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点を線に繋げる力と #RoadToサイバーファイトフェス カシン先輩のペースを乱したいの巻

金曜日のONEで和田竜光さんが通常営業の硬い試合で無難に負けて大して話題にもならない試合を見て、レベルの高い試合で尚且つ取り組みもそれなりにしっかりしているのに「ただ試合をしている」がためにまったく話題にならないのは勝敗のつくガチンコスパーリングだなと思いました。僕には勿体なく感じるけれど、本人的には「試合に負けて悔しい」個人の感情の域でしかないのだろうし、僕とは相容れない価値観で生きているのだと眺めておりました。なんて言うんだろうな。理解はするけど共感は全くできないというか、僕とはやっていることが違うのだなと思っています。お前はそれでいいやです。

格闘技、プロレスに限らずで点が線になっていないケースは散見されます。
線にしていくことに長けていて物語が生命線であるプロレスでさえも点で見せてしまうことは多く、創り手側も観る側も面白みを感じさせられるのに感じられないもどかしさを感じます。そもそも格闘技選手は試合をすればいいと考えるアスリート化(アマチュア的な競技化)がメインの価値観だし、プロレスを見れば試合数が多い上にコロナ禍の観客制限や声出し制限などで(試合後に居酒屋で試合を話したりで試合を共有することができずに味わえなくなっている)消費のスピードが早まっていて、線にしていくところまで力を割けずに目の前のことをこなすのに精一杯になっているように感じます。

昨日6月4日の「押忍PREMIUM」の8人タッグでのケンドーカシン先輩の試合での立ち居振る舞いが秀逸でした。6月12日のサイバーファイトフェスで対戦する今成夢人さんが解説席に座る場面があったのですが、カシン先輩は入場の時点から解説席の今成さんにちょっかいを出して、試合中には場外で解説席の今成さんに攻撃して、そこに同じサイバーフェスの広報部長でサイバーフェスでは佐々木選手と試合をする拳王選手まで巻き込んで翌週のサイバーファイトフェスのプロモーションを丁寧にされておりました(サイバーフェスは他団体ですからね)。ABEMA放送を見ていてただただ圧倒されたと言うか、仕事に対する一生懸命さを見せつけられて自分も頑張らなければいけないと気持ちを引き締めました。先日の福岡では大仁田厚さんが試合後すぐにエゴサをして自らPDCAを回す作業を怠らないところに活躍し続ける理由を感じたし、カシン先輩もまた一生懸命で真面目な方で今も現役で闘う先輩方の意識の高さには学びが深いです。

カシン先輩はサイバーフェスに向けて、決起集会や男色ディーノ誕生日会襲撃(頼まれていない自主的で自費な襲撃)、前哨戦の後楽園で乱入とサイバーフェスに向けて早い段階から一人能動的に精力的に活動されていました。直前になって「これじゃあいかん」と皆が焦ってプロモーションを始めた姿を見るとカシン先輩の業界を俯瞰して見る力というか、フリーで生き抜いてきて未だにトップの理由が見えました。

面白いことに一生懸命で真面目であることは芸事をしていたら当たり前なはずですが、いつの間にか業界で上手にやることの方が大事な風潮になっていたり(上手にやっていたほうが潤ったりする)、調和していけばなんとかなってしまうので顰蹙や反感の類を買ってまで面白さや盛り上げをする必要はないと思うのが大多数の主流派になっています。それはそれで間違いではないのですが、面白いことに一生懸命になれよと思うことは多々ありますし、総取りするのは圧倒的に面白いものを創った者です。


男色ディーノさんの誕生日会襲撃では丁寧に「小林」で4名予約していったので、その4名の予約のおかげで帰してしまったお客さんがいて売上をもっと伸ばせたとお店の方に顰蹙と僅かなばかりの怒りを買ったりしたのもご愛嬌にしてしまうのはカシン先輩の人徳の成せる技であって、他の団体でその団体外の試合のストーリーを盛り込んでしまうのもまたカシンさんの真骨頂で誰もができる所業ではありません。全ての点を線にしてしまう力があります。

カシン先輩が連れてきた堀田祐美子は誰なんだよ

点ではなく線で見せていく手法は僕も取り入れています。それはカシン先輩の創ってきたもの、今も創るものに影響を受けてきたのは紛れもない事実です。僕は格闘技のニュースではプロレスを巻き込んで、その逆もまた然りで団体も飛び越えてやっています。そこら辺を理解されずにONEのチャトリCEOが硬くなってギクシャクしたりもしましたが、最終的な信頼関係とプロモーションでこっちも得だからさ♪と話してそれなりの着地をしています。RIZINの関係者の方々は青木にそれなりにムカついてくださっているとは思いますが、お互いの盛り上がっていきましょう的なところでなんとかやっています。ときには誤解で不必要なトラブルもあるけれど、僕は面白いものに大真面目に一生懸命やりたいだけです。

カシン先輩は僕のことを弟子筋だとは思っていないだろうし、直接教わったことはアドバイスをいただいた程度でしかないから、師弟関係ではないとは思うのですが、僕はカシン先輩のことを師だと思っています。恋人が両想いでなくとも恋人であるように師弟もどちらか一方が師だと思っていれば成り立つものだと僕は思っています。これに関しては坂口安吾も同じようなことを言っていて、僕はカシン先輩に影響を受けて少しでも追いつこうと今も頑張っているし頑張れています。今頑張れている大きな理由にケンドーカシンがあるのは紛れもない事実です。

ケンドーカシンが制御不能であるのを否定しません。制御不能で発想が飛び抜けていて説明をせずに敢行するので制御不能が際立っていて実際に制御不能ではあるのですが、制御不能の見ている先は面白いものと良いものへの追求と探求であるのを隠されてしまっていると思っています。制御不能で一切の行動は読めないけれど、見ている先は一貫しているからこそだと思っています。

うんこの粉を持ってくる時点で制御不能ですよね

ここまでケンドーカシンへの愛を書き記してきたわけではありますが、サイバーファイトフェスに向けてのカード決定からここまでずっとケンドーカシンペースで事が進んでいて、一矢報いるにはどうしたらいいのか、どうしたらカシンペースをこちらに少しでも取り戻せるのかを考えた先の答えが愛を記して照れさせる作戦であります。絶対に苦手だと思うんですよ。愛を受けると交わさずにはいられないはずです。ここまでカシン先輩にやられっぱなしでやらせっぱなしのサイバーファイトフェスですが、ここでペースを取り戻してケンドーカシン、堀田祐美子、高木三四郎、青木真也の「ファミリー軍」の結束をより強固なものにしてフェロモンズを壊滅に全精力をかけていきます。というわけで当日は会場か、レッスルユニバースで観ていただけたら嬉しいです。いいものを創れるように頑張っていきます。

みんなで行こう!サイバーファイトフェス!みんなで見よう!レッスルユニバース!目指せ会員●万人!


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