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パリと京都の往復書簡 秋のきのことクルマ事情 2

セップ茸と聞いて、車で郊外へ繰り出したわけですが、やはりパリの運転事情はなかなかサバイバル。今回は運転にまつわる都市伝説も含めて、パリの道路とナビとの付き合い方について。

フランスの運転事情 カネコ@ PARIS

フランスは日本とは異なる道路事情、交通ルールがあるため、色々と戸惑うことがあります。その代表格は何といってもRond-Point(ロン・ポワン)フランスで多くみられる円形ロータリー方式の交差点です。郊外ではほとんど信号がないので、これが主流です。ほぼ止まらずに進めるので慣れると便利ですが、最初の頃は結構ドキドキします。

反時計回りにぐるぐる回って、行きたい方向に出るだけだと言われれば、そうなんですが、実際やってみると色々同時にやることがあり、結構慌ただしいんです。ここで、自分なりに理解しているお作法をご紹介。(ご経験者の方、間違っていたらどうぞ教えてください。)

・中に入ったら内側の車線に入り、方向指示器を内側(左)を
 つけたまま回る。
・回りながら、自分の出口を探す。(出口サイン、もしくはナビを見る)
・出口に近づいたら、外側に方向指示器を出し、まわりの車とぶつからない  
 ように車線変更。
・出口をミスってしまったら、もう一周。

ナビが声をかけてくれるのですが、かなりの率でタイミングが悪く、出口を間違えることがよくありました。地方だと次の交差点まで結構長い一本道なので、間違えると精神的にやられます。急いでいる時は特に・・・。

パリの最強ロン・ポワン、凱旋門

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恐怖スポットとして有名な凱旋門のロン・ポワンは5車線ほどあり、放射線状に広がる通りが12本もあります。もう、聞くだけで怖いですよね。

初めてパリで運転した日、それは郊外からの帰り道でした。ナビに従って自宅に向かっていると、前方にまさかの凱旋門が……。
気が付いた時にはもう手遅れ。突入するしかないと覚悟を決めた後のことはあまり覚えていません。車線も何もないので、どこから車がくるかわからないカオス状態。もう周りがよけてくれると信じて、とにかく出口を出ることだけに集中しました。ミスってもう一周は絶対に避けたかったので。

後日同僚にその話をしたところ、「あそこで事故に遭った場合は保険が下りないよ」と、嘘か本当かわからない都市伝説みたいなことを真顔で言われ、凱旋門付近には二度と近づかないようにしよう、と誓ったのを覚えています。パリで運転予定のみなさま、どうぞお気をつけて。

なかなかセップ茸まで辿りつきませんが、次回はいよいよ「きのこの森」へ。

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