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寺山修司の没後40年

2023年は、寺山修司の没後40年です。寺山は歌人、詩人、劇作家、映画監督、作詞家、競馬評論家など多彩に活躍した。元祖マルチクリエイターですね。1983年5月4日、病没。享年47。
「ビッグコミック・オリジナル」1月20日号のコラム欄で寺山のことを書きました。

いかにスキャンダラスで面白い人物だったか。存命なら87歳、もし生きていたらいったい何をやっただろう? …アイドルグループをプロデュースしたんじゃないか。その名も、TRY48だ! という小説を書きました。新潮社より、2月1日発売。ぜひ、ご一読を!

『TRY48』(新潮社)

ここ2年ほど、この小説にかかりきりでした。寺山修司はめちゃめちゃ面白い人物だった。実験的で刺激的なことをいっぱいやった。それを小説にするのに、物語内にいっぱい仕掛けを作って読者を驚かせることに努めました。小説内アイドルの歌う劇中歌を、でんぱ組.incのプロデューサー、もふくちゃんこと福嶋麻衣子さんに作曲してもらい、これは音楽ナタリーでニュースにもなりました。

編集者の方やデザイナーさんがめちゃめちゃがんばってくれて、本としても仕掛け満載で疾走感に満ちたエポックメイキングなものなりました。ぜひ、手に取っていただきたい…。

『TRY48』(新潮社)

寺山は亡くなってからも、その名が消えることなく、むしろカリスマ性がどんどん増しています。寺山の死後に生まれた若者たちを次々と魅了している、稀有な人物です。では寺山修司とは何者か? いったい何をやり、どんなキャラクターで、その本質とは? 拙著『TRY48』を読めばわかる、寺山修司入門本でもあります。その上で、彼が生きていたらこの世界と新たな若者たちを変える…現代の閉塞状況を打ち破るだろう、そんな波瀾万丈の物語を志向しました。
私自身、寺山にパワーをもらって、『TRY48』出版を機に弾けたいと思います。
#中森明夫復活祭 と称してトークイベントや講演会、対談などいっぱいやります。ぜひ、ご参加&ご協力を!
没後40年、命日の5月4日にはまた寺山修司が注目され、大きな話題になることは必至。特集企画や多彩なイベントが催されもするでしょう。その前に小説『TRY48』を読んでほしい。単に懐古するのではない、寺山修司の新たな未来の可能性を共有していただきたいと思います。
寺山修司を語るな、寺山修司を生きろ‼︎

©️ホリーニョ




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