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ふたたびの春

 この春、母校に帰る。文理融合、文化情報工学を謳う新学部、今の私にぴったりと思う。
 還暦を過ぎて、夢をカタチに、と、プログラミングを独学し、データベースをつくり、そこに情報を登録するためのアプリをつくり、情報の検索結果を三次元表示するサイトをつくり・・・、でもここに来て、なにか新しい視点がほしい。じぶんの夢、じぶんの思いにひたりすぎで、視野狭窄になっていそうな気がするから。
 入学式の直後、哲学科の自己紹介で言ったことを、今もよく覚えている。
「高校では歴史が好きでした。歴史で人間は何をしてきたのか、を学んだので、これからは、人間はなにを考えてきたのか、を学びたいと思います」
 でも結局、哲学科で学んだのは、なにを考えてきたか、という知識ではなく、なにを考えるのか、どう考えるのか、という技術だったように思う。そして今、「四次元年表」というプロジェクトで目指すのは、考える基盤となるデータベースだ。物質が原子でできているように、事実は「いつ・どこで・何があった」という最小単位に還元できる。それが無限にたくさんあること。自分で考えるための、純粋な事実。そのデータベースの中を、開架式図書館のように、めぐり歩く。そこは知識を得る場所ではなくて、見つけて、気づいて、考える場所。
 そんな「四次元年表」を、ひたすらつくりつづける。

 というわけで、今日やったのは、Unityでつくっている三次元空間の改修作業。茫漠たる三次元空間に、位置表示をつけたい。通りの名前、みたいなね。22年1月、このnoteを書きはじめたころは予想もしていなかったAIという強い味方をえて、それでもなかなか思いどおりにはいかないのだけれど、がんばりましょう。

四次元年表 プロトタイプ

三次元表示 プロトタイプ

四次元年表の使い方


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