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リーダー選挙で勝つには聴衆に響く志望動機

最近、70人の組織のリーダーに立候補した。

マニフェストのような資料を事前に作り、ウェブ会議で候補者3人が30秒の演説をして、その後投票があった。今週になって掲示板に発表された結果に私の名前はなかった。つまり、落選。

その結果を見て涙が出るほど悔しかった。その後の二日間、暗い顔でふさぎ込んで、負けた理由を誰かのせいにして過ごした。三日後の夜、ようやく冷静になってきて、当日の演説の録音を聞き、落選した本当の理由が分かった。

私はあの場で話すべき大事なことを話していなかったんだ。
「なぜ、リーダーになりたいのか?」

30秒という超短い演説時間では、その理由、つまり志望動機を端的に説明するべきだったと今は思う。というのも聴衆はリーダーに最もふさわしいと思うから票を入れるのではない、リーダーになってほしい人を選ぶのだ。リーダーになりたい理由こそが共感を生み、リーダーになってほしいという感情を抱かせる。皆が知りたい私のリーダー志望動機を、聞き手に理解されるように伝えることが重要だった。

私にとって、リーダーに立候補することは、自然なことだったのでリーダーの志望動機など意識したことがなかった。リーダーは確実に多くの人と接点を持てるし、発言力も高まるし、学びが大きくなる。もちろん、多少大変なこともあるだろうけど、それよりメリットの方が遥かに大きいと経験上、分かっている。リーダーになりたいと自然に考え、立候補していた。だから、なぜ自分はリーダーになりたいのかという理由が重要だなんて、これっぽっちも考えてなかった。ただそれでは聴衆はその候補者に共感しない。

では、リーダーになりたい理由を話さなかった私は何を話したか。私の家族構成とリーダーとしての三つのモットーを話した。その演説を通して、自分の人間性やスキルが暗に伝わり、等身大で、好感が持てる人だと思われることを目指していたと思う。

実際には英語力の問題で、これらのことを時間内に簡潔に伝えられなかったが、もしあの場で上手に話せたとしても、この手の話では共感は得られなかったと思う。聴衆は、うまくやれるリーダーかどうかを知りたいのではない。リーダーになってほしい人を、共感度合いで、判断する場だった。私の話では共感を得るメッセージが無いに等しかった。

この落選からの学びを、もっと深堀りしながら数回に分けて記事にすることで、二度と忘れないリーダーのスピーチ心得にしたい。また、もし演説前に戻れたら、次は何をどう話すかという案も書きたい。何処かに面白がってくれる読者がいることを期待して。

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