ayumi hamasaki 25th Anniversary Live PART4

※LIVEレポートのため、ネタバレを含みます。
 全部でPART1~5までの5部構成です。
 他のPARTはこちらからどうぞ。

間奏 MY ALL

ピアノひとつで
紡がれていくMY ALL

“みんなと創り上げた25年間−”

スクリーンには
過去のLIVE映像が映し出される


ayuが
諦めずにいた25年

浜崎あゆみが
諦めずにいた25年

浜崎あゆみを
創る一人一人のメンバーが
諦めずにいた25年

そして

TAが
諦めずにいた25年



本当に
いろんなことがあったよね

言葉にしたら
一言で
カンタンに聞こえてしまうけれど

この25年
みんなそれぞれに
いろんなことを
乗り越えてきたんだよね

不器用で
不甲斐なくて
苦しい時も

それでも
進んできたよね

ayuが歌い続けていてくれたから



私たちが
辿ってきた25年
それが
今何よりも誇らしい

“25周年おめでとう”
の言葉を
交わせるこの空間が
何よりも誇らしくて尊い



16. Tell All

からのTell Allのイントロ

もう涙腺は
とっくに言うことを聞かない


純白のミニドレスに
ジャケットを凛々しく羽織ったayu
あしらわれたシルバーのラインストーンは
潔くてまっさらで
眩しく光を反射する

ここから始まる
新たな章の始まりを
告げるかのように
浜崎あゆみという存在が
これ以上ないくらいに輝き出す



「君が抱えている闇の深さだとか
 君の頬に当たる風の強さだとか
 君だけにしかわからない事は
 きっとたくさんあるけど」


「躊躇してるだけじゃ なにも始まらない
 なにも始まらなきゃ 失う痛みもわからない」

「未来は叫んでる 諦める時じゃないって
 君を愛するため 僕はこの戦いを選んだ」


傷跡を隠して
綺麗に見せるための
飾られた輝きなんかじゃない

それは
一人の人間として
足掻き、もがき続けて

ただひたすら真っ直ぐに
自分の夢を
大事な人と見つけたその夢を
支えてくれる多くの人たちの夢を
ただただ真っ直ぐに
追い続けた

その証が
織りなす
正真正銘の
本物の輝き


「君が穏やかな朝を迎えたり
 君が怖がらずに夜を過ごせたり
 君には何の気負いもなく
 幸せだよと 言って欲しい」


「後悔してるままじゃ 過去は許されない
 過去を許せないなら 現在さえ微笑んではくれない」

「未来は叫んでる 今こそが進む時だって
 君を愛するため 僕はこの戦いを選んだ」


同じく
純白の衣装で
それを支える
ダンサーズも
誇り高き戦士達のよう

サビで燃え上がる炎が
みんなの覚悟や決意を物語っている


「拳高くあげたら 大きく声もあげて
 そしたら顔もあげて 振り返らずに走り出す」

「何もこわくないよ」


笑みを浮かべるayu
それは
安堵というよりも
もうこわいものなんかない
この先どんな未来が来ても
怯まない怯えないQUEENの
不敵の笑み

孤高なのは
変わらないのかもしれない
孤独や痛みは
今後も
消えないのかもしれない

だけど
今は確かな想いと
守るべきものがある
それが
こんなにも
人を強くする
だからもう大丈夫
そうayuが言ってるような気がして
その姿を焼き付けようと
溢れる涙を拭う



「君を愛するため 僕はこの戦いを選んだ」

10年前、15周年の時に
作られたこの曲
こんな言葉を
生み出せる人
他にいないと思った

浜崎あゆみとして
歌い続けること
生き続けること
それを
ayuが選んできてくれたから
今の私が在る



何度その
言葉に助けられたんだろう

何度その
瞳に奮い立たされたんだろう

何度その
涙と笑顔に勇気をもらっただろう

何度
その夢の世界に
許されたんだろう

浜崎あゆみという存在が
生きる道標として
何度私を
救ってくれたんだろう

言葉にならない想いが溢れ出す
視界はずっと滲んだまま
そんなんじゃその姿が見えないって
拭っても拭っても止まらない

ありがとう以上の言葉を
誰か教えてほしい

ラストサビは
代々木を
一つに束ねあげる
QUEEN浜崎あゆみの
強さと真っ直ぐさが
その声から
その瞳から
その佇まいから
溢れんばかりに伝わってくる

歌い上げた後
TAへ笑いかけるayu

最後のワンフレーズ
「僕が君の生きる 証になってみせるよ」


それは
ayuが
差し出してくれた
ずっとずっと
色褪せない
揺るぎない想い

全国中のTAに
代々木中のTAに
その言葉は刻まれて

そして
私たちの歴史は
まだまだ続いていく

浜崎あゆみという存在は
それぞれのTAの人生で
ブレずに
刻まれ続けていく




17. SURREAL ~ evolution ~ SURREAL

ここは
終わりなんかじゃない
新たな始まり

そんな想いを乗せるように
SURREALへと続く

「好きなモノだけを 選んでくのが
 無責任だってワケじゃない
 好きなモノさえも 見付けられずに
 責任なんて取りようもない」

「背負う覚悟の分だけ
 可能性を手にしてる」


私が
ayuと出逢った始まりの曲
23年の時を経てもなお
今でもずっと
この心の奥底で
私を支え続ける
大切な大切な一曲

23年前のあの日が蘇る
幼いながらに
こんな強くてかっこいい人になりたいと思った

あの日から
ずっと
私の夢も続いてる


花道を歩き出すと
センターステージで
代々木中を見渡しながら
ひとつひとつ言葉を渡すように
歌い上げていく


「指切りをしたあの日の約束は
 ひとりじゃ守りようがない
 語り明かしたいつかの夢だって
 ひとりじゃ叶えようもない」


ayuがいたから
私たちの夢はまだ続いていて
諦めずに
今日をこうして生きているよ



SURREALのサビ前で
お決まりの切り替え
evolutionへと切り替わる

会場のボルテージは
一気に上がっていく

「こんな時代に生まれついたよ
 だけど何とか進んでって
 だから何とかここに立って
 僕達は今日を送ってる」


みんなで創り上げた25年間は
みんなが乗り越えた25年間は
この曲の文字通り
起こるべくして起こった進化だった

「こんな時代に生まれついたよ
 だけど君に出会えたよ
 こんな地球に生まれついたよ
 だから君に出会えたよ」


A Strings、バンド、コーラス、ダンサーズ、ayu
そしてラストピースであるTAが
一体となって次の時代へと進んでいく
それを祝福するかのようなevolution


再び
SURREALのサビへと戻ると
銀テープが解き放たれ
アリーナへと降り注ぐ

「どこにもない場所で 私は私のままで立ってるよ
 ねえ君は君のままでいてね そのままの君でいて欲しい」

「どこにもない場所で 私は私のままで立ってるよ
 ねえ君は君のままでいてね いつまでも君でいて欲しい」


もう言葉も涙も要らない
私たちがこれから向かうのは

私は私らしく
君は君らしく
ありのままで生きられる場所

だって
25年の結晶がほら
こんなに強く強く
私たちを支えてくれている

何があったって もう大丈夫

ayuの笑顔を見ていたら
そんな想いが
全身を駆け巡っていた



18. Song 4 u

ダンサーズが一旦捌けたステージで
ayuがひとり歌い始めるSong 4 u
照明がステージ中央にいる
優しい表情のayuを照らす

「また明日ねって よく考えてなくて
 笑顔で言ったそのすぐ後
 また明日ねって 言える君がいて
 くれるって気付く」

「聴こえてる 感じてる
 泣いたままで 君のままで
 そこでそうして 伝えてる」

「届くから 響くから
 僕は僕のままで
 君の哀しみごと
 抱きしめるよ」



ここまでの
セットリストは
10周年とも15周年とも20周年とも明らかに違う
25周年の集大成のような
そんな単純なセットリストにはなっていない

思い出に浸るよりも
今だから伝えたい、この瞬間の想いを詰め込んだ
そんなパフォーマンスだった


痛みも苦しみも悲しみも
常に私たちを待ち構えていて
でもその中に
全てが報われるような
希望も確かにあって

結局
生きるって
そういうことだよね、と


それでも

昨日の涙も
今日の笑顔も
そのどちらも真実なら

昨日の痛みが
今日の優しさへと変わるのなら

誰かの悲しみが
誰かの勇気になるのなら

誰かの願いが
誰かの希望になるのなら

まだまだ
捨てたもんじゃない


今なら信じられる

この25年が
そう教えてくれてる


浜崎あゆみとTAの25年は
そういう時間だった

「選ばないだけなら不安はないね
 だけど変わることもないよね」

「空だって飛べる気がする
 ただひとり 君のためなら」


“限りある時間の中で
 僕らはあといくつ 喜びを知ることが出来るだろう”

“限りある時間の中で
 僕らはあといくつ 悲しみを乗り越えていけるだろう”

“もうすぐ夢の出口
 僕らはまた 現実を歩き出す”

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