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映画「14歳の栞」を観ました

なかなかタイミングが合わず観にいけていなかった、そして配信も円盤化もなしということで観る術がなく、いつか…いつか必ず……と思っていた映画「14歳の栞」をようやく観に行くことができました!

渋谷シネクイント、上京して9年が経ちますが、初めてだったな。赤くてふかふかの椅子、良いですねぇ。
日曜の朝の回だったけど満員でびっくり!

2022年に観た映画の中で心に突き刺さりすぎて涙が止まらず苦しかったものランキングでは、2022年3月に観たNetflixオリジナル「桜のような僕の恋人」が1位で、2022年はこれ以上に涙を流す映画と出会うことはないだろうなあと思っていたのだけど、

もうすぐ2022年も終わろうとしているこのタイミングでリバイバル上映のこちらの作品を観たことにより、1位の座が交代となりました。
2時間のうち1時間55分は涙を流していたと思うので。

青春ゾンビ拗らせ卑屈アラサーにはもう…もう………

生徒たちが自分の進路とか友だちとの接し方とかに対して いやまぁこんなもんだし…って感じでどこか諦めがちなのが、つらくて、
14歳なんてまだなんでもできるよ!?まだまだまだまだこれからだよ!!?って思ったのだけど、
たしかに自分が14歳の頃、もういまさら…ってどこか諦めてしまったりする気持ちが既にあったなぁ。

でも絶対そんなことないよ!今のほうがもう取り返しつかないとこまできてるなぁって気がするし。それもきっと40歳とか50歳とかになったら26歳なんてまだまだなんでもできるよって言うのかもしれないけど!

みんながいろんな悩みや不安をかかえていて、本音を隠していて、おうちではぜんぜん別の一面を持っていて、本当はああしたいこうしたいっていう気持ちがあったり、一方でなにもやりたくないなにも考えてないっていう人もいたり、

当たり前だけど35人全員がバラバラで、一人一人ちゃんと真っ直ぐで前向きで光る個性を持っていて、その眩しさに心が押しつぶされてしまいそうでした!14歳ってすごいな〜〜いいな〜〜

担任の先生も、生徒をこども扱いしなくて、1人の大人として接してくれる感じで、すごくいいなあと思った。
14歳ってまだまだこどもだけど、自分の中ではわりと成長したなぁっていう気持ちで、こども扱いしないで!って思う時期な気がするので、先生のように、自分たちのことを厚く信頼してくれる大人の人が身近にいることって、すごく大きいことだと思う。

あと、クリープハイプの「栞」は映画を観るとまたぜんぜん違う気持ちで聴けますね。一段と好きな曲になった!!

学生生活って、クラスマッチとかバレンタインとか盛り上がる一大イベントがいろいろあるけど、楽しいものだとは思いつつもみんながみんな楽しめるわけじゃないとは思うから、

イベントにはあまり出てこない、大人しくてあまり自分を表に出さなかったひとたちが、どんなことを思っていて実はどんなことが好きで何が得意だったのかとか、そういうのもしっかりみせてくれるのが、よかったな。

みんなが主役で何かしらすごいものを持っていて、
それぞれの光るものを大切に丁寧に引き出していて、2年6組の全員へのリスペクトが感じられる、すごくすごく優しくて儚くてピュアで守りたくなるような映画でした。

みんな、映画だからって構えることなく心の内側を開いてくれていろいろ話してくれる感じで、その製作陣との距離の近さは、信頼関係があるからこそなんだろうなぁと思うので、それも素敵だったし、製作の裏話を色々知りたくなりました。

とにかく観ることができてよかった!!!

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