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技術関係なく心のセコンドが大事だよねって話。

試合が終わって2週間が経ちます。
試合前はあれほど怯えていて、これで最後にしようと思っていたのに帰国翌日には次に向けて準備を始めていました。麻薬だなんて簡単に表現されますが、中毒性の高さは今までの人生で最上位です。

格闘技に限らず自分が熱中、熱狂できることはやめられないことだと思います。

毎回、試合は怖いと言っています。毎回怖いというものだから重さが全くないのですが本当に怖いのです。

プロキャリア15年で50戦も試合をしていて、まだ怖いのですかと聞かれますし、慣れないのかと思われる方も多いでしょう。20代の時も緊張はしたのですが、今ほど緊張はしませんでした。その当時は全く緊張しないで、直前に弁当を食べれるほどにリラックスしたムエタイ選手に憧れていました。いつかこうなれるし、そうなった時が自分の格闘技の完成形なのではないかとさえ思っていました。

その当時はキャリアを重ねるごとに緊張しなくなると思っていたのですが、むしろ緊張する一方でした。高校生の時に大人になったらオナニーしないと思っていたら、むしろ増える一方だったのに似ているかも。いや。違うか。

若い時は若さや勢いで緊張を吹き飛ばすことができるのだけど、若さや勢いがなくなったときに緊張や恐怖と真っ向から向き合うことになるのだと思っています。年を重ねるごとに緊張や恐怖感が増していますから。

ただ緊張や恐怖を増して感じることを悲観的に捉えていません。

若い時は勢いで解決できたものを今は一つ一つ対処しています。それも自分で緊張の種類や解決法を探し当てて試行錯誤してやっています。「やりくり」と言われる類のものです。

この「やりくり」を本当に面白く感じています。これはメンタル面だけでなく、技術面、戦略面も同じで「やりくり」が本当に面白く感じています。

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