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今までありがとう【断服式】

断服式をしたよ!昨年もしたのに、まだ袋4つ分もあった(断服候補はまだある)。これから売りに行く。

ずいぶんと着ていない服をあらためて着たり眺めたりした。

この服たちのほとんどは3年前の10月から昨年1月にかけて買ったものだ。当時、おもに職場で自分を大切にされていないと感じることが多かった。

私はせめて自分だけは自分を大切にしたいと思っていて、すてきな服を買うことはその手段だった。試着してすてきだと思ったらほぼ即決して買っていた。

無計画に買うのでクローゼットはパンパン。実際に着る服は数着で、一度も着ない服もあった。スリットが深すぎて電車で座ると気になっちゃうスカートや、オーバーサイズすぎてバランスをとりづらいシャツや、いろいろ。

自分を大切にするためにすてきな服を買ったはずなのに、実際には着ていないことへの罪悪感で胸がチクチクしていた。買った瞬間しか満たされていなかった。

いま振り返ると、全然自分を大切にできていなかったなと思う。そのときの自分に心の余裕がなかったのは事実だけど、あまりにも安直な行動だった。私が私を大切にするためにするべきことは、大切にしてくれない環境から脱出することだった。

一昨年の10月に自問自答ファッション講座に行った。コンセプトを考えて、靴を購入した。そして、仕事を辞めた。

自分を大切にするには、環境を変えなければならないと気づいたからだ。

無職になった不安で昨年1月にも衝動買いをしてしまっているが、結局その服も数回しか着なかった。

いま着ている服は、昨年10月頃に買った服だ。講座を受けてから1年。新たな分野を学んで、いい職場に巡り会った。そのあいだもファッションについて考えたり、試着したり、買ったり、失敗したりを繰り返して、自分に向き合ってきた。

洗濯ができる、肌触りがいい、自分の魂に合っている、全身のコーデをイメージできる、似合っている、大切な靴とバッグに合っている、日常的に着られる。

いくつもの項目をたしかめて、選んで、ようやく私のクローゼットができてきた。

今回売りに出す服たちは、あのときの私をなぐさめてくれた。今の私にたどり着くためにも必要な服たちだった。でも、そろそろお別れのときだ。

たくさん着てあげられなくて、ごめんね。これからは、自分も服も大切にできるような生活をしていくね。今までありがとう。

おわり

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