げん

急性期病院の理学療法士です。日々の生活で得た気づきや学び、悩みなどの頭の中身をここに置…

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急性期病院の理学療法士です。日々の生活で得た気づきや学び、悩みなどの頭の中身をここに置いておきます。X(Twitter)では文字数的に書ききれないようなことはこちらに。私の脳内の履歴書として。ただの殴り書きのnoteです。

マガジン

  • 読書記録

    自分が読んだ本についての備忘録です。別に書評というほどのものではありません。医学系の勉強関係の本が多いです。

最近の記事

論文を執筆してみて気が付く自分に足りないもの

人生で初めて書いた論文がacceptされた。 嬉しいんだけど、COVID-19に罹患中なので、若干のしんどさもあり、まだ実感も湧かない。 でもひとまず、肩の荷が降りて安堵した。 今回の論文執筆の一連のフローの中で、自分に足りないものはたくさんあった。というか、私は論文執筆とか研究というものをほとんど知らないままとりかかった。 主に共著者の先生(医師・医学博士)のご指導があったからこそ成し得たことだから。 もっと研究にどっぷり浸かってしまわないと、独学でかいつまんで学

    • 人の幸福は数値化できるものばかりではない

      ”幸福”や”不幸”という言葉だけでみれば、人はどちらを求めるのか、どちらの方が居心地がいいかというのは語らずとも明白な事実ではないでしょうか。 人はだれでも幸せになりたい。幸せでいたいと思っているはずです。 不幸を望むのは”誰かを幸せにすることの代償として”というシチュエーションが思い浮かびますが、それは相手が幸せであってほしい(幸せに対してポジティブな感情を抱いている)ということの裏返しであり、結局はその人も”幸福”がいいと思っていることになります。 でも、幸福って簡

      • 誰にも負けたくないと思える武器を育てることで得られる豊かさ

        趣味でも仕事でも、だれにも負けない、負けたくないと思える武器を持っていると日々の暮らしが豊かになるという経験をすることがあります。 本当に些細なことでもいいので、そういった武器を育てることは、多くの人にとって有益なことだと思います。 私は性格的に、あれもこれもといろんなことに興味が出てきてしまい、全てにおいて中途半端な状態になりがち。 でもこれも、あらゆることに60点くらいの知識や技術があるという点で、唯一無二であるとも言えます。 ドライブが好きな人が、運転技術で負け

        • 無関係にみえることもどこかでつながっているし、つなげることができる

          職場で所属長と年に1回の面談があった際、自分が考えた目標や、それをどれだけ達成できたかを振り返る時間がありました。 自分は医療専門職であると同時に組織人であるということを再確認する非常に大切な時間であり、有益な振り返りができたと思います。 人は置かれた場所が変われば、実にさまざまな顔を持っています。 先輩であり後輩であり、上司であり部下であり、夫であり父であり息子であり地域の一員であり、他にもいろんな顔を持っています。 それぞれの立場で求められることや果たすべき役割は

        論文を執筆してみて気が付く自分に足りないもの

        • 人の幸福は数値化できるものばかりではない

        • 誰にも負けたくないと思える武器を育てることで得られる豊かさ

        • 無関係にみえることもどこかでつながっているし、つなげることができる

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        • 読書記録
          3本

        記事

          英検3級 3回過去問題集

          以前はTOEICなんかも受験したことあるのですが、子どもたちと受験することになったので、今回はこちらの英検を。 中学生の時に、勉強せずに4級を受験して合格して以来、粛々と英語の勉強は継続していますが、こういった実力を検定することをしていませんでした。 試験という目標があると勉強するのが捗ります。ゴールのないマラソンは心がくじけてしまいがちです。 こういった検定は、確実にパスすることができるところからスタートするのが良いそうで、今回は3級からスタートすることとしました。

          英検3級 3回過去問題集

          漢検 漢字学習ステップ 3級

          読書記録として。 読書というか、勉強のための参考書ですので。 漢検協会が発行している本である意味で信頼の1冊です。 そもそも漢検を受ける目的で、漢検協会の発行している本を何度も何度もやり込んで、合格できないはずない、合格できないなんておかしい。 そんな気持ちでおります。信頼しています。 子どもと一緒に漢字検定を受けることになったので、その勉強用として購入しました。 生涯学習って、素敵だと思います。 就職や進学で有利だからとか、それも立派な目的なのですが、私の場合

          漢検 漢字学習ステップ 3級

          自己研鑽をすることの価値は他者から与えられるものではない

          自分が自己研鑽を頑張る理由。 そんなことは今まで考えたこともなかったし、むしろ専門職として自己研鑽は当たり前に永久に続くものだと教え込まれていたから、そこに疑問を感じることはありませんでした。 最近になって、自己研鑽することに対して、あるいは自己研鑽をしている自分に対しての否定的な意見を聞くことが多くなってきました。 大抵の意見は共通しています。 「時間とお金と労力を使って論文を書いたり学会で発表したりすることに何の意味があるのか。そのエネルギーを副業に使ってはどうか

          自己研鑽をすることの価値は他者から与えられるものではない

          リハビリテーションのための脳・神経科学入門 改訂第2版

          リハビリテーション、特に脳神経領域においては私が臨床に出てから大きくパラダイムシフトした感があります。 脳神経が損傷してしまうと身体に麻痺が生じ、リハビリテーション専門家は麻痺した身体を回復させるために運動療法や物理療法などの各種治療法を駆使して回復へと導きます。 ただし、注意すべきなのは”何をターゲットとして治療を行うのか”ということ。 手が動かないから手を動かすことで手の動きを回復させる、というのは人間を機械として扱っているかのような安直な治療となります。 あくま

          リハビリテーションのための脳・神経科学入門 改訂第2版

          新年の初めは立案した目標をスタートさせるタイミング

          新年は何かを新しくスタートするには良いタイミングです。1年が終わり、新しい1年がスタートする時に新しい靴に履き替えたり、新しい習慣をスタートさせると区切りが良くて、良さそうですね。 よく、「本当に意志が強いのであれば、わざわざ新年を待たなくても即時的にスタートをきるはず。新年を区切りにするのは怠慢だ」というふうな意見を持つ人もいますが、そんなの人の勝手です。 新年が良いのであれば、それでいいんじゃないですか。 ただし、新年はあくまで”スタート”するタイミングであって、目

          新年の初めは立案した目標をスタートさせるタイミング

          「いくつになっても何かを始められる」を体現したい

          何を始めるにしても、スタートは早いほうがいいというのはよく言われることであり、確かにその通りなのかもしれない。 勉学にしても、スポーツにしても、若い頃から努力を重ねているほうが、若いうちから結果が出やすいし、その後の人生も有利に進むということはよく見聞きするし、年齢を重ねてから何かをしようとしても、老化という壁が立ち塞がる。 では、ある程度年齢を重ねてからスタートをきるということは、何も結果を産むことはできないのだろうか。 私は、必ずしもそうではないと考えている。 も

          「いくつになっても何かを始められる」を体現したい

          苦労のない人生を目指して

          タイトルからして、ぬるま湯に使った甘っちょろい生き方を想像させるが、ここで言いたいことはそうではない。苦労を苦労と思わないほどに夢中になれるものを見つけてハッピーになろうというものだ。 つまり、苦労は主観的なものであって、気の持ちようで苦労ではなくなるということも多くある。 私は以前に、片道1時間かけて自動車通勤をしていた。周囲からみれば、往復2時間を通勤に費やし、その間に電車通勤のように本を読んだり勉強したりしにくい環境であるということについて、「大変だね」と話すことが

          苦労のない人生を目指して

          なりたい自分に憧れて追いかける

          今になって思えば、私は昔から少々変わった人間だったように思う。なんと言うか、他の人から見れば理解できないような感覚を持っていて、それを周囲に知られると自分のマイノリティーさが露呈してしまうような気がして、周囲との足並みを揃えるために押し殺してきたものも多くある気がする。 この感覚は、非常に幼い頃からの自分を振り返ってみると誰しも持っている感覚なのではないかと思う。私のように、その感覚を押し殺してきた人と、そうでない人がいることで、大人になった時に大きく結果が異なるだけなんじ

          なりたい自分に憧れて追いかける