今日のチェンマイは４０度を超えているらしい。そんな日は一日カフェで作業する日にしちゃえば良い。わたしにとって「作業」はとても便利な言葉。最近の「作業」の内訳は、インタビューデータやフィールドノートを整理する３割、映画を観る３割、論文を読む２割、研究費ゲットのための研究計画などを書く１割、ぽけーっとする１割、かな。常にスマホを横に（かなりいじりながら）、この工程を行っている。だから相変わらずラインの返信は早い。一歩間違えれば一分以内に返信も出来ちゃうので、最近は、少し時間を置いて返すことを心がけている。謎の配慮、でも大事なこと。

サマーフィルムにのって

今日観た映画は、『サマーフィルムにのって』。公開当初ちょっと話題になったやつ。以前、冒頭の部分だけ少し観て、その後なぜか観ずに残っていたものを、あれぇ、面白くなくて観るのやめたんやっけなーとか思いながら途中からもう一度観る。観出してすぐに、その映画は観ずに残っていたのではなく、観ずに残しておいたのか、わたし、、、！と自分を褒めたくなる瞬間、クル。もうほんと、スグキタヨネ。

あの映画のあの感じ、すきやったんやろうなぁ。観終わるのがもったいなかったんやろうなぁ。そういえばこの間、一緒にご飯を食べていた人が、「あぁ、もう食べ終わっちゃうなぁ」って言いながら、お皿に残ったごはん見てたな。なんと愛くるしい、、、（笑）多分その「食べ終わっちゃうのがもったいない」と同じ感覚なんだろうけど、わたしは食べ物よりも、本や映画にそれを感じることが多いみたい。

高校生の時に撮ったフィルム

今日、『サマーフィルムにのって』を観ながら、わたしも高校生の時に短いフィルムを撮ったことを思い出した（短いと言っても３０分くらいあったぞ、あれ）。『サマーフィルムにのって』の主人公のハダシほど情熱的ではなかったけど、一応、監督的なポジションにいたのも、今思い返すとちょっと面白い。

英語の授業でジョンと一緒に読んだ  ”The Outsiders” という小説をもとに、４人で脚本を作って、他のクラスから役者をキャスティングして、撮影して、編集した。文化祭に間に合わせることを目標にしたけど、まあ間に合わないというのが、わたしたち。イェイ。でも楽しかったな（わたしはね）。

“The Outsiders” とジョンの授業

作製したフィルムのもとになった “The Outsiders” は、アメリカの小説家 S.E. Hinton によって書かれた 1960年代の小説で、ちょうど大人と子どもの狭間にいるような、ヤング・アダルト・ギャングたちの話。暴力も、友情も、愛も、全部むき出し。自分たちの世界しか知らない少年たちの、なんだろうなぁ、攻撃的で不器用で、でも純粋でもろくて、なんかそんな小説。きっと伝わってないけど、かなり考えさせられる小説やった気がする。もう一度読みたい。これを授業に持ってくるジョンは本当にすごい。

ジョンはわたしらの英語の先生。多分、ジョンに怒られたことはない。ないない。きっとない。ええ。それではここで、息抜きがてら、わたしによるネイティブの先生怒らせエピソードをどうぞ。

中１：授業中、かなり長い間死んだふりをし、先生が怒って教員室に帰る（カロン）
中１から高３までずっと：チャリを駐輪場に停めずその辺に置きっぱなしにするので、終いにはチャリを倉庫に入れられ鍵をかけられる（モルガン）
中２：何のことやったかは忘れたけど、先生が顔真っ赤にして怒っている姿が未だに忘れられない（ノエル）
高３：受験期、態度悪くて「ディサポインテット！」と言われる（ジェレミー）、、、ディサポインテットかぁ（笑）

“Stay Gold”

"Stay Gold" は、主人公の一人であるジョニーが、病室で息を引き取る直前に、仲間のポニーボーイに言う言葉。「かなり考えさせられる小説だった」とか言ってる割に、セリフは正直これしか覚えていない。でも強烈に覚えてる。

自分たちで作ったフィルムで、ポニーボーイ役だった子とは今も仲良しなのだが、彼に嬉しいことや、あるいは難しいことがあると、この言葉をかけたくなる。“Stay Gold”、色んな訳ができると思うけど、なんというか、「輝き続けろ！」のような強いメッセージではなく、

「すでに尊い存在であるし、これからもそうあり続けるよ（ニヤニヤ）」くらいの、ちょっとおまじないに近い言葉な気がするな。

みなさん良い週末を過ごしてね！