第4回『The Music of the Night』from『オペラ座の怪人』後編

わたし薛 珠麗(せつ しゅれい)、本業は翻訳家/演出家ですが、2012年から【英語で読むミュージカル】と題した講演活動を行っています。
ストレートプレイもミュージカルも手掛けてきた経験から、海外ミュージカルの英語歌詞を【英語戯曲】として読み解く__といった内容です。

それというのも、実は日本語の歌詞というのは、同じメロディに載せた時、英語歌詞の3分の1か4分の1の情報量しか入らないのです。

ミュージカルの英語歌詞を読み解けば、大好きなミュージカル作品との更に深く豊かな出逢いが、待っている‥‥!

こちらでは【英語で読むミュージカル】Webコラム版として、ミュージカルの名曲を【ほんの数行、時には1行】だけピックアップし、じっくり読み解こうと思います。

3か月間、毎週末の更新で、計12本のコラムをお楽しみください。
(尚、曜日は不定期とさせていただきます)

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第4回は、前回に続き『オペラ座の怪人』より『The Music of the Night』。

パリ・オペラ座のコーラスの一員であったクリスティーヌ・ダーエは、主役の代役としてデビュー、大成功をおさめた夜に、密かに歌を教えてくれていた【音楽の天使】によってオペラ座の地下へと招き入れられます。地下の一室で、【音楽の天使】の正体である【オペラ座の怪人】は魅入るようなその歌声で、クリスティーヌを自らの世界へと誘うのです。
【オペラ座の怪人】の怪しい世界を象徴するような、誘惑と官能のナンバーの、後半をお送りします。

この楽曲については【エロ】の部分に固執してしまい、どうしても1か所だけ選ぶことができず‥‥1回では収まらず、2回に分けてお送りしています。

さぁ、お持ちの方はCDやDVDを流しながら‥‥
お持ちでない方は、YouTubeでみつけて‥‥

(本文の文末では「CDも動画もたくさんありすぎて、どれを聴いたらいいかわからない」という方のために、個人的オススメのご案内もしています!)

それでは、どうぞ!

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