番人気）
           10. エフフォーリア （前日 1番人気）

クロノはコンディションがちゃんと良ければ確実に一番勝利に近い馬であることは間違いないので、コンディションがどうかだけ。調教が不安だがあっさり勝利まであると思う。好きな馬だし頑張ってほしいけど引退レースなのでなによりまずは無事にレースを終えてほしい。エフフォーリアも能力は現役最強格なのは間違いないのであとは適性がどうかだけだと思う。どちらの馬も馬券から外す勇気と根拠がないが、不安要素自体はあることから的中時の期待値的に対抗評価とした。つまりとにかく的中したい人なら馬券はこれらの馬から入るべきだろう。

単穴▲ 9. ステラヴェローチェ （前日 3番人気）

3歳馬で能力は対抗評価2頭には若干劣るものの本命タイトルホルダーとは同じくらいだろう。適性もどちらもありそう。今回の印の差は位置取りだけで、後ろから届きにくい展開になりそうな中で差し競馬しかできない馬であることとイン有利の馬場で行われるが外差しのイメージが強い騎手であることを理由に評価を下げた。なんとなく勝ちはイメージできないのだけど2,3着なら30~40%くらいの確率でなってくれそう。

△ 1. ペルシアンナイト、6. ウインキートス、14. アサマノイタズラ（前日12番人気、11番人気、10番人気）

基本的には自分の中の評価とオッズに乖離がある（オッズ的にも過小評価されている）馬たちを選ぶことにしました。

ペルシアンナイト：いつもより少し前目の位置で中団につけて内枠を活かしてイン差しをしてこれれば馬券内はある。

ウインキートス：ゴルシ産駒で体力もあってパワーもある馬だし、何よりも枠のおかげで理想のいいポジション（3~6番手あたり）をとれれば普通に強い馬ので全然ありそう。

アサマノイタズラ：強烈なパフォーマンスだったセントライト記念同様のレースができれば馬券内も。そのためにもできれば中団から差しあたりでレースを進めてほしいけど、、、あとは3歳馬の斤量恩恵を活かせれば。

5. まとめ

この有馬記念を迎える空気感がすごく好き。たのしみ。いいレースに期待！