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「星と共に心に留めて」


猿田妃奈子さん個展 クロージングパーティー 
🦢The End party 🦢

まず初めにご来場いただいた皆様、
ジュエリーをお迎えしてくださった皆様、
ありがとうございました✴︎

大好きで憧れのひなさんの個展のラストを飾るイベントの一部として、今回のPOP UPに参加できたこと、心の底から嬉しく思います🥲🤍

展示会場
展示会場


新作を出す時はいつも見てくださってる方に気に入って頂けるか不安な気持ちが大きいのですが、今回はPOP UP前からSNSなどで暖かいお言葉を頂くことができて、とても励みになりました。
ありがとうございます✴︎


今回のメインの新作
「星留めのハートシグネットリング」

星留めのハートシグネットリング


私の”しるし”を星と共に心に留めて…

このリングは卒業制作を控え、毎日制作を繰り返しているものの、中々成果物が出ずに頭を悩ませていた時に構想し、温めていたデザインです。

シグネットリングとはイギリス紳士が古くから好み、愛されてきた歴史のあるリング、

別名「印章リング」とも呼ばれ、溶かして紙に垂らした蝋に押し付け、持ち主の印として使われていたものです。

また、昔の人は砂漠などの目印のない場所で夜道に迷った時、星を頼りに道を進んだと言われています。
何も見えず、何を頼りにすれば良いかわからない時こそ、上を向いて微かに輝く遠くの光を頼りに、というその先人たちの考えにとても惹かれました。


「学校、職場、アルバイト、好きなことの繋がり。
家族、友達、恋人、ただの顔見知り、お互い知らないけど画面の向こうにいる誰か。

自分が望むものばかりではない、色々な物事に取り囲まれる現代を生きる中で、
身に纏ってくれた人が自分を見失わずに進んでいけますように。」
という願いを込めて。

ジュエリーでもあり、自分の’’しるし’’でもあるそのリングにとても惹かれ、
私の手でも作ってみたいと思い、今回の新作として実際に制作することに致しました。

元々は四角や楕円などのデザインが多く、彫りの技法を主に使いアンティークジュエリーらしさが感じられるシグネットリングですが、古くから伝わってきたシックさはそのままに、自分のブランドらしさ、フェミニンな雰囲気を入れ込みたいと考え、ハートというキャッチーなシンボルを使いベースの形を仕上げました。

ワックス原型


湯口を削り、少し磨いた状態

表面の石留めは、星のように彫った跡の中心に石を施し、光の反射でキラキラと光るデザインに、

石の輝きと彫り跡のシルバーの地金を引き立たせるために、ベースには細かいブラスト加工をし、マットな仕上げを選びました。

石留めは一つひとつ手で行っている為、デザインは一緒でも全く同じ場所に留まるわけではありません。

石留めの位置決め

お手元に迎えてくださった子が唯一無二の自分の”しるし”なのだと思っていただけたら幸いです。

完成品


_______


素敵な人の周りにはやっぱり素敵な人が集まるというか、
主催の方が周りの人に分け隔てなく、惜しみなく、愛を配る人ような方だから、
その周りにいる人達も本当に優しい人ばかりでとっても暖かい空間でした。


来てくれるお客様もタイプは違えど、ああいう空間が好きな方々、物だけじゃなくて作家と話すことや、作ってる技術の裏にある気持ちなどにも興味を持ってくださって、お話ししててとても楽しくて幸せを噛み締めた2日間でした。

今回のPOP UPで、4年間のブランド活動の一つの区切りとしてお花をいただいたような気持ち。

次、皆様の前に作品と一緒にご挨拶できるのは来年1月末からの卒業制作展です。
貴金属の高騰と、迫り来る締切に負けないように一生懸命制作しておりますので、
ぜひこちらも会期が近づきましたらお知らせさせてくださいませ。


最後になりましたが、ギャラリーの方、
ご一緒させていただいたクリエイターの皆様、

そして何より今回お声がけしてくださった猿田妃奈子さん、
本当に素敵な機会と出会いをいただきありがとうございました。

2023.10.29
nanai



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