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「本番に弱い」人の傾向と対策~傾向編~

「練習ではうまくいくのに、本番で失敗する」

という経験をしたことがある方、あるいは、毎回繰り返してしまっている方はいないでしょうか。
そしてもし、本番に弱い自分を、トレーニングで変えることができたら、もっと自分の可能性が広がるのにと、思ったことはありませんか?

私は、心理カウンセラーです。心理カウンセリングや、メンタルトレーニングを行っています。
そして、私の実家は、学習塾です。

カウンセラーと学習塾、2つの目でみると、本番に弱い人の傾向がわかってきます。

本番に弱い人の傾向と対策を、受験生を例にご紹介しましょう。

受験生は大きく3つに分けられます。
1.着実に実力を積み重ねて安定感があるタイプ
2.実力はあるはずなのに、なぜかいつも本番で失敗するタイプ
3.追い上げが間に合わないタイプ

塾としては、1の、安定感があるタイプは比較的安心です。この調子で最後まで失速せずに走り抜けていけるようにサポートしていきます。(でも、隠れ「2.本番で失敗するタイプ」かもしれないので、要注意です)

3は勉強が足りていない。できる限り間に合うようにサポートをしていきます。これも、課題が明確だから、比較的サポートしやすい。

問題は、2です。
学校の試験では点数を採れる。模試も良い。まわりもみんな、当確だと思っていたのに、第一志望の受験に失敗してしまう人を見たことはありませんか?
わたしたち塾の立場からしても、1番悔しいし、もったいない! と思います。
正に、本番に弱いタイプ。

幼い頃から、生徒さんの様子を感じ続け、最近では、より塾の運営に関わるようになってわかってきました。
「あ、この子、本番に弱いかも」
という感覚が。
本人の様子をみて、感じる事もあります。
保護者の方をみて、感じる事もあります。


受験生の努力が、実を結ばないパターンはいくつかあります。

1つは、家庭内に不安がある。
意外なことに、すごく勉強をがんばっていても、家庭不和や、心配事があると、思うように成果を出せないことが多いです。大人からしてみれば些細なことでも、10代の多感な年の子どもにとっては充分に深刻なこと。
そしてこれは、「良い子」ほど陥りやすい。まわりに、不安など気取らせない子ほど、抑圧された感情たちが、本番で足を引っ張ります。
「事実が、どうか」ではなく、「その子が、どう感じたか」が大切なポイントです。

実はこれ、大人になっても当てはまる人が多いです。
逆を言えば、プライベートや、自分自身が安定していると、パフォーマンスが上がります。

そして、もう1つは、「負け癖」がついているということです。受験にかかわらず、スポーツや、発表会など何かの機会に失敗したことがある子が陥る事があります。
正確に言うと、失敗が「消化できていない」と、起りやすい。
「失敗して、悔しい、悲しい」
そんな感情は、辛くてもちゃんと味わってあげて、成仏させてあげることが必要です。
失敗を、「気にしなくて良い」ものとして処理したり、「本当は、望んでいなかったから、失敗して良かった」と、無理矢理「良かったこと」に強制変換することが原因の1つ。成仏できなかった感情が、亡霊のように足を引っ張りに来る。負け癖として、染みついていってしまう。
このタイプの特徴の1つに、自身の事を
「私は、本番に強い」
と言う子が多いことがあげられます。

大人になればなるほど、失敗に意味を持たせて、「プラスに変えよう!」と考えるようになります。特に現代は、その傾向が強いですしね。
それは、とても良いことだけれど、その前に、是非、自分が感じているネガティブな感情にも目を向けてあげてください。

脳みそは、想像以上によくできています。そして、想像以上に騙されやすい。他人の言葉に騙され、自分の思い込みに、騙されます。

ぜひ、「自分は当てはまってないかなー?」と考えて見てくださいね!

意外と、自分の思い込みに騙されていたりします。

では、対策はどうするのか。

対策については、次のnoteで書きます。

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