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鏡が苦手なわたしが、お化粧をするために鏡を買った話

コスメが好きになったついでに(?)、鏡を新調しました。

我が家は洗面所の電気が白熱灯で、お化粧には不向きなのです。電球の色を替えれば良いだけにも思えるけれど、蛍光灯にしたとしても洗面台の鏡ってちょっと遠くて、利便性が抜群に向上するとは思えなかったので、もうお部屋でメイクしようと思って、テーブルに置ける鏡を購入しました。

これにはちょっと自分の事情もあると思っていて、わたしは視力が良くないから、ちゃんと見える人なら洗面台の鏡でも上手にお化粧できるのかな?とも思ったり。
コンタクトレンズをつける日はお化粧前に視力を獲得するので、わたしも洗面所で問題なくお化粧できるのですが(ただし白熱灯下ではある。問題がないのはあくまでも距離の面でだけ)、このごろはメガネで過ごす日が多くて、お化粧をするときは裸眼。
…となると、鏡がちょっと遠いな、見えづらいな、と感じるわけです。

買った鏡は、こちら。

https://www.nitori-net.jp/ec/product/8100721/

オンラインで見て気になっていたので、店舗に足を運んで、実物を見た上で決めてきました。

わたし、今のおうちに住んでもう5年?とかになるんですけど、そんなに長い間、決して便利とは言えない環境でお化粧し続けてきたの、ほんとうになんでなのって思う。我ながら。

細かい言い訳をすると、裸眼でメイクする日が増えたのはここ1年強くらいで、それ以前はコンタクトをつける日が多かったから視力的な問題を感じにくかったのと、あとはそもそもコスメにハマったのもここ2年くらいで、しかも最初はメイクアップ(という動作)ではなくてコスメそのものへの興味だったから、それらをちゃんと使いたいと思ったり鏡の必要性を感じたりし始めたのも、これまたここ1年以内、もっと言えば休職してからくらいの話だったの。

美容系YouTuberさんの動画を見ちゃったりなんかしてさ。
手持ちのコスメを眺めちゃったりしてさ。
まねっこしてメイクしてみようかなー、なんて思った日には。

そりゃあ、ちゃんとした鏡が欲しくなるわけですよ。
少なくとも「洗面所の白熱灯でベースメイクを済ませたあとに部屋に戻ってきて、ポイントメイクは手鏡でどうにかやり過ごす」みたいな方法には、限界を感じるわけ。

ここまで読んでお気づきかもしれませんが…我が家には全身鏡がありません。慣れたお洋服ならまだしも、初めて着るアイテムや初挑戦の組み合わせだと、出先で初めて自分の全貌を知ることもしばしば。
全身鏡さえあれば、コーディネートばっちり、お化粧も鏡の前でできるんだろうけど。鏡の横にキッチンワゴンみたいなものを置いて、そこにコスメを入れて、ってね。

どうしてそういう暮らしを選ばなかったかというと、たぶん、「鏡」が苦手だったんです。
あまり意識しすぎないようにしていたのですが、わたしは実家の浴室が苦手で。過去に転んでケガをしたとかもなく、はっきりとした原因はわからないものの、とにかく苦手意識が強い。その苦手意識を紐解くと、ひとつには鏡の存在があるような気がします。

わたしは痩せている自分の体格にコンプレックスを感じていて、ある程度は遺伝的なもので仕方がないのですが…。それを良くも悪くもそのままにうつし出すのが、お風呂場の鏡なんですよね。家には他の鏡もあるけれど、浴室以外は、体つきが露わになるものではないので、そこまで気にならないんです。

初めての一人暮らしに選んだのは、独立洗面台のない部屋でした(バス・トイレは別)。浴室には、バスタブと洗い場、その間のスペースに小さな洗面ボウル(蛇口はバスタブと共用)、申し訳程度の鏡(顔だけを見るようなイメージのサイズ感)がありました。顔を洗うには十分で、でも体までははっきりと写し出さない、わたしにとって理想的なサイズの鏡だったと思います。

その後、今のおうちに移るのですが、こちらは独立洗面台がある代わり、浴室に鏡がありません。住む前は、浴室とは鏡があるべき場所だと思い込んでいて「シートタイプのミラーとか買わなきゃな~」と考えていたけれど、すぐには用意せず、いざ住んでみると、鏡を買わないまま早幾年!

そこで初めて気がつきましたね。あ、わたし、お風呂場の鏡が苦手なんだ、って。
先ほどから振り返ってきた実家&旧居の浴室ミラーエピソードは、すべて「いま思えば」の話です。当時からそういう自覚があったわけではありませんでした。

こうして、「鏡が苦手な自分」に気がつくと、わざわざ鏡を買おうとは思わないんです。たとえその鏡が、「苦手な浴室の鏡」とは違う、「お化粧のための鏡」であったとしても。
それでずっと、お化粧用の鏡を持たずに来たのですが、ここ数ヶ月で「やっぱり欲しい」という気持ちの変化が起こりました。

そんなわけで、おそるおそるの購入でしたが、新たに買った鏡には苦手意識を持つこともなく、日々のメイクで活用できています。よかった。もしこれで「やっぱり鏡って苦手だな」と思ってしまった日には、すごく落ち込む予感があったので…。
当たり前のことかもしれませんが、この鏡はそもそも顔を見るためのものとして買っているので、身体のコンプレックスに思いを馳せてしまう危険性はありませんでした。

何事もいろんな可能性を考えて、石橋を叩いて渡るどころか、渡る前に叩きこわしてしまうほど慎重なわたしですが、日々の暮らしを向上させていくことも大事だなあと改めて思います。変化を恐れて現状維持だけにとどまるのではなく、無理のない範囲で新しいものを取り入れてみるのもいいですね。

かなり個人的な体験談な気もしますが、お読みいただきありがとうございました。それでは、また。

七志野さんかく△

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