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夢のこと

夢を見ればそれは決まって嫌な夢であり、楽しく幸福な夢を見ることはない。

嫌な夢のバリエーションとしては、仕事のこと、遅刻や目的地にいつまでも辿り着けない、虫の発生、あとは疎遠になった人との邂逅。

今日の夢は一番最後のパターンだった。私は高校時代テニス部に所属しており、そこでは男子テニス部と女子テニス部の距離が近く、仲良くしていた。極度の内向型(当時はそんな言葉知らなかった)である私は、遠出とか旅行をぽんぽんと企画するアクティブな彼らについていけず、欠席することも多々あった。合わないと感じていたので、高校卒業を機に縁を切った。彼らは未だ仲良く旅行に行ったりしている。

そんな彼らと出かけなければならない夢。夢の中でも行きたくないと願っていて、やっぱり私だなと思う。しかしなんでそんな夢を見るのかと不思議に思う。深層心理では実は彼らと仲良くしたいと思っている、などであれば納得がいきそうであるが、そんなことはありえない。考え方も生き方も合わない、会話をすることも苦痛だった。ならばどうして。

外向的であることが良しとされる世の中なので、間違った生き方なんてないと分かっているものの、自分が間違っているような気がずっとしている。社会で生きていけるように、自分の心を削りきらない範囲で適応する方法をずっと模索してきて、やっとある程度うまくやっていけるようになってきたものの、自己否定の意識は残っている。

自己愛は強いが、自己肯定感が低い私の深い内省が夢として現れるのかもしれない。正しい道はあちらだぞ、と。

夢くらい素敵な人と幸福に過ごしたいのに。

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