「特別な存在になりたい」 そんなときは亡き父を思い出す -自分の価値をどうみるか?

あの人の特別な存在になりたい


そんな気持ちが女性ごころを高めることがあるのではないか?
同性・異性に関わらず「誰かの特別になりたい」そう思うことで、人は行動したり悩んだり喜んだりする。こういう事実を、自分のフィルターにかけず向き合いたいなって思う。

特別な存在になりたい


わたしも少なからず、特別を意識している人間だ。そう思って考えてみると、何が特別で、誰にとってどんな存在になりたいのか?

うーーーん。。。いない。 

特定の人の特別になってどうしたいのかイメージができない

独身で子どももいないわたしにはハードルが高いのかな?


ただ、わたしも「この人とパートナーになりたい」って思ったことはあった。独身も長くなるからなのか、いっときは「パートナーになりたい」と感じることがあっても、流れにのっかれなかった瞬間、その気持ちもさめる。


わたしの場合、ある程度の期間は頑張って相手に合わせ、自分の気持ちを一生懸命話して前に進もうと努力する。
そのあとどうにもならなければ諦める



【どうにもならないことを受け入れ、笑って過ごしてみる】


人と人との関係っていうのは、一方的なものではうまくいかない。
そうはわかっていても、そのときの悲しい・モヤモヤした気持ちもどうにもならないから人は怒ったり嫉妬したり喜んだりするんだろうけど。

「フラれた」「失恋した」といって落ち込んで泣いて、「まだ彼が好き」とか思うこともあった(たぶんあったと思う。20代のころとか。。)

失恋は、時間とともに、新しい恋をしたらサッパリ立ち直れる。

しかし、世の中には、どうにもならないことがある。
辛い感情を受け入れ、とりあえず何も考えずに笑って過ごしてみる
そういう風にするしかないことがある。

きっとそれはわたしの場合、アトピー悪化で働けなくなり、どう頑張っても自分の力で生きていける自信が持てなかった。そういう時期が長かったことが影響しているかもしれない。

35歳になったとき、やっとアトピーが落ち着き、仕事も楽しくできるようになったと思ったら、父が病気になりあっけなく3ヶ月で亡くなってしまった。

「自分が元気になっても家族の健康まではどうにもならない」
これは、どうにもならない。

学生時代の友人たちは夜中になって浮腫んでも、どんなスッピンでも大丈夫いつでも笑顔にしてくれる




【父が亡くなって意味を実感できる、自分の評価は他人がするもの】

誰かの特別になりたい


それって自分の一方的な気持ちだ。
実際には、(相手にとって)自分が特別かどうか?は周囲の人が感じること。

それも、父の生前の言葉だったし、亡くなってからも実感する出来事があった。
 

2011年。わたしが撮影したお気に入りの写真(姪っ子・甥っ子・父)


周囲からみたら突然死んだ父は、膵臓癌を告知されて3ヶ月後に息を引き取った。

父が亡くなって1年が経ったときに、父を慕っていた当時の部下の人たちが山口・名古屋・福岡からわざわざ自宅を訪ねてくれた。そして3回忌を迎えた今年もその人たちは訪れてくれた。

父は気に入った人を自宅に連れてくる人だったので、私たち家族もその人たちと何度かあったことがある。

そして訪れた部下だったその人たちはこんな話をしてくれるんだ。


午後の仕事では、目をつむってウツラウツラしちゃうから電話をワンコール鳴らして起こしていた

酔っ払って道で寝ちゃった父をタクシーに乗せるのに手間取ったこと

ゼネコンという大きな組織の中で「人の役に立つ」仕事について語っていたこと

そういう話を、お酒が好きだった父のために、日本酒を持参して集まり、みんなで大笑いしながら呑んで話していた。


自分の生き方は自分で決めるんだけど、自分への評価は他人がするものなんだなあ
そう実感した出来事でもあった。

父という人は、亡くなったあとに父を偲んで遠くから訪ねてくれる元部下の人たちがいる。それは、言葉に出さなくても父の人間性を表す大きな評価なんだと。


恋人や家族。すでにその人たちは自分にとっても相手にとっても特別な存在なのかも。
だから(人によって度合いは違うと思うけど)今さら「特別になりたい」とは感じないものかな?

わたしの場合、第一が相手が見つかるか?という疑問がわいてくる。

家事が好きになれない
人が言う通りのことをできない
女性性に乏しい

そういうデメリットに見える自分のことをメリットに変える。
無理して他人に合わせて生きていくよりも、そのときどきで共感できる人との出会いを楽しんで生きて行く。

外にでて社会の役に立つことが好き
自分が納得できれば行動できる
スパッと言い切るところが持ち前の良さ

そんな風に変換して周りに見えればいいのだと。


かっこ悪い自分の性質を受け入れ、それを個性だと自分の中に刷り込んでいく

わたしは最近、やっとその覚悟ができたような気がする。

とりあえず笑顔でいられれば、一緒にいて笑顔になれる人がくる!


だから結局、どんなに近い人に対しても仕事もプライベートも同じ。
とりあえず精いっぱいやってみる。
やってダメなら変えてみる。それで離れる人なら追わない
そうやって自分を楽にして生きていこう!

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