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『大人の対応』について

1.大人の対応について

久野が社会人になってから、一番悩んだこと。
『距離感』『グレーゾーン』『深追いしない』『個人の自由』っていう付き合い方がどうも苦手だったこと。

これには、久野のおかしいと思うものを見つけると遠慮なく口にしてしまう性格と、就職後に何か学習したつもりで人に合わせていたらとんでもない結末を迎えたという自身の経験も関係しています。

明らかにおかしいものが目の前にチラチラあるのに、口に出したら怒られる。こんな拷問はありません。でも、会社にいるとそういう関係って絶対にあって、いつもストレスを溜めていました。

突然、その悩みの解答が見えかけたのが本日の事。古本として購入した『「NO」を上手に伝える技術(著・森田汐生)』という本の中にヒントがあった。ヒントは『よいコミュニケーションは、安心して喧嘩ができる関係が保てること』というニュアンスの記述でした。

これを読んで、やっとストレスの原因が分かった気がしたのですが、、、。

『はっきりと意見を言う人』
はっきりと意見をいうことは、悪いことや不正、矛盾を排除して、できるだけそこで長くやっていきたいという気持ちの表れ。実際に、自由に『Yes』『No』が口にできて、対立した立場から遠慮なしに議論してもお互いの関係が崩れなければ、その人間関係は間違いなく居心地が良く、お互いの関係もうまくいっていると考えている。このタイプの人間は長く人間関係を続けようと考えるがゆえに、揉めても、喧嘩しても、居心地の良さを求めて意見を言い続ける。

のに対し、

『お互いの距離感が大事な人』『周りの人に合わせる人』
会社の中で長くやっていきたいと思っている。しかし、いつも心のどこかで、その会社が合わないなら退職して別の場所に行こうと考えている。つまり矛盾を抱えている。加えて、隠さなくていい事まで隠したり、言った言わないの問題の最初の発火源になりやすく、発生する問題への対処方法として『お互いが居心地の良い関係』の部分にシワよせする性質がある。

である。なにか、同じものを目指しているのに、その手段と考え方の間に矛盾を抱えていて、なおさらお互いを理解しにくくなる。

そして、トラブル発生
『はっきりと意見を言う人』と『お互いの距離感が大事な人』『周りの人に合わせる人』とのかけ違いが始まると、両者の関係は悪化する一途となる。『長くそこでやっていきたい』とお互いに思いながらも、居心地の悪さの原因が取り除けない。時間が経つほど居心地が悪くなっていく。そして、『居心地の悪さ』は『相性の悪さ』という言葉に置き換えられて、人間関係の亀裂と認識されるようになり、後で必ずトラブルが発生する。


2.大人の対応へのアプローチ

そうやって考えると、冒頭にあった『距離感』『グレーゾーン』『深追いしない』『個人の自由』への対処方法は、

1.お互いの居心地の悪さをいかに解消できるか?
2.故意か天然か居心地を悪くさせてくるやつが出てきたらどう対処するか?
3.チーム全体の居心地が悪くなった時の相談先と解決手段の用意があるか?

であり、本を読んだり、人脈を作ったりして、ゆっくり地固めしていくことが必要となる。

だから、社会人になって『大人の対応』を身に着けるっていうのは、職場だけでなくて家族や友人、ご近所様や医療機関や公共機関との関係をも固めていくところにあると思います。

風邪の特効薬が存在しないように、ワクチンの存在しない問題だからこそ、処世術を身に着けてすり抜けたり対峙したりしていく必要のある問題なのでしょう。

社会生活をすると、生命の危険や極端な人権侵害に直面することがあります。こういう問題は大きすぎる問題であることが多く、個人やチーム単位では対処できないでしょう。だから、これに対しては、団結してはっきりNO!を言って、正面からぶつかって(もしくは、そこから皆が去ってしまう)ことで、問題に立ち向かう必要があるのではないのでしょうか。

その辺の線引きが、難しいですよね。

ではでは。
長文をよんでいただき、ありがとうございました。





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