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#17 読書記録:日常業務でアドラーをどう使えばいいか—叱らない、ほめない、命じない。あたらしいリーダー論(1)—

2月読了本7冊目。ビジネス書の積読のタワーの高さを減じるプロジェクト3冊目(2冊目は別のコミュニティで書いた)
読書仲間に自分の倍くらいの速度で本を読む人がいるので、自分ももっとたくさん本が読みたいなと思う。速読(ななめ読みみたいなテクニック)がしたいという話ではなく、読みたい本がいっぱいありすぎて困る(=うれしい)から、今の感覚で味わいながらもっと早く読めれば、いっぱい買っても読めるのにな…という類の羨ましさ。何だったら、同時に3冊くらい読めればいいのに。まぁ、読めなくても買うし、積むけど。

今作は、アドラー心理学の「嫌われる勇気」がベストセラーになった岸見一郎さんの「叱らない、ほめない、命じない。あたらしいリーダー論」

「嫌われる勇気」は、自分の座右の書といってもいいほどの一冊。アドラー心理学をやっている人には、「嫌われる勇気」はアドラーを商業的に書きすぎているという人もいるらしいけれど、アドラー心理学を広く一般に知らしめた功績は大きいと思う。
自分自身、アドラーの考え方に救われた一人で、嫌われる勇気がなければアドラーに出会うこともなかったのだから。

「嫌われる勇気」は哲人と青年の対話でアドラーの基本的なところが解説されている形式だったけれど、実際の生活で問題に行き当たった時、アドラーの考え方をどう適用すればいいか悩む人は多いのではないかと思う。

本書は、アドラーの心理学をビジネスシーンでの課題を例により実践的に解説している。
第1部では、マネージャになりたくなかったのに、マネージャになってしまった「中堅ビジネスパーソン」と「先生」の対話形式で、日々の仕事の中で生じる課題にアドラーをどう適用するかが示されている。
例えば、「同じ失敗を繰り返すメンバー」に対して、「頑固な年上のメンバー(部下)」に対してどう接すればいいかといった内容である。「嫌われる勇気に比べると、かなり実践的な内容に踏み込んでいて、ハードルは低くはないが取り組もうと思えば取り組めそうに思う。
第2部には、岸見氏と、青野氏(サイボウズ)、出雲氏(ユーグレナ)、柳澤氏(カヤック)のそれぞれの対談が収録されている。どの会社もかなり先進的な企業であることは間違いないが、それぞれに疑問に思うところを岸見氏に問いかけ、ディスカッションが展開され、旧態依然とした企業に勤めている身としてはこちらもなかなかに面白かった。

長くなったので、感想は次回の記事に。

話は全く関係ないが、明朝の読書会の課題図書が全く読み進まない。推薦人の一人が自分なので、読まないと言うわけにはいかないけれど(そうじゃなかったら適当な理由つけて休んでる)、恐ろしく理解が難しい本で全然集中できない。苦痛とまではいわないが、読書会がなかったらやめている。ノルマまであと60ページ。書き終わったら読もう…

では。

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