アラフィフ(の上限の方)のおばさんがFP1級を取得した話 2

ほぼ1年前、2021年5月23日(日)にFP1級学科試験を受けて合格したのですが、その前の1月24日試験は不合格でした。

200点満点中109点。
合格は120点以上ですから、11点足りませんでした。

もちろん悔しかったです。帰宅後自己採点して不合格だと判った時、がっくりきました。受かるつもりで受検にしたのですから。
開始前、他の受検者さんを見回して
「この中で10人中8.9人は落ちるのか」
などといささか意地悪いことを考えたりしたのですが、その不合格予定者の中に自分は入っていませんでした。(FP1級学科試験の合格率は平均10%台です)

因果応報でした。

自分では、
「結構勉強したし、動画色々見たし、過去問や予想問題集ちゃんとやって合格に必要な勉強十分したし」
と思っていました。
1級の勉強を始めたのは2020年9月の2級試験後すぐでしたので、9月終わり頃から1級試験日である翌年1月後半まで、約4ヵ月間を1日2時間勉強したとして、おおよそ240時間勉強しました。20年ぶりくらいに机に向かって勉強したおばさんにとってはとても頑張った気持ちです。
一般に、FP1級合格に必要とされる勉強時間は平均600時間、最短で200時間程度だそうです。
「必要最短時間はこなしたし、2級の勉強時間と合わせたら600時間超えてるし、苦手なところが出なければきっと大丈夫だろう」
と甘く考えていたのでした。

10代20代の若い人や、仕事で深く関わっている人、とても頭の良い人ならば200時間の最短時間で足りるのでしょう。でも、おばさんには無理でした。200時間では少な過ぎました。合格に必要な知識を習得するに当たって、記憶力とか理解力とか色々スペックが足りません。
だって、私の頭は50年前のモデルですから。

次の試験は4ヵ月後。また勉強し直すのかと思うと心が折れそうでした。これから4ヶ月また同じことを繰り返すなんて考えただけで萎えます。昔のTVゲームでよくあった、ボス戦に負けて、でもボス戦直前にセーブするの忘れてて、半日頑張ったのがパアと同じ気持ちです。でもこちらは半日では済みません。この先4ヶ月のことを考えるとうんざりして、もうやめちゃおうかなと思いました。ゲームに例えるなら、ちょっと飽きてきたところだったし放り出しちゃおうかな、です。
ゲームはオートセーブによってこういう事はなくなりましたけど。

本当に、もう辞めようかなと思ったのですが、家族の手前格好悪いのでぐっと堪えました。特に高校生の息子の教育上良くありません。ここは一つ、挫折を乗り越えて更なる努力を積み上げ、栄光を掴み取る親の背中を見せるべきでしょう、と考え直しました。すごく面倒ですが。
仕方なく、すごくげんなりしながら再度勉強を始めました。もう一度受検する事に決めました。
だって今まで費やした時間とお金がもったいないですし。

辞めなくて良かったなと、今は思っています。
きっと諦めてしまう人が多いんだろうなと思います。本当にがっくり来ましたから。ただ、正直、2回目も落ちていたらきっと諦めたと思います。

「継続は力なり」とか、「諦めなければいつかきっと叶う」とか、「辞めたらそこで試合終了だ」とか、その通りだなあと思いました。そして、続けるのはとても大変な事で、続けられたという事はそれだけで価値があるんじゃないかなと思います。

さて、1回受検して不合格になった事で諦めようと思っている方が読んで下さっていて、家庭とか、仕事とか、お金とか、状況が許さないことがあるかもしれませんが、その辺りが構わなければ、諦めるのを少し先延ばしにして、もう1回だけやってみる事をおすすめします。また同じ事を4ヶ月続けるのは大変ですが、せっかく今まで頑張ったんだし、勿体ないし、次は受かるかもしれません。
一発合格!の景気の良い話はよく見かけるし目立つので、そういうのが当たり前かな、そうじゃない自分はダメかな、と思ってしまいそうですが、そうばかりでも無いのですよ、という実例がここに1つありますので。

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