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big turtle STUDIOS Dolby Atmos対応リニューアル完成までの流れ⑥

<工事日程が決まりました>

2023年12月10日から2週間の工事になります。2024年の幕明けから新しいスタジオでスタートします!皆様どうぞよろしくお願いいたします!

<スピーカースタンドを決めました>

Dolby Atomosの使用頻度を海外や日本のエンジニアの記事を見てみると、ステレオに比べおおよそ30%ぐらいとの事です。弊社のスタジオも最初はそのぐらいを目処に考えると、ステレオ作業の時はサイドとリアのスピーカーを隅に移動しておく必要があります。
サイドとリアは既に持っているマイクスタンドを設置するとして、フロントのLCRを設置するには3本の同じ特製のスピーカースタンドを用意する必要があります。うちのスタジオのB control RoomではFocal SM9をREQSTのスピーカースタンドを2本づつ設置しています。

https://www.reqst.com/product/rkst/

SM9が大きく40kgの重さがあるので急遽そうしていたのですが、そもそも1つのスピーカーを2本で支えるのが音的に良くないので、この際SM9用のスピーカースタンドを購入してこのREQST4本をLCR用にする事に決めました。
 ですが、SM9自体も生産終了しているスピーカーで、専用のスピーカーもほとんど作られていません。僕が調べた結果KRYNAかTAOCが予算的にも現実的かなと思いました。いろいろ交渉していると、TAOCが安く手に入るとの事でMSTP-Wを購入しました。MSTP-Wは高い制振性を備える3重鉄板天板構造で振動減衰効果が抜群でした。

B control Roomのスピーカースタンド設置写真後

<12個のスピーカー用XLRケーブルを決めました>
弊社スタジオで愛用しているアナログケーブルは主にACOUSTIC REVIBE、OYAIDE、BELDEN、MOGAMI、KLOTZ、CANAREになります。それぞれ特徴が異なりますが、モニター用は味付けされないフラットが一番です。さらに天井や床をくねくねと這わすには柔らかくて曲げやすいケーブルになります。それに適しているのが、MOGAMI 2534。Dolby以外でもかなりの長さが必要なので、200m購入しました。コネクターは安定のNutorikです。あとは大量のハンダ作業が待っています。

MOGAMI2534

<電源コンセントはアメリカン電気の200V>

弊社スタジオはprotoolsの拡張シャーシとHDIOは200V、他は電研精機のノイズカットトランスで115Vに昇圧して使っています。今回機材が増えるので電研精機をもう一つ購入し、スピーカーの左側と右側に電源を用意します。
トランスが2kVAまでとなっていて、2つで4kVAになります。電気容量は計算するとおよそ3.5kW今後機材が増えていく事を考えて、ユニバーサル電源が備わった機材はできるだけ200V可動にしてトランスの負担を減らそうと思いました。Dolby用スピーカーや、モニターコントローラー、MACもユニバーサル電源なので、その分のコンセントの数と同じだけの電源ケーブルが必要になります。日本国内ではアメリカン電気がリーズナブルで安定しているので、1口用4個と2口用10個の合計24口を購入しました。

電源ケーブルのお気に入りはBeldenの19364ですが、硬くて太くて曲げにくいので、軟質でフラットなOYAIDEのPC-23にしようと思います。

<壁材は竹村工業株式会社のレノウッドにしました>

中島からのおすすめで国産ヒノキの間伐材のみの木毛を使った壁材で、吸音性が高く化学物質ゼロの安全性も抜群です。サンプルが届き悩みましたが、最終的には無塗装の白に決めました。決め手となったのは、木の質感が塗装されると薄れてしまうということと、年を重ねると塗装が剥がれてくる恐れがあるからです。

<エンジニア用、昇降機型デスクが届きました>

以前にもご紹介しましたが、それとは別のKANADEMONOというサイトで購入する事に決めました。多種類の脚と天板を別々に注文ができるのと、注文してすぐ届くところが決め手となりました。天板は無塗装で無垢の杉にしました。壁や天井など出来上がってみないと何色にしたら良いのか決めかねたので、後で塗る方向で無塗装にしました。

昇降機デスク組み立て後

⑦はいよいよ工事前の整理に入ります。

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