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今週の振り返り Vol4 地方で流行る和菓子

皆さんこんにちは。
wagashi株式会社の久保です。

お盆は大分県佐伯市にいたのですが、
灼熱の太陽の元、畑仕事に勤しむ予定が、
降り続く大雨で、びしょ濡れになりながら
お墓掃除をするという日々になりました。

本題の振り返りに入る前に、
今週プライベートで起こった
大変だったことを書こうと思います。

大分県佐伯市には、
祖父が亡くなり遺品整理を行う必要があったので
行っていました。

祖父母の実家は土地が広く、
家が二つあったのですが、100年以上前に
建てられた事もあり、今回なんと屋根が崩落してしまいました。

動画を見ていただくとわかるのですが、
屋根がポッカリ開いてしまい、
雨が家にダイレクトインしています。

亡き祖父と過ごした思い出のあるお家なので、
複雑な心境であることは間違いないのですが、
そうも言っていられない事実が一つありました。

相続」です。

この壊れてしまった家も、相続の対象になるので、
家を完全に取り壊すことにしたのですが、
これまたお値段がお高いお高い!!
小さな家が建つ値段です!笑

他にも、家族の誰も把握していなかった
和歌山県の山が出てきたり、
手付かずの畑や田んぼがあったりと、
生前に整理されないまま相続されると
大変なことになるな、、と実感したところでした。

特に地方では、高齢化が加速し、
若い世代が土地を離れるケースが多い分、
亡くなった親世代の相続で若い世代が痛い目を見る
というケースは増えていくだろうなと感じました。

自分は大学で林業も勉強していて、
「誰の土地なのかもはや分からない森林がいっぱいある」
「管理がなされていない私有林は増えている」
ということは十分に知識として持っていましたが、
今回の体験を通じて、
「そりゃ増えるわ。。。。。」
という実感を持ちました。

自分の人生がいつまで続くか分からない分、
毎日を悔いなく生きることはもちろんですが、
残すもの残さないものの取捨選択も、
定期的にしていこうと思います。


さて!前置きが長くなってしまいましたが、
本題の今週の振り返りになります!

今週の振り返り
①地方のお茶屋さんの生存戦略
②社内で徹底的なインプット

それでは、少々お付き合いください!


地方のお茶屋さんの生存戦略

大分県佐伯市は、人口7万人ほどの小中規模の街です。
そこで今年の6月28日にオープンした
「つなぐ茶屋」さんにお邪魔してきました。

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外観はお洒落で、シンプルな感じ。

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目の前でお抹茶をたてたり、急須でお茶を淹れてくれます。
この時点で、都内で人気なお店と遜色ないどころか負けないレベル。

個人的には、お茶に関しては、
表参道にある櫻井焙茶研究所をフラットにしたような
そんなイメージでした。

この、「つなぐ茶屋」ですが、
着いてすぐに驚いたことがありました。

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それは、驚くほどに店内が繁盛していたこと!!
「へ?こんなに人集まるの?!?」という感じでした。

自分が写真を撮った時は女性客のみでしたが、
地元のおじいちゃんおばあちゃんが来たり、
家族連れ、カップル、学生、ママさん方、、、
狭い店内に入れ替わり立ち替わり絶えることなく
お客さんが入り続けていました。

正直、都内でもここまで流行っているお茶屋さんは、
そう多くない、というレベルで繁盛していました。

そこで、「つなぐ茶屋」の出立などを聞いてみると、
地方における成功戦略のキーが詰まっていたので、
今回はそれをまとめようと思います。


1. クラファンを活用することでピンポイントに地域の人から資金を集める
つなぐ茶屋の開業資金は、クラウドファンディングで集められていました。

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地方で何かを始める時に、クラウドファンディングを行う事例は増えています。

しかし、リターンの内容が「そのお店の利用券」という、
現地に行けない人はリターンを受け取れない内容だと、
当然ですが、支援の母数は減るというリスクがあります。

一方で、きちっと地域の中で地道なPRに成功した場合、
その地域の人=自分たちの顧客 から資金を集めつつ、
集客にも繋げられる
という、
PRとしての成功パターンに入ることができます。

自分たちの顧客が誰なのかを抑えつつ、
顧客から資金を援助してもらう仕組みとして、
そして、PRの最大の窓口として、
クラウドファンディングは、強いプラットフォームになり得ると
実感しました。


2. SNSで日々、発信をする
つなぐ茶屋のInstagramを見ていると、
日々の活動が発信されているだけでなく、
その月の休業日やイベントの告知なども
全て行われています。
https://www.instagram.com/tsunaguchaya/?hl=ja

そして、驚くべきことですが、
つなぐ茶屋にはホームページが存在していません。
(あったらごめんなさい)

実際にお店に来ていたおばあちゃん方に、
「何を見てきたんですか??」
と聞いてみたところ、

Instagramで知ったのよ

とのこと、、

世代が上だからSNSをみていない、
というような先入観に囚われることなく、
適切なチャンネルで日々発信を積み重ねていくことで、
適切なPR効果が生まれていました。


3. 地域の経済圏を巻き込む
つなぐ茶屋は、「鶴見園」というお茶屋さんが、
新しく始めたお茶屋さんなので、
お茶に関しては自分たちで賄うことができます。

一方で、他の必要なスイーツやお皿などに関しては、
全て周辺のお店とコラボしています

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近くの洋菓子店とコラボした抹茶シュークリーム
(最高に美味しかった!)

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近くの和菓子屋とコラボした抹茶どら焼き
(これも美味しかった!)

他にも、
・お皿は近くの陶器屋さんから買い付け
・店員の制服は近くの洋服屋さんでオーダーメイド

というように、地域全体の商業圏を巻き込んでいました。

こうすることで、
地域の中で、新参者として浮かないということと、
他のお店に行った人がその場でつなぐ茶屋を紹介されて
来店する
というような、経済の循環に人の循環が重なります。


4. 美味しい
これは忘れてはいけないのですが、本当に重要だなと感じました。

つなぐ茶屋は、1煎目〜3煎目で
淹れるお湯の温度をちゃんと変えていたり、
その日の気候に応じて使う茶葉を変えていたりと、
美味しさへの工夫がきちんとなされていました。

ここまでの話全部抜きにしても、
シンプルに美味しいので、次に佐伯に行った時も
リピートしようと思います。


まとめると、

1.クラファンを活用することでピンポイントに地域の人から資金を集めている
2. SNSで日々、発信をする
3. 地域の経済圏を巻き込む
4. 美味しい

この辺かなと思いました。

やはり、直接お店に行くと気づきが多いので、
これからも現場体験は大切にしたいところです。


社内での徹底的なインプット

弊社では現在、3日に一回、
決められたテーマに関して調査し、
プレゼンを行うということをしています。

プレゼンの表紙とアジェンダだけチラ見せすると、

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こんな感じのテーマで3日おきにインプットとアウトプットを
行っています。
(名前は諸事情で隠しています)

もちろん闇雲なインプットは時間の無駄ですが、
「ここは結局抑えなきゃいけなくなるよね」
という基礎的な部分があると個人的に思っていて、
そこを社内全体で抑えるという意図があります。

あとは、自分のインプットを誰かにわかりやすく伝えるためには、
細かいところにこだわりを持ってビジュアル化する必要があるので、
自分なりにインプットした内容を消化して、アウトプットに昇華させる
ということの訓練も兼ねています。

回を重ねるごとに、
細かな指摘が相互に出せるようになってきたり、
アイデアを紐づける力が増してきており、
社内全体でのレベルアップを感じています。
(もちろん、めちゃくちゃハードなんですけどね!笑)


来週に向けて

なるべく手短に!と思っていたのですが、
気がつけば3000字を超えていました。

大学のレポートは1000字でも苦しいのに、
たった1週間の振り返りだけで、3000字じゃ足りないというのは、
自分が毎日頭を使って活動できている証なので、
この調子で頑張ろうと思います。

来週からは、いかにして事業としてのwagashiを
成り立たせていくか?
という本筋をもっともっと詰めていきたいと思います。

あとは、気になるかき氷屋さんがいっぱいあるので、
かき氷をたくさん食べるweekにします!


それでは皆さんまた来週!
良い一週間をお過ごしください!


久保

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