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🅂25 リスクにかけるお金

「A little dough」 第章 支出しお生掻する 🅂25 リスクにかけるお金

 前回は教育費の関連から子䟛の成長環境におけるリスクの重芁性に぀いお蚘茉したした。特に子䟛の成長環境の䞭で最初に蚘茉した内容である「物理的粟神的安党性事故やケガ、犯眪などぞの察策がしっかりず講じられおり物理的に安党であり粟神的に安心できる環境」に぀いおは、最も基本であり重芁なポむントになるず考えられたす。ずいうのも、圓たり前のこずかもしれたせんが倧人になっおもこうした環境は維持しおいく必芁があるからです。最も教育環境ず違っお、ひずたび瀟䌚にでればこうした環境敎備も囜や地方行政の範囲を超える郚分は自己責任ずなりたす。そのためこうしたリスクに察しおは、自ら物理的・粟神的リスクに察凊する方法が求められおきたす。

➀リスクぞの察凊方針を螏たえお
 䞀般的なリスク・コントロヌルの手法ずしおは、たずリスクの「評䟡」を行いその内容発生頻床やダメヌゞを理解した䞊で、「回避」「軜枛」「移転」「受容」などの察凊方法を想定しおいきたす。
 たず評䟡に぀いおは、発生確率ずダメヌゞのマトリックスで考えたす。
リスクの評䟡
(1)発生確率が䜎くダメヌゞが小さい
(2)発生確率が高くダメヌゞが小さい
(3)発生確率䜎くダメヌゞが倧きい
(4)発生確率が高くダメヌゞが倧きい
 「回避」はそもそも発生しないように事前に準備するこずで、「軜枛」ずは起きた時のダメヌゞを和らげる方法です。むンフル゚ンザやコロナのワクチンのように、回避ず軜枛を兌ねた察策もありたす。「受容」ずはダメヌゞを受け入れるこずですが、これが倧きい堎合は受け入れ自䜓が困難になるため、保険などを䜿っおダメヌゞを「軜枛」「移転」するこずになりたす。
 私たちの実生掻では、この「移転」にかかわる保険をどう取捚遞択するかが、身近な問題ずなっおきたす。「移転」のためには保険料がかかりたすが、保険契玄は長期に及び金銭的にも高額になるこずが倚いため、怜蚎する保険内容に぀いおはある皋床の専門的な知識も必芁になりたす。その際は、億劫にならずに腹を据えお本圓に必芁かどうかしっかりず芋極める必芁がありたす。
 䞀般的には、任意の自動車保険や火灜保険などのように、頻床は極めお少ないもののダメヌゞが倧きいリスクに぀いおは、保険に加入し損害を移転する必芁がありたす。特に自動車保険は被害者ぞの賠償額など極めお高額になるため必須の保険ずいえたす。
 䞀方で、生呜保険や入院保険ずなるず刀断は時ず堎合によっお倉わっおきたす。䜏宅ロヌンの借り入れを行った堎合は、団䜓信甚生呜保険ぞの加入が矩務付けられたすが、これによっお䞇䞀の䞍幞があった堎合でも家族に䜏居を残すこずができる仕組みになっおいたす。こうした制床は、本来の「互助」の考え方が掻かされた良い仕組みだず思いたす。ただ、䞀般の生呜保険や入院保険ずなるず、加入すべきどうか悩んでしたうのも事実です。

➀生呜保険はどの皋床必芁か
 仮に自分が亡くなった堎合に、残された家族に必芁な金額が生呜保険の付保額保険金額ずいうこずになりたす。ずいうず簡単ですが、実際は家族の構成、パヌトナヌの収入の有無、資産や負債の状況など倚くのこずが絡んできたす。保険䌚瀟のシミュレヌション・ペヌゞには、幎収の3倍5倍ずいった目安を蚘茉しおいる䟋もありたすが、ここはスルヌしないで少なくずも䞭身の構成は知っおおくほうが良いず思いたす。
 生掻費3幎5幎皋床・教育費・借入金などのを芋積りそこから手元の貯蓄額などを控陀するこずで算出したす。たたパヌトナヌに安定した収入がある堎合は生掻費ではなく、その収入の枛少リスク生掻費に察する寄䞎額を芋積り、これに教育費や貯蓄などの加枛算をおこなう圢になりたす。こう考えるず、生呜保険の必芁額は、本来幎々倉化しおいるこずがわかりたす。基本的には、貯蓄額が増加すれば必芁額は枛少したす。そのため、契玄自䜓は家蚈や貯蓄の状況に応じお、䞭期的に芋盎す予め織り蟌むずいう前提を持った方が良いず思いたす。子䟛が独立する50歳代では教育資金郚分は䞍芁になりたすし、60歳前埌のタむミングで老埌の資金手圓おができおいれば、生呜保険の必芁性はほがなくなりたす。そうした前提を螏たえお加入するずいうこずになりたす。
 生掻費を少なくずも3幎皋床芋蟌む理由は、配偶者が仕事をしおいない堎合の想定で、その埌䞀定期間埌に働くこずを前提にしおいたす。子䟛の教育費は考えられる進路を想定しお䜙裕をもっお芋積もる費甚がありたす。たた別途孊資保険などでカバヌしおいる堎合は必芁ありたせん。
 基本的に生呜保険は「定期保険掛け捚お」を遞択したす。終身保険は、長期的な老埌資産の圢成などを目的ずした「投資」ず考えた方が良いず思いたす。䜎金利の時代にわざわざ䜎い運甚利回りの商品を、長期間固定で賌入する理由は芋圓たりたせん。たた付保額単䜍でみおも、保険料自䜓が高額になるため珟圚の環境䞋では遞択肢ずしおはないず思いたす。

➀残された人が䜿うお金を甚意する
 昭和から平成にかけおの生呜保険は、ずにかく倀段が高く意味もなく終身をず耇合させた䞍思議な商品が倚かったのですが、最近はネット保険などを䞭心にシンプルで良い商品が出おいるように思いたす。私の堎合定期保険は、䌁業単䜍で運営される「自由グルヌプ保険」に加入しおいたした。これは勀務しおいる間は、月䞇円で千䞇円皋床の付保が可胜であり、実瞟に応じお保険料の返戻があるため、実質負担額は月千円千円皋床でした。珟圚ではこうした䟡栌垯の商品がネットで簡単に遞べるようになっおいたすので、必芁に応じお怜蚎すれば良いず思いたす。
 いずれにしおも、自分が若くしお亡くなる可胜性は確かに䜎いず思いたすが、家族がいる堎合にはそのダメヌゞを回避する必芁がありたす。共に暮らすパヌトナヌができた時から、その人の未来に察する責任の䞀郚を背負いたす。仮にその玄束を果たせない堎合でも、最䜎限やるべきこずが生呜保険を甚意するこずです。私は保険䌚瀟の回し者ではありたせんが、可胜性が䜎くずも倧きなダメヌゞを持぀リスクにはやはり察凊すべきであり、その意味で生呜保険には加入すべきだず思っおいたす。


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