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聴衆に響くリーダー演説の具体例、二つできました

リーダー選挙では、なぜリーダーになりたいのかという志望動機を、聴衆の共感を得る形で語るべしという点を前の記事で整理した。では、具体的にどんな内容が良いのか。今私が思いついたアイディアをここに書いてみる。(ちなみに私がリーダーになろうとしたこの組織は、半分が外国人で、演説も英語だったので、ここに書く内容は日本語だと少し大袈裟に聞こえるものもあるかもしれないが、英語で話されると特に不自然には感じないとは思う)

今戻れるなら、こう話したい演説案1

「私は問題解決の積み重ねで日々強くなる組織に属しているときに、とてもハッピーな気分になる。これから始まる2年間の学びの旅の間には、楽しいことも多くあるだろうが、同時に困難や問題に直面することもあるだろう。この問題にも上手に対処すれば、絆は強まり、より強い組織になれるが、その対処を誤ると、楽しいチームがつまらない集団に成り下がってしまうこともある。今回、リーダーに立候補し、この問題解決により強くコミットすることで、問題に屈せず、日々進化する組織にしたい。」

スピーチの主張の柱は自分がハッピーになりたいからという志望動機なので、前回の記事で懸念した自分本位の志望動機と理屈の上では同じだ。ただ、そのハッピーをもたらすのがレジリエントな強い組織環境の実現であり、他の同期にとっても良さそうだという点で一線を画す。そのため、決して自分本位に聞こえないと思う。こういうスピーチを思いが伝わるように話せれば、結果は変わっていたかも知れない。

しかし、結構気に入った今回の原稿も何度か読んでみると、戦場に向かう軍隊のような雰囲気があるようにも感じる。この演説はある意味、どんな場面、どんな組織にも使えそうな普遍性があるものの、少し戦闘モードすぎる。

もっとこの状況に合ったものがありそうなので、続けて考えてみる。この同期は、あくまで学友であり、共に敵に立ち向かう戦友ではない。リーダー候補として、もっと純粋に楽しい期間にしてくれそうなことを演説してみよう。

今戻れるなら、こう話したい演説案2

「私たちは学ぶ一つのチームだ。私は皆が自分のチームと言える集団が好きだ。特定の人が目立って、そうでないひとの存在感がない集団ではない。理想はみなが同じように結びつき、皆がキーパーソンであるワンチームだ。私は多くの組織に所属する中で人と人をつなぐアイディアを多く生み出して来た。この2年間がチームメンバー全員にとって有意義になるように精一杯貢献したい。」

今回の方が調和の取れたチームになりそうだ。特に自分はこのチームに溶け込めるか不安だと思っている人の票が多く入りそうなスピーチだ。実際に自分がチームメンバーであるときもこういうリーダーがいる組織を望んでいそうな気がする。

今回書いてみて分かったことは、どちらも自分がいたい組織をビジョンとして掲げていることになる。それに対して自分は貢献できるという自信を示すと言う点も一緒である。ポイントは、ビジョンが皆にとって目指したくなるようなものか、自分本位のメリットにすぎないかという点だ。自分本位のメリットなら声を大にしてスピーチでいうようなものではないが、皆が望むビジョンならば掲げることで、聴衆に響き、共感を得られる。結果として票を集めることになるだろう。

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