中華街の夜に乾杯

谷賢一氏演出の舞台『人類史』を観た。
劇中の音楽を担当したのが志磨遼平氏。彼はかつて毛皮のマリーズというバンドをやっていて、私は青春時代をそのバンドに捧げた(常に最前列でライブを観ていたし、彼の思想・センス等々にすっかり魅了されている、今もずっと。)

閑話休題。

志磨氏と谷氏は2018年もタッグを組んでいるのだが、その時は見に行けず。再びタッグを組むとのことで今回はチケットの発売を待ち構えていた。

人類の歩みを辿る本作は、壮大なスケールの物語で有りながらも、どこか身近に、そして懐かしく感じる作品だった。私たちの祖先たちが紡いだ時間、道具を用い、言葉を生み、そして営んできた生活が繋がってこの21世紀があること。私個人の人生にとどまらない、過去の記憶たちに想いを馳せる3時間だった。
私の生きるであろう80年程度の時間は、人類史の中ではほんの一瞬に過ぎない。これからの未来、どう生きるのだろう。そして、22世紀はどんな世界が待っているのだろう。

『人類史』にはもう10年程会っていない、かつての同級生が出演していた。
観劇終わりにその彼も交えて中華街で呑んだお酒は美味しかった・・・!
在学中はちゃんと話したことがなかったのに、ずっと友達だったみたいに話せた。振り返れば10年はあっという間。きっとこれからもあっという間に時間は過ぎる。とても良い夜であった。

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