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元気なあいさつで楽しく働く*3年ぶりの回転寿司

このところ「3年ぶりの」が付くことが続けてあった。

ひとつは「3年ぶりの」小さな回転寿司店での食事。
その近所にチェーン店が出来た後、どうなるかと思ったけれど、
そこはやはり味の勝負で(理由はそれだけではないが)
チェーン店を撤退させてしまった。

回転寿司はひとりで入って、ほんの何皿かで席を立っても
申し訳さがないし、すぐに食べることが出来て、
すぐに出てこれるところがお気に入り。

しかもお寿司だけでないところが魅力的。

でも変わったところは、レーンにあまり商品が乗っていないところ。

もともとテーブル席ではなくて、カウンターに座って、
キビキビ働く司令塔の方を見ながら食べるのが好きだ。
冷凍シャリもネタのあれこれも丸見えだけれど、
司令塔の方はまるでスターのようだ。

あちらこちらの注文をさばき、順番にお出しし、
厨房との掛け合いもテンポよく、声も元気。
360度に目が付いてるようだ。

働いている方はほぼ女性ばかりだが、チームワークのよさは
声の掛け合いと明るい雰囲気だけで分かる。

カウンターの真ん中に陣取るスターのおばちゃんは、
やや若い女性に変わっていたけど、記憶力の良さに舌を巻く。

「普通の玉子焼きと、びんちょうと海老味噌下さい」

いつものように声をかける。
普通と言わないと厚焼き玉子がやってくる。

何か忘れたような気がしていたら、近くのおばあちゃんお2人が
「ごぼう天2つ頂戴」

(あ、それだ。ここでは必ず食べるごぼう天)

「すみません、ごぼう天もください」

「はい。合わせてごぼう天3つね」

テンポよく厨房に声をかける。

お昼過ぎると、司令塔ひとりサポートひとりになって、
会話も交わさず、増えてきたお客をさばき始めた。

四方から声がかかり、テーブル席からポンポン呼ばれ、
慣れた仕事とはいえ(すごいなぁ)といつも思う。

玄関で見るのを忘れて、
「今日のあら汁はなんですか?」と声をかける。

「鯛とどんこ。どんこは200円ね」

間髪入れずに答えが返ってくる。

おおっ、この感じ。この感じが元気を貰う。

「お会計お願いします」

「はい。ありがとうございましたぁ!」

あちこちから、輪唱のように声がする。
明るく元気に挨拶できるってことが、
社会で一番大事だよねと
我が身を正したお昼ご飯でした。

明るく元気にって挨拶、
私も心がけようと思って帰途についた。

あなたが大好きよって気持ちをこめて。





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