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カラフルな赤

2018年から2019年に取り組んだ大阪府和泉市のパブリック・クリエイション「ART GUSH」は、美術館の所蔵作品30点をモチーフに、30組のクリエイターたちが自由にリライト(再描画)し、それを町のあちこちに壁画として設置するプロジェクト。

たんぽぽの家の山野将志さんには、北斎の名作浮世絵シリーズ「富嶽三十六景」から、朝日を受け赤く染まる富士山の「凱風快晴」をお願いしたのでした。すると、色とりどりの色で描かれた「赤富士」が生まれました。

ぜんぜん赤くないので最初は驚きましたが、眺めているうちにいいなあと思うようになりました。僕がふだん赤だと感じている色は、もしかすると他の人には違う色に見えていて、世界はもっともっとカラフルなのかもしれない。そう感じたのでした。

■ART GUSH「凱風快晴」山野将志


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