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BELLATOR JAPANの予想と見所。

12月29日と31日の2日開催になった令和最初の年末格闘技興行。
景気がいいように聞こえはするものの1大会はベラトールの外資興行。そこら辺のパワーバランスは実際のところは知らないのですが、地力があれば独立して2大会やるわけですから、何かしらの理由があるのでしょう。

堀口朝倉戦をぶち上げて、日本格闘技のカードが決まらない問題をいい意味で裏切って期待感を持たせたRIZIN。ファンの声からは今年はスタジアムバージョン行くのではないかなんて声も聞こえてきました。浮かれるのにもほどがある。

ベラトールはヒョードルランペイジにチャンドラーベンヘンの強力なカードを持ってきました。今更みたくないとか、色々と声はありますが金のかかるカードをここで持ってくるのは力の入りが見えます。

年末への期待感はそれなりに高まっていたはずなのですが、堀口欠場にベンソンヘンダーソン欠場のニュースで榊原代表、スコット代表が合わせてぐったりしたでしょう。ファイトビジネスに欠場のアクシデントは付き物だけれど、このタイミングでこの選手なのかとは当然思うでしょう。これに関しては何も責める気もしないし、お察ししますといったところです。溜息と首をかしげる数は数え切れないくらいでしょう。

まあそれはそれとして。ここまできたら楽しんでいきましょうよと。29日の大会は僕も住村選手のセコンドとして会場に行きます。RIZIN関係でセコンドに着くのは初めてです。楽しみにしています。

29日のカードはベラトールとRIZIN提供試合。RIZIN提供試合に関してはRIZINルールで行われるようです。簡単にいうとアメリカの放送で流す試合はヒョードルランペイジやチャンドラーやマイケルペイジで視聴数をとって、それ以外の試合は放送にも流さないし、会場を埋める意味でもRIZINの選手を使って試合を組みましょうって話だと想像しています。1大会だと契約選手の試合数を消化するには大変だろうRIZINとしてもありがたい話で、日本での開催を考えた時にパートナーが必要と考えたベラトールと利害関係が一致したのでしょう。

それにしてもRIZIN提供試合と声高に謳ってDEEP提供試合(神龍中村)をするのは如何なものでしょうか。選手が佐伯繁さんやサイパン方面を拝む理由になってしまうのではないかと危惧しています。まあ佐伯さんは人格者で素晴らしい方なのですよ。僕が知っている5年以上前の話ではあるので、今は知りませんけど。

まあそれはそれとして。見所を書いていきます。

住村竜市朗 vs. ジョン・タック

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住村選手は1年前に膝の手術から10月に復帰。そのままコンディションが良かったので年末大会に志願の構図です。住村選手とは身体のサイズが近いこともあって、よく練習させてもらっています。ストライカーな印象ですが全てを丁寧にこなす真面目な選手です。最近は練習の拠点を東京に移して充実しています。

相手のジョンタック選手は日本のファンからすると五味隆典選手から1本勝ちしている選手というと伝わりやすいのではないでしょうか。打撃も組み技もオールラウンドにこなす選手ですが、どちらかといえば組み技を丁寧にする選手の認識です。

この試合を語る時にポイントになるのがウェルター級契約なことです。
ジョンタック選手は元々はライト級です。外国人選手はシリアスな減量をしている選手も多数いるので、UFCでないのであれば1階級上で闘う選手もいます。ただ住村選手は身長も186cmでウェルター級が適性のファイターです。この体格差がどう出るのかが陣営としても、観客としてもポイントではないでしょうか。

展開としては圧力を掛けてジワジワと攻めて物量作戦で住村選手が勝ちを手にしたいところです。客受けする試合というよりもこってり丁寧な試合が繰り広げられると思っています。

アンディ・ウィン vs. あい

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あい選手は青木真也推しの選手なのです。ビジュアルで人気が出るのもわかるのですが、あい選手の魅力は試合中に溢れ出る狂気です。グランドで下からのサブミッションを引っ掛けられるのはご愛嬌。そのあとの上からの打撃の嵐があい選手の真骨頂です。あそこまで無慈悲なパウンドは見たことがない。

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