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VOCAの歴史を垣間見る

現在、第一生命日比谷本社ビル1階の第一生命ロビーにて、これまでのVOCA展の受賞作品を見ることができる。来年2023年に30周年を迎えるにあたってのこの企画。初めての人には新鮮に、これまで欠かさずチェックしてきた人は振り返るよい機会となっている。

Currently, award-winning works from previous VOCA exhibitions can be viewed in the Dai-ichi Seimei lobby on the first floor of the Dai-ichi Seimei Hibiya Head Office Building. This project is being planned for the 30th anniversary next year in 2023. For those who are new to VOCA, it will be a new experience, and for those who have always checked the show, it will be a good opportunity to look back on the past.

2022年VOCA賞 川内 理香子 「Raining Forest」 油彩、カンヴァス 227.3×363.6×6cm

VOCA展とは
VOCA展では全国の美術館学芸員、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介していきます。

https://www.ueno-mori.org/exhibitions/voca/2022/

毎年3月に上野の森美術館にて開催されるこの展覧会の面白さは、
誰が推薦し、
その理由は何かを、
出品作品と合わせて味わうとができること。

"「VOCA展」実行委員会から選出された、全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリス

トなどに、作家1名(組)の推薦を依頼”

VOCA展出品概要より引用

世の中には数多の作家さんがそれぞれ作品を制作していますが、
それに対し、一定の評価基準をもった人が選ぶという
批評と作品の関係を知る良い機会が私たちの目の前に広がっているのです。

そしてそのなかから
VOCA賞 1名 正賞および副賞(300万円)
VOCA奨励賞 2名 正賞および副賞(50万円)
VOCA佳作賞 2名 正賞および副賞(10万円)
大原美術館賞 1名 正賞
が選ばれます。

現在の選考委員は
家村 珠代(選考委員長/多摩美術大学教授)
荒木 夏実(東京藝術大学准教授)
植松 由佳(国立国際美術館学芸課長)
川浪 千鶴(インディペンデント・キュレーター)
前山 裕司(新潟市美術館館長)

選ぶ方も選ばれる方も真剣勝負の、このVOCA展を振り返ると、その時代を担う作品の有り様も見えてくるというもの。初めての人には新鮮に、これまで欠かさずチェックしてきた人は振り返るよい機会となると思います。

8:00~20:00まで無料で、しかも無休で公開しているため、気軽に何度も訪れることができます。


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