ブンデスリーガ2021/2022 第23節 マインツ×レヴァークーゼン

1. マインツのスタメン

ベンチ:リース、ブロジンスキ、ネメトゥ、シュテーガー、タウアー、バレイロ、ボエティウス、ブルフゾルフ、イングヴァルトセン

主な欠場:ダーメン(練習中の軽傷)、ジュステ(肩の再手術)

2. 試合展開

2-1. 前半

・3分
高い位置からプレスをかけ、シュタッハがパスミスを奪うと、拾ったジェソンがミドル。大きく枠を越える。

・6分
フリンポンのクロスが流れ、ディアビ-ヴィルツと繋がれ、最後はデミルバイにシュートを撃たれるもベルがブロックし枠の外へ。

・12分
右サイドからオニジヴォがグラウンダーのクロスを入れ、ブルカルトが相手を背負いながら右足で反転シュート、こぼれたところをシュタッハが左足で鋭いシュートを放つも、フラデツキーに弾かれる。

・15分
後ろから繋ぎ、中央のジェソンから左のアーロンへ。ダイレクトで鋭いクロスを入れるも、フラデツキーに弾かれる。

・16分
ヴィルツにディフェンスが引き付けられ、アドリのパスを受けたフリーのアンドリッヒにシュートを撃たれるも、ツェントナーが横っ飛びで弾く。

・16分
ブルカルトが粘り、オニジヴォがハーフウェイライン手前から、抜け出したヴィドマーにフライスルーパス。シュートまでいくも、フラデツキーに足で弾かれる。

・28分
ヴィルツの楔をシックがヒールでフリックし、アンドリッヒに飛び込まれるも、ハックがカット。

・30分
コーナーキックをツェントナーがキャッチし、パントキックからカウンター。ブルカルトが抜け出し、並走していたオニジヴォに渡りかけるも、後ろからヒンカピエに腕を絡められ転倒。しかし、PKは認められず。

・35分
フリーのデミルバイから、バイタルでフリーになっていたシックにパスが渡り、左足を振られると、シュートがニアカテに当たってコースが変わり、失点。0-1

・42分
ヴィドマー-コーア-ブルカルト-ジェソンと繋ぎ、フリーのアーロンのクロスにブルカルトがダイビングヘッドで飛び込むも、わずかに合わず。ファーのオニジヴォが足で合わせるも、角度がなく、枠を越える。

・45+2
アドリのパスをシックがフリックし、ディアビに飛び込まれるも、ニアカテがスライディングでカット。

2-2. 後半

・51分
フリンポンにワンフェイクからクロスを入れられ、アラリオに頭で合わせられるも、ツェントナーがキャッチ。

・54分
ルーズボールを拾ったコーアがドリブルからシュートを狙うも枠を大きく外れる。

・56分
中央にドリブルしてきたフリンポンからコーアがボールを奪い、シュート体勢に入ると、デミルバイのスライディングと同時に倒れる。スローで見てもどこに接触したか分からなかった。直前のジェソンが倒されたところでノーファールだったことへの帳尻合わせなのか、それとも後ろから実際に接触があったのかは分からないが、やや左のいい位置でフリーキックを獲得。

・57分
直後のフリーキック。アーロンが左足を振り抜くと、壁の間をすり抜け、枠の外から巻く低いボールがネットを揺らす!!!!
1-1
アーロンはこれがブンデス初ゴール🎉

・59分
ボールを奪ったシュタッハがオニジヴォとのワンツーで抜け出すと、アンドリッヒに蹴られ、フリーキックを獲得。

・60分
直後のフリーキック。右サイドタッチライン際からアーロンが中央にボールを入れると、オニジヴォがバックヘッド気味に合わせネットを揺らす!!!………
しかし、なぜか主審がオンフィールドレビュー。
キックのタイミングでオフサイドポジションにいたニアカテが、フラデツキーの目線上にいたと判断され、ゴールが取り消される…

・64分
アーロンのコーナーにハックがフリーで合わせるも枠を大きく越える。

・69分
ディアビのクロスにデミルバイが飛び込み、アラリオに詰められるも、ツェントナーがセーブ。

・69分
ジェソンに替えてシュテーガー。

・74分
アランギス-ヴィルツ-アラリオ-ディアビと繋がれ、ディフェンスの隙間を通され、アラリオに右足で決められ勝ち越される。1-2

・81分
ヴィドマーとベルの間にヒンカピエからのパスを通され、アラリオにシュートを撃たれるも、ツェントナーが身体を広げてブロック。

・81分
オニジヴォ、ブルカルト、コーアに替えて、イングヴァルトセン、ブルフゾルフ、ボエティウスを投入。

・83分
シュテーガーのコーナーキック。こぼれたところをファーサイドのベルがシュート体勢に入るも、後ろから飛び込んだアランギスと接触し転倒。振り戻したベルの足がアランギスに接触したというよりは、ベルの膝に足が入ったように見えた。しかし、別角度(主審の目線と同じような角度)からの映像では、ベルの脚よりもアランギスの脚の方がボールに近く、逆にベルがアランギスの脚を蹴っているようにも見えた。結果ノーファールでマインツボールのスローインからのリスタートとなった。

・84分
直後のスローイン。ニアカテがロングスローを入れ、弾かれたところを、エリア外すぐのところにいたボエティウスがダイレクトで狙うとファーサイドに刺さり同点に追いつく!!! 2-2

・88分
ハックのパスを受けたシュタッハがブルフゾルフにつけると、ヒールで流し、シュテーガーが折り返す。ブルフゾルフはシュートを撃てなかったが、イングヴァルトセンが密集の中で足裏コントロールからトゥーキックで流し込みついに逆転!!!!!!!! 3-2

・90+1
シュタッハに替えてバレイロ。

・試合終了 3-2
劇的な試合を勝ち切り、またもホームで勝ちを積み上げた。

3. 感想

後半開始直後、マインツの選手と接触のないところでシックが負傷退場。早期回復を祈ります。

マインツペースでの試合ではあったが、決定力不足や不運なゴール取り消し、レヴァークーゼンに2度勝ち越されるなど、難しい試合展開になった。これまでならばそのまま負けていただろうが、こういう試合で勝てるようになったのはチーム力が上がった証拠。

抜群の攻撃力を誇るレヴァークーゼン相手に2失点は想定内といえば想定内。むしろ、3点取れたことを誇りたい。

ドイツ各地のカーニバルは今年も中止になり、マインツも例外ではなかったが、仮装してきたサポーターの前で、最高の試合を見せた。
今季はホームで抜群の勝率を誇っているが、今日もサポーターの後押しで勝てた試合だと思う。

直接フリーキックでの得点は2017年のキール戦(ポカール)にブロジンスキが決めて以来。シュタッハ、シュテーガー、ボエティウスにも期待している。

4. 採点

・ツェントナー 2.5
2失点ともノーチャンス。好セーブ連発。

・ヴィドマー 2.5
アドリに裏を取られる場面もあったが、効果的な攻撃参加あり。

・ベル 2.0
空中戦は抜群の強さ。前を向かせない守備でエリア内では仕事をさせなかった。

・ハック 2.5
ベルとともにラインを高く保ちつつ、中央を固めた。繋ぎの技術もさすが。

・ニアカテ 3.0
1失点目は仕方ない。前半終了間際のタックルがなければ、負けていたと思う。得意のロングスローが2点目を呼び込み、反撃の狼煙を上げた。

・アーロン 1.5 (MOM)
18-19シーズンに加入して以来、ようやく初ゴール。素晴らしいフリーキックだった。ちなみに、このゴールは、エスパニョールB時代の2016年1月16日に決めたゴール以来、プロデビュー後2点目。アシストには至らなかったが、左足クロスも精度が高かった。2失点目は寄せきれなかったが、奪いに行く守備では気合いが入っていた。加入してから最高のパフォーマンスだったのではないか。

・シュタッハ 2.5
楔のパスを積極的に入れ、それが決勝点を呼んだ。12分のシュートは決まっていてもおかしくなかった。

・コーア 2.0
激しいボール奪取、積極的なミドルシュートの意識が特に素晴らしかった。ダイレクトの意識でパス回しを円滑にした。

・ジェソン 3.0
ゴールに迫る場面はあまりなかったが、中盤のパス回しを潤滑にした。アーロンとの連携も良くなってきた。

・ブルカルト 3.5
キープ力の向上は褒めるべきだが、中央にどっしり構えるのなら、もっとシュートを。30分の場面はパスを選択する余裕を見せたが、他の場面では、ボールコントロールやパス精度などに改善点がみられた。

・オニジヴォ 3.0
左右に上手く流れ、DFを上手く釣り出した。30分の場面は倒れながらでも押し込んでほしかった。60分の場面は残念ながら取り消されてしまったが、バックヘッド上手かった。

・シュテーガー 3.0
3点目の場面では、上手く折り返しシュートチャンスを作り出した。注目したいのは、ゴールシーン直前にフリーになれる場所に常に動きながら頻繁にボールを要求していたこと。味方と相手の位置をきちんと把握していた証拠であるし、それがブルフゾルフからのパスを引き出した。

・ボエティウス -
投入直後に同点ゴール!キーパーの位置をよく見つつ、こぼれてくるボールをダイレクトで、インサイドで丁寧に合わせた。視野の広さとキックの正確さが際立つ、非常にらしいゴールだった。この調子でもっとゴールに絡んでほしい。

・イングヴァルトセン -
値千金の決勝ゴール。密集地帯ながら、足裏で上手くコントロールし、トゥーキックで流し込んだ。足元の技術とシュート技術が光った、らしいゴールだった。ライバルと比べると走力には不安があるが、左足シュートの一発はやはり魅力。

・ブルフゾルフ -
85分にシュートチャンスあり。カットインしてから左足に持ち替えるキックフェイントにこだわりがあるのか、前節も披露していたが、バレバレな印象がある。とはいえ、得意な形なようなので、いつかこれでゴールが見たい。

・バレイロ -
きちんと試合を締めた。

5. 次節に向けて

次節はウニオン戦。前半戦のリベンジを。

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