かんだ

株式会社アジケ 取締役 / 1984年生まれ / 木や土が好きです

かんだ

株式会社アジケ 取締役 / 1984年生まれ / 木や土が好きです

マガジン

  • Design Container丨デザインコンテナ

    • 266本

    UXデザインカンパニー 株式会社アジケの公式マガジンです。コンテナのようにデザインにまつわることや会社のことをUI/UXデザイナーやエンジニアがストックしていきます。 コンテナをのぞいたみなさんにデザインや体験の種を持ち帰ってもらえる場所を目指します。

  • 仕組みのデザイン Lab

    • 34本

    世の中の「仕組みのデザイン」を考えるLab。 「仕組みのデザイン」とは、課題解決や価値創造が、局所的ではなく持続的に循環していくサイクルそのものをつくることと考えます。 アジケが収集する身近な仕組みのデザインや、みなさんのnoteの中から「よりよい仕組みのデザイン」をピックアップさせていただきます。 運営:株式会社アジケ(https://ajike.co.jp/)

最近の記事

企業で働くデザイナー・マネージャーの悩みは表裏一体

ここ数年、デザイナーの雇用需要は増してきており、様々な分野の事業会社などで働くデザイナーが増えてきていると思います。 それ自体は喜ばしいことではありますが、組織の中でもデザイナーは少人数かつ専門職として扱われることが多いため、育成の仕組みが後回しになっていたり、相談できる先輩がいない、キャリアに悩んでいるというも多いのではないでしょうか。 逆を言うと、デザイナーを雇う会社や管理職の方々も、どのように組織を整備させていけば良いかわからなかったり、思うように活躍してもらえないこと

    • デザイン会社が「デザイナー育成支援」を始める理由

      アジケは創業以来、デザインパートナーとして様々なお客さまのウェブサイトの制作や、サービスの設計に携わってきました。 事業やサービスのデザイン機能を請け負う、デザインパートナー事業がアジケの根幹であることは変わりませんが、今年からは会社として新たなチャレンジを始めています。 それは、デザイン組織開発支援事業を始動したことです。 いわゆる制作パートナーだった時代から、事業のデザインパートナーに変化してきたことで、顧客組織へのコミット具合も格段に強くなりました。そんな関係性を

      • 鳥の目 #2 スタバのデジタル戦略から学ぶ、最低限の機能でサイクルを描くことの重要性

        これはスターバックスのデジタル戦略について、調べながら執筆した記事です。 調べている途中、スタバのデジタル戦略とアプリダウンロード画面の内容がリンクしていることを発見したときは、事業戦略とユーザー体験がシンプルに繋がっていることに感嘆し、「おおっ」と声が出ました。 詳しくは後述するとして、今回はこのスタバの描いた事業と体験について解説します。 詳細まで可視化することで見えなくなる「要点」本題に入る前に、まずはデザイナーが陥りがちな課題について。 前回の記事「明石市から学

        • 鳥の目 #1 明石市から学ぶ、選ばれる街になるための仕組みづくり

          「なぜあの人の解決策はいつも上手くいくのか」という書籍のタイトルを目にして、即ポチしました。 なぜかというと、身近な人の仕事ぶりを見ていたり、生活の中で目にするニュースで、「なぜあの人の解決策はいつも上手くいくのか」と思うことが良くあったからです。 そのままですねw このような人が持っている共通スキルは、「鳥のように、全体を上から見ることができている」という点です。 サッカーで言うとイニエスタ 行政で言うとオードリータン キングダムで言うと李牧 のような・・ 一方

        企業で働くデザイナー・マネージャーの悩みは表裏一体

        • デザイン会社が「デザイナー育成支援」を始める理由

        • 鳥の目 #2 スタバのデジタル戦略から学ぶ、最低限の機能でサイクルを描くことの重要性

        • 鳥の目 #1 明石市から学ぶ、選ばれる街になるための仕組みづくり

        マガジン

        • Design Container丨デザインコンテナ
          266本
        • 仕組みのデザイン Lab
          34本

        記事

          ジョブチェンジするならデザイナーがありなのかもしれない

          突然ですが問題を考えてみました。 デザイナーは希少人材少し古いデータですが、デザイン政策ハンドブックによると、日本のデザイナー人口は20万人と言われています。その中、半分以上の割合を占めるのは「グラフィックデザイナー」で、十数万人。 アジケはIT業界に属するデザイン会社で、デザイナーはUIデザイナー、UXデザイナー、サービスデザイナーなどがいます。 これらは、デザイナーという職種の中では、マイノリティな存在です。 先ほどの問題の答えは、「②約1万人」です。 私が勝手に推定

          ジョブチェンジするならデザイナーがありなのかもしれない

          デザイン品質を上げるヒント-因果のループ図-

          「品質」は、奥が深いなと思います。 改めて、学習しようと思って書籍を探しましたが、トヨタをはじめ、品質について言及している書籍はいくらでもあります。 裏を返せば、品質について課題を抱えている会社がたくさんあるということです。 本日は、全ての会社の共通課題と言える「品質」について、整理したことを記しておきます。 前段:デザインファームとしての位置付け デザイン会社は、言うまでもなく「デザインの品質」が命であり、大袈裟ではなく品質=会社の評価と言えると思います。 アジケも当然、

          デザイン品質を上げるヒント-因果のループ図-

          デザインの語源を知ると、デザインの世界が広がった

          ビジネス系の書籍を読んでいると、一般的に使われている単語の「そもそもの言葉の意味」が解説されていることがよくあります。 なぜでしょうか。 一般的に使用されている単語は、使う人の業界や、その人のバックグラウンドによって意味が一人歩きし、解釈がバラバラになってしまうことがあります。 著者の狙いとしては、まず語源を説明することによって、読み手の解釈を統一することを図るということなのでしょう。 語源の説明を目にすることが多いので、今回はいくつかの単語の意味を紹介します。 アジケが

          デザインの語源を知ると、デザインの世界が広がった

          リーダーが意思決定するための基礎知識

          「意思決定」は、多くの人にとってストレスになります。脳科学によると、シビアな意思決定にもストレスを感じない人が稀にいるようですが、私はそうではありません。 今回は、マネジメントでの大きなテーマである「意思決定」について、改めて学んだことを整理しておこうと思います。 意思決定の2つの仕組み「急成長を導くマネージャーの型 」では、意思決定の仕組みは2つのパターンがあると紹介されています。 1. 誰かが決める 「誰が」決めるかの仕組みを作ることが重要です。当たり前でしょと思

          リーダーが意思決定するための基礎知識

          【仕組みのデザイン事例】満員電車を緩和する仕組み「ダイナミックプライシング」

          鉄道の運賃にダイナミックプライシング(変動価格制)の導入が検討されています。 満員電車の緩和は、とくに都市圏に住む人にとって興味深いテーマです。数年前、都知事の公約に「満員電車ゼロ」がありましたが、当時はどのような仕組みを取り組むのかピンと来ていませんでした。 コロナ禍の今は「満員電車ゼロ」の狙いが変わってきましたが、解決策の一つとして、ダイナミックプライシングの導入があるということです。 リモートワークが徐々に定着してきたとはいえ、いまだに通勤・退勤時間は混雑しています

          【仕組みのデザイン事例】満員電車を緩和する仕組み「ダイナミックプライシング」

          【仕組みのデザイン事例】長距離ドライバーも日帰りできる業務改革

          アジケは「仕組みをデザインする」ことをテーマに業務に取り組んでいますが、世の中には参考になる例がたくさんあります。 学びとして、世の中の課題を仕組みで解決している事例を発信していこうと思います。 さて一本目に紹介するのは有名な事例。 「仕組みのデザイン」で思い出したのは長距離ドライバーを日帰りさせる業務改革です。 長距離輸送は、最初から最後まで一人のドライバーが運ぶことが当たり前でした。 そんなドライバーの「車中泊を減らしたい」という声を拾ったことが改善のきっかけですが、

          【仕組みのデザイン事例】長距離ドライバーも日帰りできる業務改革

          クリエイターがぶつかる「具体と抽象」の5つの壁

          前回の記事で、「具体と抽象の概念を意識することが増えてきた」と書きましたが、今回はそれをテーマに記事を書くことにします。 細谷功さんの「具体と抽象」で紹介されている内容を私自身の体験に沿って解説しています。 詳しく理解したい方はぜひ書籍を読んでみてください。 仕事をする上で、多くの人はこの「具体と抽象」の構造を掴むことができず、苦労した経験があるのでは無いでしょうか。 私自身の体験を振り返っても、とくに社会人経験が浅いときは、上司からフィードバックを受けても「フィードバッ

          クリエイターがぶつかる「具体と抽象」の5つの壁

          プロジェクトマネジメントで、私が学んだ4つのこと

          Web制作の領域で、とにかく短納期で制作→納品をガンガン繰り返していた時期は、プロジェクトマネジメントについて意識することはほぼありませんでした。 ディレクションの観点で考えると、サイト公開までの道をいかにして通り抜けるかがポイントでした。これはこれで大変でしたが、ゴールは明確で、道筋もわかりやすい。ある意味シンプルでした。 サービスや事業の開発に携わってからは、期間が長くなり、関係者も多くなりました。そんなプロジェクトは「不確実性」の連続で、未経験の状況にもなんとか対応

          プロジェクトマネジメントで、私が学んだ4つのこと

          企業はデザインをどの領域に取り入れるべきか

          こんにちは。UXデザインカンパニーのアジケで経営に携わる神田です。 本来ならば、今ごろはオリンピック開催中で日本中がワイワイしていたはずでしたが、そんなことはもはや皆の脳裏になく、オリンピックを楽しみにしていた私は一抹の寂しさを感じております。 さて、私はデザイン業界に十数年身を置いていますが、10年前と今では「求められるデザインの役割」や、ビジネスプレイヤーのデザインへの理解が様変わりしていると感じています。 (私自身が普段会話する人や見方が変わっただけかもしれませんが

          企業はデザインをどの領域に取り入れるべきか

          社を越えたZoom朝会でチームを感じた話

          こんにちは、UXデザインカンパニーのアジケで経営に携わる神田です。 2020年上半期、終わりですね。経営メンバーで雑談をすると、いろいろあった半年間だったと話は尽きません。 先週、約3ヶ月ぶりに居酒屋での飲み会に参加しました。早寝早起きが定着してきた生活で、夜までの飲み会は体力的に辛いものがあります。私は密かに、次の日出社ではなく在宅勤務であることに感謝の気持ちを抱いておりました。リモートワーク、良いことも多いですよね。 さて今日は、リモートワークで生まれた小さな取り組み

          社を越えたZoom朝会でチームを感じた話