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恋することを諦めなくてよかった

恋することを諦めなくてよかった、と思う。今までたくさんの男の人と出会って恋をしてきたけれど、本当に好きになれる人はいなくて、私は一生独りで生きていくんだ、って覚悟してた。でも、本当に好きになれる人と出会えることを諦めたくなかった。たくさん悩んでたくさん病んでたくさん向き合ってきた。結構しんどくて、ほんとに一生独りかも、って思って、それでも出会いを探すことをやめられなくて、そしたら今の恋人と出会った。彼は条件だけで言ったら私の理想の真逆で、普通だったらそもそも出会ってすらいなかったと思う。たとえば職業や収入や学歴で条件を絞れてしまうような場所だったら。そういう場所ではなかったけれど、でも最低限の条件は絞っていたはずなのに、彼はその条件をすり抜けてきた。

何もかも自然だった。会話していて、自然だった。彼が私を好きになって、私も彼を受け入れることが、始めから決まっていたような。ありきたりなことを言うけれど、彼と出会うために今までの恋愛はあったんだと、心の底から思える。たくさん悩んでたくさん病んだ自分がいなければ、彼を受け入れることはできなかったと思う。

ここ数年の恋愛は全て、本当の恋ではなかった。傍から見ればただの遊びでしかなかったと思う。でも、私はどの恋も真剣だった。本当に好きになれた人はいなかったけれど、どの人のこともちゃんと好きだったし、好きになろうとしてた。何より、自分の気持ちと真剣に向き合ってた。

私はよく「人生死ぬまでの暇つぶし」と言ってしまう。極度の面倒くさがり屋で、努力できない、努力したくない人間だから。人生が暇つぶしじゃなかったとしたら、夢や目標を持たなきゃいけないから。頑張ることから逃げるために、そう言ってる。

でも、「人生死ぬまでの暇つぶし」だとは思っていない自分もいる。だから、辛くても恋することを諦められなかった。本当は独りで生きて楽したかった。だけど、ちょっとでも自分の人生良くしたいって、死にたくないって思う自分が、頑張ってくれた。

どんなに出会いを探しても出会えなかった頃、当時はそこまで辛いと思ってなかったけど、思い返せば相当辛かったと思う。なのに、恋することを、出会うことを、諦めないでいてくれてありがとう。いつか運命の人と出会えると信じてくれていてありがとう。「絶対」なんかなくて、どの恋も恋してる時は真剣で、「絶対この人だ」って思ったのにさよならした人もいて、だから、今しか言えないことかもしれないけれど、それでも、今の恋人は運命の人なんだと、本気で思う。彼と出会うために今までの恋愛はあったんだと、心の底から思える。もしこの先彼とさよならする未来が訪れたとしても、今と同じ気持ちで、同じことを言える。それくらい、たくさんの愛をもらっていて、感謝してもしきれない。

恋人と出会って、「人生死ぬまでの暇つぶし」じゃない自分が増えた。それは、恋することを諦めなかった過去の自分のおかげだと思う。だから、恋することを諦めなくてよかった、と言いたい。

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