雨の日を彩る3曲 #スキな3曲を熱く語る

「雨だから外出したくない」ということが、あまりないタイプだ。買い物袋が何袋にもなるような、日用品のまとめ買いなどは流石に避けるが、それ以外は雨が降っていても特にストレスを感じない。(もちろん晴れているに越したことはないのだが)

これは、我が家の中学~高校の時の教育方針が大きく影響をしている。
「学校は自分で学びたくて行くものだから、雨が降っているからといって、親が車で送迎するのは違う」という考えの元、親が車で迎えに来てくれることは絶対になかった。バス代を10円違わぬ金額できっちり渡される。朝ごはんの隣に、バス代となる小銭が、行きと帰りの分、2山に分けて積まれていた。台風や雷雨の時でも「本当に危なかったら、タクシーで帰ってこい」と1700円を渡されるという徹底ぶりだった。(決して2000円ではない笑)

とはいえ、夕方から急に雨になったり、高校にあがるとアルバイトが終わる時間には最終バスがなかったりで(田舎なので)、レインコートを着て、自転車で爆走して帰宅しなければならないことが多々あった。そんな時は、もう好きな音楽を聴いてテンションを上げるしかなかった。田舎なので、雨の中、自転車で爆走しているヤツなんてまぁいないので、いつも大声で好きな歌を一人で歌いながら(というよりは、絶叫しながら)帰宅していた。これが意外に楽しかった。

ということで、雨の日の外出もハッピーにしてくれる曲を3曲ウザ語り。

1.和田アキ子 / どしゃぶりの雨の中で

►YouTube
https://youtu.be/YUO6VNUDb3U?t=309
https://youtu.be/mZmXhhb0Iyc

名曲すぎるやろッ!!と、改めて。
レコードのジャケットに「ビートとハートを歌う 和田アキ子」というキャッチコピーが書き添えられているのだが、まさにその言葉の通りだと思う。

日本語の歌モノは、歌詞の世界に没入するタイプなのだが、この曲に関しては、和田アキ子さんの節回しや歌唱力、そして楽曲の渋さに耳が行ってしまう。

今、改めてリリックを読んだところ、恋に破れ、悲しみを吐露しながらも、歩いて行くしかない、みたいな切なくもステキな内容だった。

■どしゃ降りの雨のなかで わたしは泣いた
■どしゃ降りの雨のなかで わたしは叫ぶ
■どしゃ降りの雨のなかを わたしは歩く

「YONA YONA DANCE」もTikTok等で上手く広まっているみたいで、すごいなぁと思いつつも、やっぱり「Fere soul 和田アキ子」が再燃して欲しい。これこそLPとかで出してくれないかしら。絶対買う。


2.かせきさいだぁ /  相合傘

►YouTube
https://youtu.be/9MIuQsbp0xg

すべてが最高すぎる。サウンドも、かせきさいだぁさんのラップもカッコイイのはもちろんだが、リリックを読んでいるだけでも十二分に楽しいのではないかと思う。もう小説みたいだ。https://utaten.com/lyric/jb51102147/

キュンからのエロチックからの愛、みたいな(笑)、ストーリー的な要素もいいのだが、そこに絡むリリックがまたとても良い。

■ザー 雨が周りの音を消す
   ザァザァ降りになりそうな夜です
   真っ黒の染みが広がる街
■ザー 雨が過去を洗い流す
 1分前の過去 2分前の過去
■キミはそんなコト 知っちゃないさ
 ボクだって 何にも解っちゃないんだ

他にも好きな部分がたくさんあるのだが、全部良すぎるので、書ききれない。というか、全部読んでみていただきたい。

ここ数年は雨が降ると、この曲を必ずといって良いほど聴いている。そして、小説のような歌詞の世界に入り込み「こんな経験してみたかったなぁと」と切なく思う。その時間もまた好きだったりする。

3.中尾ミエ  / 雨の遊園地

►lyric
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/amenoyuuenchi.html

1962年「NHKみんなのうた」で紹介されたのが一番最初らしい。
中尾ミエさんが一番最初に歌ったそうなのだが、動画やストリーミングの音源が探しだせなかった。残念。

この曲は、ご縁のあった、小学校の先生を定年まで勤めあげた方から教えていただいた。「この曲を6月の全校集会でよく歌ったの。体育館で全校生徒と歌ったんだけど、この曲が響き渡る体育館の感じが好きでね~」というエピソードもきかせてくれた。

聴いて、驚いた。童謡とは思えない、おしゃれで切ないコード展開と、なんともドラマチックな歌詞。

と思って調べたら、作曲は中村八大先生でした。さすがすぎでしょ。

作詞は「谷内六郎」さんという方で、絵本作家とのこと。調べたら、横須賀に美術館がありました。これは是非とも行ってみたい。
▼谷内六郎館
http://www.yokosuka-moa.jp/taniuchi/index.html

こんなオシャレな童謡だったら、歌っていても楽しかっただろうなぁ。この曲が歌える世代に生まれなかったことをちょっぴり後悔した。聴いて損はない、名曲だと思います。


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