アデル、ブルーは熱い色

「アデル、ブルーは熱い色」を観ました。180分のフランス映画。主人公アデルとエマの女性同士のラブストーリーです。

以下ネタバレです。よろしくお願いします。


前半は学生時代のまだ未熟なアデル、後半は大人になったアデルの恋模様を描いたストーリーです。
私は特に前半が好き。髪をてきとうにまとめたボサボサヘアー(ごめん)とちょっとだらしない口元。表情を大きく写し、BGMはなし。なんだか演技でなく、高校生のドキュメンタリーを観ているような気分になりました。

後半は大人になったアデルと同性のエマとのラブストーリー。(この恋人のエマの表情がとっても美しい!本当に引き込まれそうな瞳!大好き!)

最初は仲睦まじかった2人ですが、画家としてアートに没頭するエマと、エマと女性の友人が話しているところを見て不安になるアデル。2人はだんだんすれ違い始めていきます。エマの髪もだんだんブロンドに変わっていく。アデルは次第にエマに置いていかれ、浮気をしてしまいます。そして2人の関係は破綻。
その後2人は再会しますが、エマは新しい恋人がいるからと復縁を断ります。

最後のシーンでは、アデルはエマの画廊に訪問します。挨拶はしたものの、エマは忙しくアデルは居場所がありません。耐えきれなくなったアデルは真っ青なワンピースを纏って街に消えていきます。

ここでストーリーは終わるんだと分かった瞬間すごく悲しかった。青いアデルの後ろ姿が切なくて……。もう諦めなさいよという気持ちもあるし、そもそも浮気したのが悪いんだけどね!

そして、この映画を語るうえで欠かせないのがアデルとエマのベッドシーン。
いやあもう、すんごい!(笑)

私はレズビアンのセックスを全然知らないのに、これがリアリティかと思ってしまった。このシーンは役が憑依しなければ演じられないと思った。感心しました。

3時間とちょっと長いですが(深夜に観始めたから起きていられなくて途中で止めて、また朝から観た。)良い映画だった。ぜひ親のいない時に観てください。

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