森永淳洋

ライター。スポーツ新聞、スポーツ系ウェブサイトの記者・編集者を経てフリーランスに。好き…

森永淳洋

ライター。スポーツ新聞、スポーツ系ウェブサイトの記者・編集者を経てフリーランスに。好きな映画は「ワイルドスピード/スーパーコンボ」。

最近の記事

レモンポップにはぜひとも米国ダート、BC挑戦プランを組んでほしい!

2023年のJRA最初のGIレース、フェブラリーステークスはレモンポップが快勝。坂井瑠星騎手、田中博康調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナーほか関係者皆さま、本当におめでとうございました! ■ハイペースを難なく制したスピードの持続力 カフェファラオ、ジュンライトボルト、クラウンプライドらがサウジカップ遠征で不在のため、メンバーがやや手薄と言われていた今年のフェブラリーステークス。それでも勝ったレモンポップは“新ダート王者”の称号にふさわしい勝ちっぷりだったと思い

    • 【フェブラリーS】◎テイエムサウスダンが2度目のルメール&実績のマイル戦で大反撃

      ■ステイサム主演『キャッシュトラック』を見たのだけど 先日、ジェイソン・ステイサム主演の映画『キャッシュトラック』がCS初放送だというので、ステイサム好きの僕としてはワクワクしながら鑑賞したわけです(テレビ東京『午後のロードショー』でも地上波初放送していましたよね)。 で、5分ほど見て思ったことが…… 「あ、これ見たことあるヤツだわ」 おかしい……確かに『キャッシュトラック』は前々から見たいと思っていた映画だったのだけど、映画館に見に行った記憶は全くない。それは間違い

      • 日経新春杯◎イクスプロ―ジョン 得意中京この条件なら勝負になる!

        ■DAZN3700円、グリーンチャンネル1100円 DAZNの値上げが結構な話題になっていますね。 まあ、そら2年ほど前から2倍近くも月額料金が値上がりしたんですからビックリしちゃいますよね。食料、電気代など生活に直結するものが軒並み値上がりしている中、せめてもの趣味までバカ高くなるなんて……と、怒りがフツフツと沸くその気持ち、お察ししますよ。 一方、僕が普段熱心に見ている競馬はと言いますと、グリーンチャンネルWEBはスマホ・タブレットだったら月額550円、PCで観よう

        • 有馬記念◎ボルドグフーシュ 福永祐一騎乗はもう運命と言うしかない

          さあ、いよいよ有馬記念ですね。 今年も1年アッという間でしたねぇ~なんて話になりがちな季節ですが、じゃあ、この1年何があって何をしたかと振り返ると、なんだかんだとありすぎて簡単には文字にまとめられないから人生というか、人間の感覚って不思議なものだ。 ■福永祐一とキングヘイローから競馬談義は始まった ひとまず今月だけを振り返ってみても、個人的な出来事で言えば3年ぶりくらいに阪神競馬場に遠征した。宝塚市で過ごした大学時代、大げさではなくて開催がある日は毎週末通っていた。あれ

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        • 【フェブラリーS】◎テイエムサウスダンが2度目のルメール&実績のマイル戦で大反撃

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          「タルマエ級」と噂の◎サンライズホープ、僕もこの馬の強さを今さら思い出した!

          12月4日の日曜日は阪神競馬場に行く予定を立てている。 というのも、父親からのお誘いでして、新型コロナ禍でここ2年ほど競馬場に行けていなかったのでそろそろ行きたい、と。 そんなお誘い、もちろん断れるわけがない。僕も“我がホーム”と勝手に思っている阪神競馬場に行く機会が途絶えてしまっていたので、二つ返事でOKした。 でも、なぜ4日なのか。 せっかく行くんだったら来週、もしくは再来週のGIに合わせて行けばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、そこはほら、「GI開催場だ

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          令和の地方競馬大改革――全ダートグレード競走の国際化を目指す挑戦は成功するか

          全日本的なダート競走の体系整備についての説明会に参加してきました。 3歳ダート三冠が創設されること、また2・3歳ダート短距離路線が整備されることはすでに6月20日の会見で発表された内容の通りで、こちらも会見に出席してきましたので、ご興味のある方は以下の記事を参考までに。 ■さきたま杯がJpnI昇格、川崎記念は4月開催など 今回「全日本的なダート競走の体系整備」ということで、古馬、牝馬路線に関する体系整備についても新たに発表されました。大きなところとしては、さきたま杯のJ

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          JCを制したヴェラアズールの脚と、ムーアの腕

          ジャパンカップはライアン・ムーア騎手が騎乗した3番人気ヴェラアズールが優勝。本当に見事な差し切り勝ちでした。ヴェラアズール号、ムーア騎手、渡辺薫彦調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー関係者の皆さま、おめでとうございました! ■いったい、どこからどう伸びてきた? レース全体の感想としては見どころがたくさんある良い競馬だったなぁ、ということが一つ。そして、ヴェラアズールの脚とムーア騎手の腕。これに尽きる。 前半1000mが60秒1のスローペースの中、内めの枠を生

          JCを制したヴェラアズールの脚と、ムーアの腕

          ジャパンカップ◎オネスト あの頃のJCよ、もう一度……!

          JRAのレースに外国馬が出てきたら必ずと言っていいほど買ってしまう僕としては、今年のジャパンカップはかなり楽しみにしている。 出走頭数こそ4頭とまだまだ少ないのだけど、その内訳はGIパリ大賞を勝ち、愛チャンピオンSも2着のオネスト、昨年のJC5着馬で今年はGIプリンスオブウェールズSでシャフリヤールに先着する3着、凱旋門賞でも5着に健闘したグランドグローリー、前走のGIバイエルン大賞を10馬身差で圧勝したテュネス、GIパリ大賞2着でGIIニエル賞ではドウデュースを撃破したシ

          ジャパンカップ◎オネスト あの頃のJCよ、もう一度……!

          マイルCS◎ジャスティンカフェ、3月仁川マイルの衝撃は忘れない

          マイルチャンピオンシップと言えば、割と人気通りの決着になる、というのが個人的な印象だ。 かつては「最も堅いGI」なんて呼ばれていた時代もあったような気がする。古い話で恐縮ですが……。 2000年代に入ると、2ケタ人気の激走もたびたび見られるようになってきたので、一転して波乱になりやすいGIに様変わりしたかと思っていたのだけど、ここ数年はまた比較的平穏な決着に落ち着いてきた。昨年まで3年連続で1番人気が連対し、特に阪神で開催されたここ2年は3連単ですら万馬券に届いていない。

          マイルCS◎ジャスティンカフェ、3月仁川マイルの衝撃は忘れない

          “恵まれ”ではなかったジェラルディーナ、真の強さと成長に脱帽……!

          エリザベス女王杯はジェラルディーナが大外から豪快に差し切って優勝。ジェラルディーナ号、クリスチャン・デムーロ騎手、斉藤崇史調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー関係者の皆さま、本当におめでとうございました。 ■心身両面の成長による完全本格化 いやあ、参りました。ジェラルディーナがここまで強くなっているとは……完全に甘く見ていました。 デビューから3歳春にかけて、また昨年暮れから重賞戦線での勝ち味の遅さがどうしても印象に残っているから、前走のオールカマーを鮮やか

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          エリザベス女王杯は今年も◎アカイイトから夢の続きを見てみたい…

          ここ1年どころか、ここ数年で個人的に最も悔しかったレースといえば、それはもう昨年のエリザベス女王杯である、と即答できる。 結論から言えば、アカイイトから馬券を買ったのに外したからだ。 なぜ当時、単勝64.9倍の10番人気アカイイトを本命視できたか。 「その時、僕に電流走る……!」 としか言いようがない。 特に明確な理由があったわけではなく、本当に電流が走ったように、出馬表のアカイイトから目が離せなくなってしまった。 なんだかよく分からないけど、アカイイトが来る、そ

          エリザベス女王杯は今年も◎アカイイトから夢の続きを見てみたい…

          イクイノックスは“才能だけ”で天皇賞・秋を勝ってしまったのかもしれない

          天皇賞・秋はクリストフ・ルメール騎手が騎乗した1番人気イクイノックスが優勝。イクイノックス号、ルメール騎手、木村調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、オーナー関係者の皆さま、本当におめでとうございました。 ■あの頃のあの馬を思い出して…… それにしても面白いレースでしたね。テンからしまいまでドキドキしっぱなし。もちろん、これを演出した主役の1頭が道中大逃げを打って2着に粘ったパンサラッサです。 近走は二の脚のダッシュがつかず、札幌記念でもどうにかハナという競馬。しかも

          イクイノックスは“才能だけ”で天皇賞・秋を勝ってしまったのかもしれない

          【天皇賞・秋予想】シャフリヤールのこと、軽く扱いすぎてはいませんか?

          先週の菊花賞はアスクビクターモアが強いパフォーマンスを見せてくれたため、結果的に良かったなぁと思える競馬ではあった……のだけど、レース前は正直に申し上げますと、春のクラシック上位馬が軒並みいない菊花賞というのはやっぱり残念だし寂しいよなぁ、と思っていたわけです。 ただ、その分、今週の天皇賞・秋には菊花賞をスキップした皐月賞、ダービーの上位馬3頭、ジオグリフ、イクイノックス、ダノンベルーガが参戦してきた。 一方で古馬勢の顔ぶれを見ると、昨年のダービー馬シャフリヤール、同オー

          【天皇賞・秋予想】シャフリヤールのこと、軽く扱いすぎてはいませんか?

          アスクビクターモアを菊花賞馬に導いた田辺騎手の2つのファインプレー

          3歳クラシック最終戦・菊花賞は田辺裕信騎手が騎乗した2番人気アスクビクターモアが優勝。アスクビクターモア号、田辺騎手、田村康仁調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフ、そしてオーナー関係者の皆さん、本当におめでとうございました! 65年ぶりに皐月賞、ダービーの1、2着馬が不在という大混戦模様だった2022年の菊花賞。アスクビクターモアが最後の一冠をつかんだ勝因として、大きなポイントが2つあったのではないかと思う。 ハイペースの中、リズム良く単独の2番手を確保 1つは、ゲー

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          【菊花賞予想】ボルドグフーシュの正体ってもうバレてます?

          皐月賞、ダービーの1、2着馬が不在の菊花賞というのは65年ぶりらしい。 これを珍事と捉えるか、異常事態と捉えるか――皐月賞馬・ダービー馬のどちらもいない菊花賞というのは、昨年もそうだし、2019年もそうだったように最近ではもう割とよくあることなので、「今年もか……」くらいにしか受け止めていなかったけど、さすがに1、2着馬どちらもいないというのは、よくあることではなかったようですね。 ある意味、歴史的な菊花賞となったわけだ。 これは週中にあった東スポの記事だけど、過去4例

          【菊花賞予想】ボルドグフーシュの正体ってもうバレてます?

          ド迫力の叩き合いにゾワッ! GI勝ち負けレベルの馬をナメてはいけない/東京盃・現地観戦レポート

          ■およそ3年ぶりのTCK現地観戦 きのう10月5日、東京シティ競馬に行ってきた。 前回行ったのがコロナ前だったので、たぶん3年ぶりくらいのTCK。僕はいつもモノレールの駅から競馬場に行くんだけど、厩舎地区の馬の匂い、そしてライトアップされた入場門を見て「いやあ、これだよなぁ、TCK」と、久しぶりだったせいか、この時点ですでに妙な感慨深さにふけってしまった。 実際のところ今回TCKに来たのは、秋競馬が本格シーズンに入ったことで心身が刺激されたというか、ほとんど思い付きみた

          ド迫力の叩き合いにゾワッ! GI勝ち負けレベルの馬をナメてはいけない/東京盃・現地観戦レポート