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学部学科選択が人生に影響を与えるか?(人生のターニングポイント)

こちらで記事にしたとおり1つ目のターニングポイントについて記事にしたいと思う。今期大学へ入学した人たちにむけたペンシーブ。

昔の学部学科選び

私はおよそ20年前に1浪して国立大に入学した。当時は今のように情報を手に入れるツールが多くないので、

  • 学科名からどんな事を学ぶのかイメージする

  • 大学HPから学科のイメージをふくらませる

  • 興味があるジャンルから選ぶ

  • 偏差値から選ぶ

程度から学科を選択していた。中の様子などは分からないため学科ガチャである。

私の学部学科探しに関しては、家や橋を作りたいとは思わないけど、デザインを使った仕事に就きたい。しかし広告系服飾系は給料やすそうだからそれ以外で。なんてざっくりなイメージで探していたと記憶している。

かつそれでいて親元を離れたいというのもあったので、大学名と学部毎の偏差値が載っている本を見ながら全国に守備範囲を広げて探していた。

ある程度ターゲットを絞ってそれに向かって有機的なロボットのように同じルーティンで組まれた勉強カリキュラムを自らに課し、センター試験(現:大学入学共通テスト)を受けて自己採点した結果、望んでいる学科にぎりぎり手が届かない位置にいることがわかった。

難関大学に入ろうとしているわけじゃないのに、さすがに2浪はまずいと判断できる能力があってよかったと当時の自分を褒めたい。そこまではよかったがプランBの、やりたいイメージの学科と違ってもいいから偏差値を微妙に下げて入れる学科を考えていなかった。プランCの、国立大に入って1浪した結果を残し、自分のプライドを捨て親を安心させる事ができるならどこでも良いという大学は決めていたのだが…。

環境系はファッショントレンドと同じでループする

急遽学部学科を探している中、そこで目に止まったのが工学部の環境系の学科。

実は環境系の時事ネタは、まるで毎年のトレンドカラーや服飾トレンドのようにループしており、一定年毎に

石油がなくなる!
→省エネしないと!
→循環型社会がいい!
→新しい循環型素材や新素材開発を進めよう!

という話題が持ち上がってくる傾向がある。例えばこんなかんじ。

  • 第一次・第二次オイルショック(1970年代)

  • 石油枯渇はあと10 or 20 or 30年でおきるぞ問題(2000年代)

  • 温暖化で地球に住めなくなるぞ問題(2015年国連サミット)

最後の問題がSDGsで、これが最近のトレンドとしてメディアに取り上げられている。

2つ目以降は突然溢れ出たようにメディアが話題にするのではなく、紐解いていくと京都議定書とかの”着火点”があるのがわかってくるが、話が長くなるので割愛する。

(SDGsについては別途考えを記録したいと思う)

私が受験しようとしていた時期がちょうどその時であって、「海に捨てられたペットボトルのプラスチックを土に還す技術が出来ました!」という生分解性プラスチックの話題が当時ニュースを賑わせていた。ちなみに社会実装はどうやら現在進行中らしい。

そのニュース見ていた事を当時思い出し、「これは職には困らなさそうな良いジャンルだ!学科を選んだ理由もそれっぽく納得できる!」となり、偏差値的も大丈夫そうなそのジャンルの学科を探し、2次試験を受け無事合格に至ったわけである。

これが後の結末に影響を与え、幸か不幸か、20年前と同じように再び省エネトレンドが来て、今は省エネ効果のポテンシャルをもつ膜分離技術の技術者としてメーカー勤務している。
今後どこへ転職しようが収入には困らなそうな技術を扱わせてもらっている技術の
ジャンルに関してわりとポジティブに感じている。

学部学科選択が人生に影響を与えるか?

このように大学の学部学科選びって、ある人にとっては損得勘定をベースとして将来職探しに困らないための選択だったりする。またある人にとっては小さい頃からの目標を達成するための必要な選択だったりする。他にも選択肢を広げるための選択もあると思う。

今回の記事の問に対しては、私はほとんど影響を与えないと思っている。むしろ私のような、学科で学んだジャンルと同じ仕事をしている社会人は肌感覚で10%もいないのではないかと思っている。

なので、今期大学に入学された方で、入りたい学部学科に入れなかった人がいたとしても別に悔やむことはないし、その環境で何かを得れたら十分だと思う。


次のターニングポイントは「チーズはどこへ消えた」


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