手にハサミを
最近、ハサミを持って自分の髪の毛を切りました。長く長く伸びた髪は、毛先がバサバサで、毛量も多くて、もう日中は半袖を着るような日に耐えられないくらいでした。
美容院に行く暇もなく目まぐるしい日々を送っていると、どうしても鬱陶しくて自分でじょきじょきと切ってしまったのでした。ああ早く切りたいとそわそわしていた日々の中で、そういえば自分で髪を切るのは夢だったなぁと考えながら過ごしていると、余計に背中を押された気がしました。
大人になって髪を切る行くタイミングは、自分の気持ちが高まった日になることが多くなりました。何か変わりたいとか、一新したいとか、今回も後から考えたらそういうタイミングでした。
思ったより短く切ってしまった髪の毛ほど、何か大きく変わったわけではなかったけれど、ちょっとずつ変わろうと踏み出すことができている自分はいて、自分で切ったことに意味があったのかなと思います。満足げに髪の毛を掴む自分の顔を見て、少し清々しくなったあの瞬間は、しばらく忘れそうにもありません。
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