Aちゃん

人生が少女マンガ

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最近の記事

ルージュの伝言

普段は燃えるごみ以外のごみを放置している彼が、珍しくペットボトルをペットボトル用のごみ袋に捨てていた。珍しいなと思いながら、やっとちゃんと捨ててくれるようになったのかと感心した。 蓋は外してあったけれどパッケージがついたまま。まだまだ詰めが甘いなと思った。仕方なく拾い上げると、中に亜麻色の液体がほんの数ml残っていた。ミルクティーかな?普段飲まないのに珍しいなと思った。 ペットボトルを捨てるときは、キャップとパッケージを剥がして中をすすいで捨てるんだよって教えてあげないと

    • 白いダースの君へ

      年の暮れ、母から「実家をリフォームするから片付けに来てほしい」と連絡があった。大学に進学するとき、就職するとき、結婚するとき、折に触れて少しずつ片付けてはいたけれど、学習机だけはそのままだった。 小学生の頃からずっと使っていた学習机。卒業アルバムや”当時の宝物”たちがそのままそこに残っていた。懐かしいなと思いながら、取っておいても仕方がないしなと着々とゴミ袋に入れていく。 片付けも終盤に差し掛かった頃、引き出しの奥から『白いダース』の空箱が出てきた。どうしてお菓子の箱?と

      • 思い立ったが吉日

        思い立ったが吉日。ということで、今日からnoteを再開してみようと思う。いつまで続くかわからないけれど。いつも続けたい気持ちはあるのに、完璧主義が邪魔をする。noteに登録したのは2020年5月。初めて記事を投稿したのは2021年11月。そして今日は2023年11月。 記事を書き溜めてはいるけれど、自分が納得できる完璧な状態ではなくて。でも、それってじゃあ、いつ納得できるの?いつ完璧な状態になるの?どうせ見返すたびにここをもっとこうした方が読みやすくない?って部分が絶対に出

        • 今日はクリスマスだけれど、あの日は天皇誕生日だった

          2018年12月。 平成最後のクリスマス。 何をするか、誰と過ごすか、周囲はそんな話で持ちきりだった。 私はクリスマスに思い入れのない(あまりいい思い出のない)女だったので、え?何?クリスマスに1人で過ごしちゃいけない法律でもあるんですか?って、ちょっとスレてた。 クリスマスなんて、私にとっては何の特別感もなかったから。 学生時代のクリスマスは、バイトをするか、誘われたら遊びにいったこともあったかな。 誘ってくれた男の子に、イルミネーションを観ながら告白されたこともあった

        ルージュの伝言

          赤ニットが勝負服だった頃

          身体にフィットする真っ赤なニットを着て、女友達とラウンジやクラブで朝まで飲んでいた。 別に赤ニットが勝負服というわけではなかったけれど、赤ニットを着ている日は大体好みの男性と “いい勝負” ができて、楽しい夜が多かった。 だからといって毎回着ていたわけではないけれど、いつの間にか赤ニットを勝負服と認識するようになっていた。 先日、“女友達”に久しぶりに会って、当時の話になり、赤ニットがひどく懐かしくなった。 赤ニットが勝負服だった頃。 お互い結婚すると思っていた相手(正確

          赤ニットが勝負服だった頃

          もう記念日さえ覚えていないけれど

          もう記念日さえ覚えていないけれど、あのとき流れていた曲だけは覚えている。 シャッフル機能で音楽を聴いていたら、君の部屋で別れ話をしていたときに流れていた曲が流れてきた。 「未来の俺たちみたいだね」って少し切なそうに笑った君を思い出した。 高校2年生の秋、初めて付き合った恋人と別れた。 彼とは中学が一緒で、同じ本を読んでいたことがきっかけで仲良くなり、中3から付き合っていた。 高校生になり、彼は野球部、私は吹奏楽部に入り、お互い部活が中心の、忙しくも充実した日々を過ごして

          もう記念日さえ覚えていないけれど

          人生が少女マンガ

          「人生が少女マンガ」 Twitterで知り合ったある男の子が、わたしのことをそんな風に表現してくれた。 ちなみにその子とは寝てない。(聞いてない) 「〇〇ちゃん、相変わらず少女漫画の世界で生きてて好き」 同じくTwitterで知り合ったある女の子が、わたしのことをそんな風に言ってくれた。 ちなみにその子とも寝てない。(だから聞いてない) 「〇〇くんがいつか言ってた『人生が少女マンガ』って、〇〇ちゃんに本当にぴったりだと思う」 先日久しぶりに会ったTwitterで知り合った

          人生が少女マンガ