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めっちゃ性癖の文章に出くわした。ひゃっほう!

⚠️何か問題があったら消します。めっちゃ勝手に紹介しているので……


動くな、俺はメンヘラガイジの腐女子だ。腐女子最高!

我々は腐女子である──おそらく永久に

この一文を読んだとき、久しく感じていなかった種類のときめきを感じた。酸いも甘いも知ってなお、笑うことを心得ている人間に対して感じるときめきだ。

このnoteがめちゃくちゃ好きだ。誤解を恐れずにいえば「性癖」なのである。

矜持とユーモアとが折り重なっていて、クスッと笑ってしまうようなおかしみがあるのに、その誇り高さに心を鷲掴みにされるような心地もする。

文章からたくさんの苦悩や思考の足跡みたいな「深さ」が垣間見える。
「きっとこの人は、現代社会の趨勢をじっと見つめながら、腐女子というもののあり方についてずっと考えてきたのだろう」と思わされる。

昨今のクィア・スタディーズやポリティカル・コレクトネスの動向を踏まえたうえで「腐女子」を肯定しているところも、主張にしっかりと知識の芯が通っている感じがして好きだ(上から目線ですみません……)。

 ここまで読んだ人が私に賛成する必要はないし、私も意見の合わない人と戦うつもりはない。
 これは私の内面の発露であって、社会的な善悪を決めるものではない。

同上

「他人を論破して考えを変えさせよう」などとは思っていないところもいい。そういうどしっとした冷静さも魅力である。

 「腐女子」という呼称に愛着を持ってポジティブに自称しているのにいきなり差別だとか言われて嫌な気持ちになりました(腐女子特有のお気持ち)
 俺は絶対やめないぞ。
 やめたいやつだけやめればええねん。

同上

それでいて彼女自身の主張もしっかりとある。だというのに、そこに押しつけがましさがない。彼女の文章は最後までユーモアを忘れないからだ。

それにユーモアの種類もいい。「メンヘラガイジの腐女子」のように、当事者にしか許されないようなブラックさをはらんでいて、私は大好きだ。
この手のユーモアを摂取できる機会は中々ないから、貴重な栄養素である。

好きだ。主張の鋭さに強さ、知識の重さ、ユーモアの軽やかさ──どれをとっても最高である。もっと読みたい。読ませてほしい。

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