見出し画像

バルーン

今週、なにかがおかしい
そもそも睡眠不足なので、負の連鎖に頭が苛まれていく

多分バルーンが破裂してしまっていて
どうしようもなく不安で、自分に自信がなくて、涙が出てくる
さっきも気づいたら泣いていた

PMSだからしかたない、と自然現象のせいにしてしまわなければ気が遠くなる、私の心は今お猪口くらいの大きさしかないので

パソコンの前に座っていると手と足の汗が止まらなくなって
呼吸が浅い
「あの子は乗り越えられている」「みんな辛いんだから」「自分で決めた道でしょ」
私の中で私の言葉と心が喧嘩している

やさしさ、と余裕を見繕っていてもそれはきっと偽善でしかない
私が私を安心させるための、純度100%のやさしさではないのだ
自分で自分が怖い

「石の上にも三年、昔の人が言うことは本当だよ」
母の何気ない一言に、決まった固定観念を見つけてしまって少し苦しい
彼女は悪くないし、私の心が狭くなっているからそう感じてしまうとわかっているのに

すみません、申し訳ありません。
最近それが口癖になってしまっている
私なんか、と思わせる環境が憎い
その環境を作り出しているのは自分自身だと気付いてしまっているから
身動きが取れない

ゆっくりと時間の流れを感じたいのに
ゆっくりしていると、サボっていると感じて後ろめたい気持ちになる

どうしたらいいかわからないけれど
私はこの環境から抜け出さなければいけない、と今心から思っていることは確か

私が私でよかった、と感じることは今まで確かにあったはずなのに
それを忘れてしまっている

私は誰で、私は何が好きで、私は何が楽しい?
今週もめまいがしそうな毎日が始まると思うと息を吸って吐くまでが早くなる

みんな耐えているのかあ、私も耐えなければいけないのかあ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とはいえ、いいこともあった

今日恋人と、土手で「バルーン」で風船を作った
200円で作れるそれは、ものすごく美しくて
その世界から向こうを覗くと、夢の中にいるみたいだった

なんだか安心するな、と思った
ただぼーっとできるこの空間が心地いいな、と思った

しぼんでしまっても、しぼんでペタペタするのが面白いね
と言って笑い合った

「しぼんでも、虹色で綺麗だね」と恋人が言った
思い返すと素敵な感覚だなとしみじみ思う
確かに、とても綺麗だった
作るバルーンによって虹の色の入り方も違った
大きさを競争して作ってみたりもした

恋人に「ごめんね」を「ありがとう」に変えて話してみた
仕事ではそれができないから
私の生活では、それを自分に許してあげようと思う

本来私は、小さなものを見て幸せを見つけることが好きなのに
幸せに気づけないほど心が逼迫してしまっているのだとまた気付いた

まあいいか、と口にすれば心が軽くなることを私は知っている
完璧にしなければいけない、という気持ちが必要以上に自分を苦しめているということも私は知っている

自分の心のバランスを取る方法は知っているのに
それをすることに後ろめたさを感じてしまっていることが
なにより良くないことだ、ということを一番よくわかっている

取り留めのない言葉たち
ここにある言葉は本物だから
全部抱きしめたいのに

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「しなきゃ」「だめだ」「私なんて」
これを一個ずつちょっとずつ減らして
明日から朝の散歩を再開しよう

人の2倍頑張れば、みんなに追いつけるよ
と言われたけれど、
ごめんなさい、私はゆっくりでいいです
自分のペースで幸せに頑張ります

うれしかったことを、よかったことを
一つずつ、半分ずつ書き留めよう

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?