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消えてなくなれ*分析しづらい自分の気持ち

一度、誰かを苦手に感じてしまうと、その思いはなかなか変更できない。

相手を思考にも視界にも入れないように注意する。

そういう人は大抵、なぜか私を好意的に思っていないはずで、
嫌い、とまではいかなくても、
「あの人は傷つけていい人」とか
「あの人より自分の方が何かにおいては優位だ」とかいう理由がある。

まあ、逆にいえばそういう形で頼っているとも言えるんですけど。

普段は鈍感力旺盛な私でも、練りに練った皮肉とか、
じわじわと貶める物言いとか、女性特有のへりくだり方とか、
バカらしいと思っても、感じてしまうと振り切るのに苦労する。

やきもちや、嫉妬のようなことが多いのかも知れない。

笑ってるのに目だけが笑ってないとか、
言葉は優しいのに、声はどこか気持ち悪さと言い訳を感じるとか。

一度、その辺のナーバス事情が分かってしまう能力の友人に、
「あなたはちゃんと、その人のことを嫌ってあげた方がいいよ」
と、アドバイスされた。

この「ちゃんと嫌ってあげる」というのが、
私自身は今でも良く分からなくて、
意見をはっきり言い返せばいいのか、
冷たい気持ちを込めた喋り方をすればいいのか、などと悩んでしまう。

「ちゃんと嫌ってあげる」ということは、
呪い続けてしまうんじゃないかというような、恐ろしさを想像する。

その人を寄せ付けない壁を心に作る。

同じ土俵に乗りたくないのに、どこか似てるんだろうかと思うこともある。

その人を女王さまのように崇め奉ればいいのかな、とも思う。

対面で会う時は、気持ちが分散されるのでうやむやになるけれど、
電話で声を聞いたりすると、何かが凝縮されるのか、とても気持ちが悪い。

この人間関係の想像の病に付ける薬はないんだろうか。

花曇り、春霞のせいかな。

雷雨に打たれて、雨と共に流れて消えろ。




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