見出し画像

【フェブラリーS】◎テイエムサウスダンが2度目のルメール&実績のマイル戦で大反撃

■ステイサム主演『キャッシュトラック』を見たのだけど

先日、ジェイソン・ステイサム主演の映画『キャッシュトラック』がCS初放送だというので、ステイサム好きの僕としてはワクワクしながら鑑賞したわけです(テレビ東京『午後のロードショー』でも地上波初放送していましたよね)。

で、5分ほど見て思ったことが……

「あ、これ見たことあるヤツだわ」

おかしい……確かに『キャッシュトラック』は前々から見たいと思っていた映画だったのだけど、映画館に見に行った記憶は全くない。それは間違いない。

じゃあ、この「見たことある」記憶はなんなんだ?

僕は知らないうちに二重生活を送っている二重人格者だったのか? それはそれで実に興味深い。

いや、もしかしたら、予告編の動画を何度か見ていたから、それをもって「見たことあるヤツ」と勘違いしたのかとも思ったが、だったら冒頭から「そうそう、実はコイツが黒幕の一人なんだよなぁ」と、僕が知っているわけがない。

そんなこんなで、僕のありったけの記憶力と思い当たることをフル回転させて引き出したところ、たどり着いた答えが「もしかしたら、アマプラか……?」ということ。

そうだ、「アマプラで見たことあるヤツ」だったのだ!(たぶん……)

それにしても恐ろしいのは、これだけ「ずっと見たかったステイサム映画」だったはずなのに、「すでに見ていた」ことをすっかり忘れていた自分の記憶力。なんだろう、これはもともとの僕の記憶容量が極めて小さいのか、それとも老化か――。

いずれにしても認めたくない、悲しいことだけど、これが現実なのですよね。

ただ、そんな乏しい記憶力にも良いところが1つあって、「見たことあるヤツ」と言っても、ところどころの場面をキレイさっぱり忘れているので、例え2度目の鑑賞でもまるで初めてのように楽しめるということだ。

そして『キャッシュトラック』鑑賞後に思ったことは、やっぱりステイサム映画は大正義、ということだ。面白かった。

■今メンバーで最上位のマイルGI実績を信頼

だが、競馬をたしなむうえで、この記憶力のなさは致命的でもある。

なにせ、その馬の過去に出走したレース、内容、対戦相手、パドックの様子、血統、調教過程など覚えていなければいけないことが山ほどある。

「歩く競馬四季報」と言われている武豊騎手などは、自分が1度でも騎乗したことのある馬はもちろん、騎乗していなくても過去に同じレースで走ったことのある馬のことまで覚えているそうだ。そんな話を何かの記事で読んだことがある。

そんな武豊騎手と比較するのもおこがましいことこの上ないのだけど、なぜ僕の馬券は儲からないのか、そして予想が下手なのか、今さらながら真実に到達してしまった気がしないでもない。

そして、そんな僕が乏しい記憶力を振り絞って導き出した今年のフェブラリーステークスの本命馬がテイエムサウスダンだ。

今年のフェブラリーSはカフェファラオ、ジュンライトボルト、クラウンプライドらJRA・GI上位馬たちがサウジカップ出走のため軒並み不在。実績面だけで見れば、横一線と言ってもいいメンバー構成だろう。

もちろん、レモンポップ、ドライスタウトといった新興勢力が“すべてを過去にする”走りを見せてくれるのかもしれないけれど、全幅の信頼を置けるかというと、ちょっと怪しい。と言うのも、レモンポップはやはりマイルに不安を残すし、ドライスタウトはマイルの全日本2歳優駿を勝ってはいるが、一線級との手合いがまだない。

ならば、交流GI勝ちのあるメイショウハリオ、レッドルゼルを上位と見るかだが、この2頭もマイル実績が乏しいだけに……つまり、人気・実績ともに上位にいる馬たちはいずれも距離に一抹の不安をのこしているというわけだ。

そこで僕が白羽の矢を立てたのが、テイエムサウスダン。同馬も上に挙げた馬たちと同じくマイル重賞の勝ち鞍はなく、良績は1400mに集中している。だから、一見してこの馬を推すのは矛盾があるように思えるけど、テイエムサウスダンは昨年のフェブラリーS2着、かしわ記念3着と、中央・地方のマイルGIで勝ち負けになる走りを見せている。これは、重賞勝ち鞍はなくとも、今メンバー中でナンバーワンのマイル実績と言ってしまっていい。

もちろん、これがちょっと強引な説というのは百も承知。それでも、今年のフェブラリーSのように実績上位馬が軒並み不在のレースは、得てしてその下の組がそのまま上位に取って代わってしまうものだ。昨年の菊花賞がそうであったように。

また、テイエムサウスダン自身、ここ2走は大きな着順となっているが、特に前走の根岸Sは終始包まれたままで競馬にならなかった分、あれがこの馬の今の実力とは思わないようにしたい。

今週の最終追い切りではルメール騎手が志願しての騎乗だったようで、鞍上も納得の動きの良さを披露。また、前走はテン乗りだったこともあって、ルメール騎手がまだテイエムサウスダンのことをつかみ切れていなかった面もあったのだろう。こうして調教でもコンタクトを取り、レースも2度目なら今度は全能力を余すところなく引き出してくれるはずだ。

ここ2走の結果が人気を落としているようなら、美味しい馬券になる。

■フェブラリーステークス
◎⑩テイエムサウスダン
○⑬スピーディキック
▲④ドライスタウト
△⑦レモンポップ
△⑪ソリストサンダー
△②シャールズスパイト
穴⑭ヘリオス

マイル重賞実績なら⑪ソリストサンダーも常に上位を賑わせている1頭。8歳とはいえ、今年のメンバーなら怖い1頭だ。オッズ次第ではむしろこちらを軸にしていいかも……?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?