100㎏超えの夫、
わかちゃんには、ギャップがある。

こんなことを書いたら怒るかしら。

なんとういうか
デリカシーがあるのである。

休日の朝、
「あ！お手洗いに行きたい！」
便意が頂点に達した。
(お食事中の方、ごめんなさい。)

すると、
ちょうどお手洗いから
出てきたわかちゃん、

「だめっ！」

リビングの扉の前で
両手を大きく開き、
とおせんぼをするではないか！

プーさんボディの
わかちゃんなので、
そこに通れる隙間はない。

「なんでよ！笑」
言い返すと、

その体からは想像しにくいほど
俊敏な速さでトイレに駆け戻る。

シュッ！シュッ！

･･･掃除をしていた。

普段は半裸で過ごすほど大胆で
ふくよかボディは、
押してもちっとも
びくともしないのに、
心は繊細だ。

かくして私は、
ハッカの匂いに包まれて
お手洗いを済ますのだが、
そのとおせんぼが
なんとも可愛らしいのであった。

そんなわかちゃん。
先日、見事なグレーヘアーに染まり
るんるん上機嫌だ。
数回目にして、
ようやく
理想の色に染まったらしい。

そして本日、
ヘアーバタークリームを
塗ろうとしたようだが、
手を滑らせて
床と壁にぶちまけた。

「うわぁぁぁぁ！大変だ！早く！」
慌てふためくわかちゃん。

壁に染み込んだ色は諦めて、
床はなんとか綺麗になり、
落ち着きを取り戻す。


ヘアーバターを塗って
戻ってきたわかちゃんが、呟いた。

「色を間違えたみたい…。」

見事に派手な
紫色になっていた。

「ふんだりけったりだね。」
おかしすぎて2人で笑った。