幸せの時

夕暮れ時は
なんだか
せつなくて

小さな赤ちゃんは
夜に向けて
変わる雰囲気を
感じてぐずりだす

大人ですら
憂鬱な気分になるのだから

そっと
抱き上げて
背中をトントン

口ずさむのは
子守唄

遠い記憶
母が歌っていた
子守唄

子供は寝息をたてながら
静かに眠りについた

悪魔の叫びのような泣き声は
天使が歌う讃美歌のように
穏やかになった

外はいつしか
真っ暗で

眠る赤ちゃんを抱きしめて

空を見上げて
幸せなひとときを味わう

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