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#GLEAT Ver.6 -旗揚げ2周年記念大会- 皆様クオリティが高いので僕は当てに行かずに振りに行きます!の巻

6月も明日で最後。明後日からは7月です。
今年ももう半分が終わってしまいます。格闘技選手青木真也として2023年は1試合もしておらず、何も仕事をしていないと若い時分であれば焦ることかと思いますが、今はコツコツと淡々と日々を懸命に生きていることに成長を感じています。

格闘技戦が回ってこなかった半年。この半年間はGLEAT UWF初代王座獲りに力を注いできました。力及ばず王座決定トーナメント決勝戦にて伊藤貴則さんに敗れはしましたが、青木真也の闘いを残せた自負はあるので、悔しくはありますが、自らの仕事に胸を張っています。

GLEAT初代王座決定戦に全勢力を傾けていたので、初代王座決定トーナメントにて王座獲得失敗の時点で無職確定。これがフリーの現実と歯を食いしばっていたところ、見かねた日用品メーカーの社長がホームセンタープロレスのゲストのお仕事を振ってくれて、なんとか食いつないでおりました。まあ僕はベルト獲れなかったから、激落ちくんで磨くベルトはないんだけどさ。

フリーの格闘技選手やプロレスラーは仕事がなくなればおしまいですし、求められなくなったら、必要とされなくなったらそれでおしまいなので、毎回の仕事を勝負だと思ってやっています。その意味ではこなしの仕事は一つもないし、金額の多寡に関係なく、受けた仕事は一生懸命応えるのがプロです。

勝つのも負けるのも仕事。恥をかくのも仕事です。

格好のいい仕事だけでなく、泥水啜る仕事もこなしてこそのプロだと僕は思っています。格闘技選手もプロレスラーも一般の仕事でも同じだとは思いますが、皆こぞって格好のいい仕事や見栄えのいい仕事をしたがる傾向があります。泥水啜る仕事を断ります。逆を言えば、泥水啜る仕事を魅力のある仕事にできないのは腕がないと僕は思っています。誰でもできる花形仕事を普通にこなしてどうすんだよ。プロだったら、恥をかいたり、格好悪い仕事、苦しい仕事を胸を張ってできるかどうかが腕の見せ所だと思っています。まあそれはそれとして。

6月の後楽園大会後に7月1日TDC大会のオファーを頂いて、仕事の報酬は仕事のフリーとしては、なんとか生き残りました。このオファーはここ最近で一番嬉しかったです。仕事の呼吸が合うし、評価していただいたことが何よりも嬉しかったです。

今回の試合順はセミファイナル。UWFルールとプロレスルールとで前後半をわけているとは言っても、GLEATの穴のないエリート集団のような完成されたプロレスの中で、不完全さだったり、歪さを逆手にとって魅力にしている僕の試合は休憩前か休憩明けのポジションが妥当だと思うのですが、セミファイナルに置かれちまったからには仕方がありません。思いっきり不協和音を起こしてこようと決意を新たにしました。まあ組んだヤツが悪いし、セミファイナルにしたヤツが悪いです。その意味ではメインイベントの若大将こと伊藤貴則さんは色々とハードルが上がって大変だと思いますが、僕の知ったこっちゃないです。

飯塚優、吉田綾斗 vs 青木真也、佐藤光留

この組み合わせでどうなるのかは自分で想像がつかない。試合のイメージが湧いてきません。闘う相手に対してもイメージが湧いてこないのですが、パートナーの佐藤光留さんと組む世界線は考えもしなかったし、そもそも佐藤光留さんと対戦することですら、令和は何があるかわからないと思ったくらいですから、この試合がどうなるのかなんて想像がつきません。

現代は格闘技でもプロレスでも飲食店でも外れないモノが大半だし、食べログで口コミ見てから店選びをするくらいだから、外れないことが大事な世の中なのだと思います。でもそれって面白いですかね。僕はまったく面白いとは思わないんですよ。だって観る前から、食べる前からわかってるんですから、それっぽいリアクションをとってSNSに載せておしまいじゃないですか。

創り手ですら、客が満足するであろう8割のモノを作ることに終始して、自分が面白いとか美味しいモノを触れていないような気がします。もちろん売り上げを担保する意味で商売として成り立たせる部分は必要だけれど、自分の生き方を賭けて格闘技プロレスをしてるんだったら、僕は自分が面白いと思うモノや伝えたいモノを提供したいと思ってやってます。客の言うことばかり、客の好きなものばかりやっていたら、いつしか客に主導権を握られて消費されていくだけだと思うんですよね。皆バットを振らずに当てに行ってるんですよね。そりゃあ当てるのは技術がいるけれど、振るのはなによりも怖いですからね。だって外れたら大変ですから。そこを外れたぜ!とニヤニヤできるかが器でもあります。

今回の大会で言えば、他の試合が質の高い「プロレス」をやってくれます。悪いところを見つけるのが至難の技ですよ。毎回、控室で見ていて質の高さに驚く試合を今回もしっかりと提供してくれるはずです。毎回控室で見ていて、驚きと尊敬の連続ですからね。大会として質が高い試合があるのは絶対です。そんな中で自分の試合をそこで競えるかって言われたら、能力不足は承知しておりますから、僕は7月1日にここでしか見られないはちゃめちゃなモノを見せたいと思っております。セミファイナルで秒殺してポカーンとさせてやりたいです。若者は恥をかけるだけ書いたほうがいいんですよね。

僕は振りに行きます。当たるかどうかは知らないけど。

そんなわけで切符はまだ若干数残っているようです。
当日会場でワーワー叫んでいただくのが、一番力になります。もちろんYouTube配信で観戦して、SNS上で騒いでいただくのも力になります。と言うわけでGLEAT Ver.6 -旗揚げ2周年記念大会-をよろしくお願いします。

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