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新しくリセットする朝*4月1日のドライブ

このところモテちゃって困ってるんだよね~♪

彼氏にプレゼントされまくりだし、
個性的なオーラのせいか、私まで注目されまくりで、
「あなたと一緒に歩きたくない 」っていう言うと、
サングラスに変な帽子かぶって、返って目立つっちゅーの。

それならと、赤のポルシェ991で迎えに来るんだけど、
「そんなんじゃなくて、落ち着いた色の小さい車にして」って言ったら、
次の日は、鉛筆の芯みたいな色のロードスターに乗ってきた。

即買いしたって教えるから「バカじゃないの?」って、つい言っちゃった。

そしたら「 親にもバカって言われたことないのに 」って、
ショックだったらしく、なんだかフリーズしてしまった。

「 春だから牛糞とか培養土とかバーミキュライトとかピートモスとか、
そういう土とか肥料を買いに行きたいんだってば! 」って伝えたら、
ようやく理解したみたいで、笑顔になった。

それで今日は、メタリックオレンジの軽トラ買って、
私を迎えに来てくれたんだよね。

で、軽トラはいいんだけど、
「 もう~私の好みも忘れるんだから。バカにしてるー 」
とか呟いちゃったら、それ聞き逃さず、
「 ビタミンカラーも好きって聞いたよ? 」って顔を覗き込むの。

「 それは花の話。いつ私がオレンジ色の服着てた? 」ってにらみつけた。

「 好きなのは紺だって分かるじゃないの?
この軽トラは紺色だってあったよね?うちの近所の男の子乗ってるもん。
私だって紺色の軽トラ、可愛くデコって乗りたかった~。
私の好みなんてどうでもいいのね?バカにしてる~ 」

「 そんなことないさ、My baby。あなただけは私をバカって、
言っていいんだなって、こないだ納得したんだ。
それなのに、バカになんてするはずないじゃないか!」

負けずに言い返すから、こっちだって火が付いた。

「 前に、言ってたよね?自分がどれだけモテるかっていう話。
お金に見えてる玄人にいくら好かれても、
それはモテてるなんて言わないのよ。ホントにバカじゃないの? 」

「 どうしてそんな話になるか分からないけど、
私の声は子宮に響くって、女性にはよく褒められるんだよ。
決してお金だけじゃないんだ。あんまりバカにするなよ 」

「 それじゃあ、どうして歌うと音程がたまにズレる訳?
ピアノもギターもズレないのに、声だけズレるっておかしくない? 」

「 バカなこと言うなよ。リコーダーすら苦手なくせに言いたい放題だな 」

形勢が悪くなってきて、雲行きがあやしい。

「 そんなことよりDarling、ちゃんと前見て運転して。
カーブはスピード落とさなきゃ駄目よ~ 」

「 こんな不安定な車、運転したことないからね 」

「 下手くそね~帰りは私が安定感のある運転のお手本、見せてあげる! 」

「 そりゃ、帰りは重い土とか肥料袋をめいっぱい積んだら、
安定感バッチリで遠心力にも負けないさ。たとえ下手であろうと 」

「 バカじゃない?めいっぱい積んだら、
重くて走れないから安全運転するしかないのよ。30キロとか 」

「 Oh my god、やめてくれ。そんな車に乗るなんて恥ずかしい    」

「 軽トラは良くて、安全運転は駄目なの? 」

「 今日は4月1日だろ?バカみたいにぶっ飛ばしたいのさ 」

「 それこそバカなこと考えないでよ。
軽トラの一般道の最高は80キロなんだから。そんなことも知らないの? 」

「 この世界では私がルールだからね。些末なことは気にしないさ。
それよりも他に欲しいものはないのかい、Sweety ?
前に、8号線に咲いてる花をたくさん植えたいって話してたよね? 」

「 覚えててくれたの?あれは冬に球根掘り出さなきゃ駄目なの。
もっと南なら植えっぱなしでいいらしいんだけどね。
それにたくさん植えるには、私の花畑じゃ狭すぎるわ。悲しい  」

「 Honey、泣かないで。周りの土地も全部買ってあげるから。
それに球根位、毎年買えばいいさ。100個位あれば足りるかな? 」

「 え~嬉しい。でもね、今年は間に合わないから。。。
そうだ!夏はダリアで埋め尽くしたいかも。
でも、人気の球根は1個2,000円とか3,000円とかするのよ。
それに欲しい牡丹の苗もいくつかあるんだけど、6,000円越えちゃうのよ… 」

「 My sweet heart、あなたの願いはみんな叶えてあげたい。
そんなのお安い御用さ。好きなだけ軽トラに載せて買ってこよう♡ 」

「 ほんと~?嬉しい♡ もう、やっぱり世界で一番、愛してる♡ 」

注:書き込んだのは4月1日です。



花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡