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『人生 100年時代』を生き抜くための第1歩

近年、新聞やテレビなどのメディアで「人生100年時代」という単語をよく見聞きするようになりました。

そもそも「人生100年時代」の語源はどこからきたのでしょうか?

「人生100年時代」とは、長寿化がもたらす働き方や生き方の変化を描いた 著書『LIFE SHIFT』の作者であるリンダ・グラットンが提唱した言葉です。
世界的に見ても長寿大国といわれる日本をはじめ、世界全体で長寿化が急激に進んでいます。
先進国では2007年以降に生まれる人の2人に1人が100歳を超えて生きる「人生100年時代」が 到来すると予測し、これまでの考えとは異なる新しい人生設計の必要性を説いています。

下記の動画は、リンダ・グラットン氏と
慶應義塾大学大学院幸福学研究の前野隆司教授、脳科学者の茂木健一郎氏を迎えて行われた「人生100年時代における幸福感を考える」シンポジウムです。

この動画を通じて、
“人生100年時代に突入することで何が変わるのか”
”どのように備えていくのが良いのか”

これからの人生を生き抜いていくためのヒントが沢山話されていたので、印象に残った話を書いていきたいと思います。


①    長く働くために

この動画の冒頭でも話していましたが、リンダ氏は『70歳まで働きましよう』と言っています。
今までの人生は【学んで、働いて、引退】というライフコースに沿って生きてこれましたが、20代〜40代はそれが通用しなくなります。
現在定年は65歳、2021年の改正で70歳まで働けるようにすることが企業の努力義務になり、働き方の選択肢が増えました。
私は今年30歳なので、あと40年間、働ける選択を得ることができます。
まだ人生の折り返しもしていないと考えると、あと40年も働くのかと思うと莫大な時間だなと感じてしまいます。

私達がこれからも働いていく上で、必要とされるのが『マルチステージ人生』です。
決まったライフコースではなく、個々が経験やキャリアを通じて、変化に柔軟に対応していくことや、仕事・健康・人脈・パートナーが大切になってくるといわれています。
実際、コロナがあってから在宅やAIが発達して、会社も自身も柔軟に変化していっていることを体感しています。
時代の変化と共に自分の考え方も変えていき、社会の変化についていくこと。また体の健康を維持し、心のあり方も成長していかなければ生き残っていけないということを、今からしっかりと軸を立てて考えていかなければいけないと思いました。

②    世界を旅して 『社会との繋がる』

将来、有形資産以外にも無形資産が幸福につながる大きな財産といわれています。

幸福に匹敵するのは長年連れ添った友人との強い関係とされていますが、30歳の今からでも50年も続く友情作ることは難しいし、もちろん買うことはできません。
では、どのようにして友人関係を作っていけば良いのでしょうか?

それは、強い関係性以外に弱い繋がりでも他人との繋がりを作ることです。
コミュニケーションがない人でも、誰しもが千人以上の繋がりをもっている、持てるものだそうです。
つまりは、会社の同僚や取引先、近所の方との挨拶、よくお店に買いに来てくれるお客さん、良く行く居酒屋の亭主など…
そこまで関わりがない人の弱い繋がりこそが大切なのです。

先程の自己成長の話にも繋がるところだと思うのですが、
他人との繋がりは確かに大切で、自分のことを改めて見つめ直すときは、周りが何をしているのかを見て考えることができます。

私は元々、人見知りや緊張してしまうタイプなので、あまりコミュニケーションが得意ではありませんが、話さなければいけない状況や自分が楽しくなるために頑張って話しかけたりすると、相手だけでなく、自分の知らない面を知れたり、弱い部分や得意な面がわかるなと思います。
頑張って話した結果、弱い繋がりから強い繋がりになったりしていると成果も感じます。

リンダ氏の「世界を旅しなさい」という言葉は、私も全く同じ意見です。
新しい場所、新しい人と少しだけでも話すとこんな考え方があって、こんな風に生きているのかと発見できます。
また「ボランティアもしなさい」という言葉も、納得できるところがあり、学生時代に国際支援でカンボジア行ったり、震災ボランティアに行った際、旅行とは違う見方になることや、人の生活や色んな人の想いが伝わり自分の新しいインスピレーションや感情が生まれるのです。

「世界を旅しなさい」とは言っても、コロナがあけて、海外旅行もいけるようになりましたが、円安もあり、そこまで贅沢できないので、行けるところが制限されるなと感じる人も多いのではないでしょうか?
実際、わたしはそう思っているところがあります。

ではどうやって世界を旅したらいいのか考えていたら、面白い場所を見つけたので、同じ気持ちを持つ方に、プチ海外旅行先としておすすめな場所です。

いろんな国の人がいて、語学の勉強や新しいコミュニティを開くのに最適していると思います。値段もリーズナブルなので、クラブとかとは違い、20代の方から50代以上と色んな年齢の方がいます。
私も一回行ったことがあるのですが、母と同じくらいの年齢の方が一人旅をしたいから旅行で使える英語を学びにきた、と言っていました。
こういった人に出会えることこそが、弱い繋がりだけども自分に新しい道を見せ、好奇心を高めてくれるのだと思いました。

また、外にいくほど時間ないよ!という方向けの携帯のアプリから簡単にコミュニケーションがとれるものがこちら。

翻訳機能もついて、語学の勉強をしながら色んな人と話せるので勉強になりつつ色んな知見が開けます。
変な人いないかな?と思いつつも、男性・女性関わらず、実際やってみると自分たちの国のことや、ネットでは拾えないたくさんのコアな情報を教えてくれます。

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100年生きていく上で、幸福感を得るために行動することが難しいと思っていました。高齢になると家族との関係が中心となるのに、私はこの先、結婚するかもわからず、親兄弟が先に死ぬ可能性があるので将来1人なのかも…。

いま20年、10年続く仲がいい友達がいても、今後、みんな結婚して子どもできて、新しい家族ができていけば、その時、孤独で死んでしまうのではないか?心配性症候群(ネガティブバイアス)なところもあると思うので、夜1人で考える時など、将来が不安になることがあります。

しかし、このシンポジウムを見ていて、幸福をもたらすためには『人とは比べず自己成長し、見返りを求めない利他行動』が大切と聞いたときに、利己な思いが一番の幸福なのではないかと思ってた自分にハッとしました。
後輩に奢ってあげたり、老人に席を譲ってあげたり、相手を褒めるなど、
自分よりも他人の利益を大事にする、献身的にする利他的な行為こそ、穏やかな感情になれ、視野が広くなり幸福感が生まれるのだと思いました。

私も利他的かはわかりませんが、友達の誕生日のお祝いや結婚式の動画を制作や夜遅いときは家まで送ってあげる、後輩に奢るなどを相手にしたとき、相手が喜んでいる顔を見ると、必然的にも自分にも幸福感が与えられ、嬉しい気持ちになっているなと話を聞いて、ちゃんと幸福感が自分の中で芽生えていることを知っていたんだなと思いました。

いまはまだ、利他な幸福感を自然に感じることができていないと思いますが
何度も積み重ねることで、自然にできるようになり、
40年後には穏やかな感情で過ごせているといいなと思います。

(ザッキー)

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