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【渓流釣り】スキーを担いで源流へ


本釣行は2022年3月の内容を記事にしたものです。

解禁日

解禁日に休みを取れず第一週の土日に釣りへ出かけました。4ヶ月の禁漁期(10月〜2月)を乗り越え岩魚に出会える待ちに待った釣行日。まだ多くの雪が残っており予定通り山スキー道具を持って山に入りました。帰りは林道や美味しそうな斜面があれば滑ろうと言う算段。
※遊漁期間は漁協により異なります

やっぱり激渋

分かっていたがこの時期のテンカラは渋い。餌であればもっと簡単に釣れるだろう。岩魚もこの時期に飛んでない「虫っぽい何か」を見たら流石に警戒するよね。「虫っぽい何か」と記載したのはフライフィッシングのように精巧に虫に似せて毛針を作っていないから。その雑さがテンカラの良いところでもある。
まだまだ雪深く、沢の割れている箇所が少ないため釣れそうな場所にピンポイントで毛針を置いていく。「ちょうちんテンカラ」とはまさにこのことかもしれない。ここは釣れる!っていう1級ポイントは1箇所あるかないか。沢の水量は超渇水なので毛針を沈ませるとすぐに根掛かる。雪の表面や氷にも針が刺さるので竿先でのコントロールが重要になってくる。
根掛かりした場合、スキー靴で沢に入るのを防ぐため沢に落ちるか落ちないかの瀬戸際で毛針の回収を試みる。手が届かない時はトレッキングポールを使用すると良い。

トレッキングポールで毛針の回収

※雪のある時期に沢に入る場合は夏に数回通い、岩の場所、ツリーホールの出来そうな場所、高巻き出来きない滝がないか、雪崩の発生しそうな地形など頭に入れておくと比較的安全。

その年の初岩魚

雪のおかげで足音を立てず岩魚の近くに忍び寄れるので、接近戦が非常に楽しい。警戒しながらも虫のような何かが気になるのか近寄ってくる。積極的に口を使う様子はないが鼻先に流すと食べてくれた。

趣味の渋滞

この場所でようやく一匹釣れた。とても小さくかわいい個体。サビサビの真っ黒くろすけ。この渓はヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリッド(写真からは伝わりませんが)。
雪の上に置くとてんぷら粉をまぶしたようになるので、スキー板を雪で濡らし、魚へのダメージが最小限となるようにして数枚写真を撮り、盛夏に出会えることを願って元の水溜りにリリース。
この時期に岩魚観察するならアクリルケースはマストアイテム。沢に入ることを覚悟すれば不要ですが、、、

鰭ピン

下山

脱渓ポイントまで来たらあとは滑って帰るだけ。釣りもスキーも楽しめる最高の遊びそれが「BCテンカラ」。

下山時の様子


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