見出し画像

あんたに私の何が分かるのって、本当は生きたい。

彩夏、ロックンロール足りてないんちゃう?
俺の思うロックンロールはね
「お前になんて分かるわけないだろ」
って生きることだと思うよ。

あんたに何がわかるの?
って胸を張れる自分の芯は、ありますか?
あなたにとってのロックンロールはなんですか?

本当に欲しいもの

なんだか最近、自分がトゲトゲしている。
3月が終わり、4月新生活が始まった。
なんだか、疲れる。とにかく疲れる。

3年生、就活をしなきゃ行けない。
親から言われる
「いつから就活始めるの?3年生から始めないといけないの?内定は早くていつ決まるの?」

うるさいうるさいうるさい。
私の人生なのに、なんでそんなに口出しをしてくるんだろう。

最近は、というか大学2年生から。
毎日が楽しくてたまらない。

深夜まで友達と遊んで、海に行って、ぴ逃げして遊びにいくぞ~って学生証をかざして学校をサボって。
単位を落とすか落とさないかの瀬戸際で、ちゃんと落とさず3年生に上がった。

私の周りは専門職をめざしている子が多くて。
今年から友達の半分くらいが就職した。

大学生をしている友達も、なんとなくやりたいことが定まっていて国試に向けて勉強している。
そんな生活をしていると、ふとした瞬間に思う。

あれ、私何してるんだろう。

バカになりたかった。アホになりたかった。
元々頭悪いじゃん。いや、そういう事じゃなくてさ。

自分のどこか真面目になってしまうこととか
なんだか息詰まって、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、って中途半端なところがずっと嫌いだった。

完璧を目指すくせに、完璧になれない自分が嫌いだった。
だからもう、何もできませんって馬鹿みたいに振舞ってた方が生きてるの楽なんじゃないかなって思ってた。
そしたら本当のただのアホになっちゃったみたいで。

「知れば知るほど、彩夏ってアホよな」

そのくらいのが生きやすくて。
人に期待をされないから、期待値がないからちょっとできるだけでいいんだってどこかで安心出来た。

そんな生活を続けていたら、友達は増えていく。私の友達はみんないい子だって、自慢できる。
優しくて、暖かい人に囲まれている毎日が幸せなんだ。

でも、友達に言われる。

「彩夏はポエマーだから」

自分の本音を書けばポエマーとバカにされる。
全員に届ける文章は書けないかもしれないけれどさ、やっぱり身近な人に言われると悲しくなる。

新しく出来た友達にも、そう言われるのかな。
そんなことを思うようになった。怖くなった。人からの視線が怖くなった。

「彩夏は強いから」

その瞬間、胸の奥がキュッとした。
私のこと見てきてくれたと思ってたのにな。
私が沢山泣いてきたこと、沢山傷ついて、そのそばに居てくれたのはあなたじゃなかったのかな。

私は強いようで、めちゃくちゃ弱くて。
それをあなたが分かってくれているって思っていた。

過去を何も知らないあの子に言われたのは平気だった。
近くで見ていてくれたと思っていたあの子に言われれたことがショックだったのかもしれない。

あんたに私の何がわかるの?

って思うことが増えてしまった。
そんなトゲトゲしてる自分が嫌いだ。
でも、それでいい。私を傷つけるひとの傍にはいてはいけないから。

とまで、思えるほど強く居られなくて。
そうやって思っちゃう人もいるよな~って、感情に蓋をしてきていた。
でも心の奥では、もやもやって。

″信じてもいいけど、期待はするな″
もちろん、自分が生きていく上でそれはすごく大切なスキルなのかもしれない。

でも、この人なら分かってくれているって期待がなければ人間はボロボロになってしまうんじゃないかな。

この世に絶対も、永遠もないけれど
この人なら信じてもいい。って思えるひとが溢れる生活であって欲しい。

だからあのとき、あの子には、強くなったよね。って言われたかったんだ。
あの子ならそう言ってくれるって期待していた自分がいたから。

私は楽観的に生きてるように見えるかもしれない
ポジティブでいることは大事だから、不安なことは起きてから考えなって、言ってるけどさ

人に伝える言葉は
壁打ちのように自分に向けた自戒になっているのかもしれない。
実は私が、本当に欲しい言葉なのかもしれない。

なんてことを考えながら、電車に揺られていた。

2024.04.29

この記事が参加している募集

自己紹介

今月の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?